発表年:2003年
ez的ジャンル:ラブ&ピース系ハッピーHip-Hop
気分は... :(象の気分で)パオ〜ッ!
昨年発表した4thアルバム『Monkey Business』は大ヒットし 、今年に入ると、ブラジリアン・ミュージックとHip-Hop/R&Bの融合を試みたSergio Mendes『Timeless』 の全面プロデュースと相変わらず大活躍のBlack Eyed Peas。そんな彼らの人気を不動にした3rdアルバム『Elephunk』(2003年)は、やっぱり外せない1枚ですね。
案外、『Elephunk』が1stだと思っている人も多いけど3rdアルバムです。
Black Eyed Peas(以下BEP)は、LA出身のWill.I.Am、Apl.De.Ap、Tabooの3名で結成されたダンス&ラップチーム。1998年に1st『Behind the Front』、2000年に2nd『Bridging the Gap』を発表している。この頃のPV観たことあるけど、とにかくダンス・パフォーマンスがスゴすぎ&カッチョ良すぎて画面に釘付けになり、逆に曲が印象に残らなかった(笑)
話が逸れるけど、本ブログで紹介したくて出来ていないアルバムの1つに故Roger(Zapp)のソロ4作目『Bridging the Gap』(1991年)があるんだけど、Amazonで検索すると、いつもBEPの『Bridging the Gap』の方がヒットするので、このアルバムを知るに至りまシタ。
1st、2ndの頃はあまり詳しくはないけど、その方面では知る人ぞ知る存在で、本ブログでも紹介したPharcyde、Jurassic 5あたりと同系のグループとの位置づけだったみたいっす。
そんな下地を固めたところに、紅一点のFergieが加わり、一気にそのポップなセンスをブレイクさせたのが『Elephunk』っす。
正直、彼らのことを殆ど知らなかったけど、この象ジャケがやけに気に入ったのと、「Let's Get Retarded」と「Where Is The Love?」を試聴して、何も考えず即買いしてしまった。まさかこんな大ヒット・アルバムになるなんて全然予想できなかったね。
でも、今振り返ると、元々のパフォーマーとしてのエンタメ性に、Fergieの華やかさ、ジャズ、ラテン、ファンク、ソウルなど多様な音楽を取り入れたトラックづくりなどが加わり、大ヒットへの準備に抜かりはなかったカンジですな。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Hands Up」
Yma Sumac「Bo Mambo」ネタのマンボ・トラック。BEPのサウンドって60年代のB級スパイ映画のイメージとマッチする。先日投稿したLalo Schifrin『Mission:Impossible』のコメント欄で紹介したイタリア映画『7 uomini d'oro(黄金の七人)』なんかの世界に通じるかもね。
「Labor Day (It's A Holiday) 」
JB's「The Grunt」ネタのホーンとMadonna「Holiday」ネタのフレーズがとっても印象的なナンバー。♪ホリデーィ♪セレブレェート♪と口ずさんじゃいますね!
「Let's Get Retarded」
「Let's Get It Started」
アルバムのハイライト曲の1つ。オリジナルは「Let's Get Retarded(バカになろうぜ!)」のタイトルだったが、NBAプレイオフのテーマ曲用に「Let's Get It Started」としてリメイクされまシタ。僕の持っている初回盤には「Let's Get Retarded」しか収録されていませんが、現在の盤は2曲共に収録されているみたいですね。いずれにしても印象的なフックがカッチョ良い曲ですね!
「Hey Mama」
アルバムからの3rdシングル。iPodのCMにも使われていまシタよね。ラガ&ラテンなトラックがアゲアゲでいいですよね。
前述のBEPプロデュースのSergio Mendes『Timeless』に収録されている2006年版「Mas Que Nada」で「Hey Mama」がネタで使われており、Fergie嬢の♪ララ〜ラララ〜♪を聴くことができマス。
「Shut Up」
アルバムからの2nd。BEP独特のエキゾチックな仕上がりデス。こうしたキャッチーな歌モノ系Hip-Hopナンバーの収録も本作からの特徴ですね。
「Smells Like Funk」
リラックス・ムードのナンバー。この曲を聴いていたら、1983年に全米チャートで謎の大ヒットを飛ばしたTaco「Puttin' On The Ritz」という曲が頭に浮かんできまシタ。
「Latin Girls」
「Sexy」
Sergio Mendes『Timeless』の予兆的な2曲。「Latin Girls」は、タイトル通りキューバン&スパニッシュなラテン・トラック。「Sexy」Antonio Carlos Jobim「Insensatez」ネタのボッサHip-Hop。
「Anxiety」
ラウドなロックのトラックがカッチョ良いナンバー。軽快なトラック多いなかで、ハードなカンジがいいアクセントになってマス。
「Where Is The Love?」
Justin Timberlakeをフィーチャーしたアルバムからの1stシングル。これは21世紀の「What's Going On」と呼びたくなるような、ラブ&ピースなナンバー。軽快なアゲアゲ・ナンバーの一方で、こんな素晴らしいメッセージ・ソングも披露してくれるのがBEPの魅力ですな。
4thアルバム『Monkey Business』も個人的な2005年Best10アルバムにセレクトしたお気に入りの作品デス。おバカ度アップが僕向きかも(笑)
わざとヘタっぽく歌ったりアホっぽく叫んだりが楽しい♪
気軽に聞ける名盤ですねー。ほとんど聞いた事あるし笑。
『Elephunk』も買おうかな〜。
なんかグッドタイミングですねd(^ ^)b
『Monkey Business』はおふざけモード全開で、アゲアゲになりますよね!
『Elephunk』は『Monkey Business』に比べると、おふざけ度は低いかもしれませんが、シングル曲をはじめ、曲が粒揃いだと思います。
このブログは音楽に詳しくない私にも楽しめて助かっています。
ありがとうございます。
コメントが遅くなり申し訳ありません。
何故かコメント投稿できなくなっていたもので・・・
約9年前の記事ですね。
正直、ここ数作の彼らは全く聴いていません。
というか、最近は売れ線ヒップホップを聴く機会がめっきり減りました。
『Elephunk』がお好きなならば、ビルボード年間チャート等で当時(2003年前後)の売れ線ヒップホップをチェックすると良いのでは?
個人的にはヒップホップといえば、80年代後半〜90年代前半のNative Tongues系(A Tribe Called Ques、De La Soul、Jungle Brothers等)が一番好きなのですが。