発表年:2006年
ez的ジャンル:ブラジル発オーガニック・ミュージック
気分は... :横浜はいいね!
昨日は昼間から横浜で1日のんびり過した。
快晴だったし、実に気持ち良かったよね。
何より横浜育ちの僕にとっては、この街に来ると何かホッとしマス。
久々に新譜の紹介を!ということでAlma Thomas『Sub Entendido』デス。
結構、CDショップでどのコーナーに置いたらいいのか困る、ショップ泣かせのアルバムかも?リスナーにとっては、ジャンルの枠を飛び越えた、その多様性こそが魅力のアルバムっす。
僕はこのアルバムをオーガニック・ソウルのアルバムだと思って購入した。実際、僕はCDショップのR&BコーナーでこのCDを手に取り、レジに向かったしね。でも、購入してから、よくよくパッケージに印刷されている謳い文句も読むと、“オーガニック・ジャズ・シーン期待の才能”って書いてある。なんだ!ジャズ・アルバムだったのか?
でもって、聴いてみると、少なくともR&Bコーナーに置かれるアルバムじゃないと思う。でも、ジャズ・コーナーに置かれるアルバムでもない。何より、予想に反してブラジリアン・テイストなアルバムだった。でも、ブラジル音楽のコーナーに置いとくには多少ビミョーかな...歌詞も英語だしね。
ライナーノーツに書いてあるAlma Thomasのプロフィールを紹介すると、アメリカのニューヨーク州生まれ、幼少の頃から地元の教会で歌い、大学ではクラシック、オペラを学んだ後、ジャズの名門バークリー音楽大学に入学し、そこで留学中だった本作のプロデューサーでもあるPedro Mills Thomasと出会い、後に結婚。結婚を機に拠点をPedroの母国ブラジルに移したとのこと。
この経歴を読んで、すべての謎が解けたし、ジャンル分けで聴くべき音楽ではないと納得しまシタ。
異国の地ブラジルで、Pedroというパートナーと共に、Almaがそれまで親しんできたあらゆる音楽をオーガニックな感性でまとめあげたアルバムってカンジでしょうか。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Would you Wish This?」
いきなり、クワイアが登場するゴスペル調ナンバー。意外と本格派R&Bなのかも?
「Summertime's struggle」
と思ったら、今度はMPB(Musica Popular Brasileria:ブラジル・ポピュラー音楽)調のナンバー。ここでライナーノーツを読み、初めてプロデューサー(Pedro)がブラジル人&Alma の旦那であり、現在ブラジル在住であることを知る(そうだったのか!)。
「Learning How」
これはミュージカル・ナンバー調の曲をしっかりジャズ・ボーカルしてマス。やっぱり基本はジャズ・ボーカリストなんだね?
「Here's Your Chance」
「My Child」
僕の気分にぴったりな2曲。ネットで調べたら、Suburbiaの橋本徹氏もセレクトしている2曲みたいです。なんか嬉しいなぁ☆「Here's Your Chance」は、気だるいグルーヴ感がなんかクセになる曲。「My Child」は、しばらく僕のiPodヘビロテ曲になっているブラジリアン・フォーキーなナンバー。
「Fall」
澄み切ったサウンド&ボーカルが心洗われるフォーキーなナンバー。
「Subentendido」
ジャズ、ブルース、ソウル、ブラジルが違和感なく融合したナンバー。こういった曲がAlma Thomasらしいのかも?
「The Movies」
この曲もかなりのお気に入り曲。小気味良いブラジリアン・フォーキー・グルーヴ。
「The Blame」
「Siren Song」
最後は驚きの2曲。なんとドラムンベースです。しかもバリバリの打ち込みサウンドではなく、アコースティック・サウンドも織り交ぜたジャズ・テイストのドラムンベースなのがイイ感じっす。でも、まさかこのアルバムでドラムンベースを聴くとは思わなかったね。
紹介した曲以外でも、結構アバンギャルドなナンバーやクラシックのテイストもあったりして、なかなか手強いアルバムっす!
今年出たVictor Davies『Hear The Sound』あたりを気に入った人にピッタリなアルバムだと思いマス。時期を逃して紹介でていないけど、Victor Davies『Hear The Sound』も今年購入したアルバムの中で、なかなか気に入っている1枚っす。
え!?そうだったんですか!益々親近感が湧きます〜♪
僕の場合、ハマっ子を名乗れるほど中心部ではなく、かろうじて市内といった感じの辺境ですが(笑)