2011年02月28日

Keziah Jones『African Space Craft』

唯一無二のBlufunkサウンドは本作でも健在!☆Keziah Jones『African Space Craft』
African Space Craft
発表年:1995年
ez的ジャンル:ブルーファンク
気分は... :アカデミー賞を観ましたが・・・

先週に続き、今週も月曜は前日から徹夜です(泣)
その流れで仕事しながら、アカデミー賞授賞式の生中継を観ていました。

『英国王のスピーチ(原題:The King's Speech)』と『ソーシャル・ネットワーク(原題:The Social Network)』の一騎打ちが注目されていましたが、終わってみれば『英国王のスピーチ』の圧勝でしたね。

その他の主要部門も含めて、あまりにも順当すぎる展開で多少拍子抜けしてしまいましたね。

司会の二人James FrancoとAnne Hathawayは頑張っていましたが、少し空回りしていましたね。個人的には2009年のHugh Jackmanの司会が素晴らしかったと思います。

まぁ、グラミー賞と比較すると、どうしてもアカデミー賞の授賞式はイベントとしての盛り上げ方が難しいですよね。

さて、今回は1968年ナイジェリア出身のシンガー/ギタリストKeziah Jonesの2ndアルバム『African Space Craft』(1995年)です。

先日のNBAオールスター・ゲームでオープニング・アクトを務めたLenny Kravitzの演奏を聴いていたら、何故かKeziah Jonesをとても聴きたくなりました。

Keziah Jonesの紹介はデビュー・アルバム『Blufunk Is A Fact』(1992年)に続き2回目となります。

デビュー・アルバム『Blufunk Is A Fact』では、シンプルながらもブルース、ロック、ソウル、ファンクのエッセンスを独自に昇華させた"Blufunk(BluesとFunkの合成語)"サウンドで聴く者の度肝を抜いたKeziahですが、本作ではロック色を強めたハードなサウンドが目立ちます。

ロック色を強めたは、Living Colour、Bad Brains、Sonic Youth
作品なども手掛けたプロデューサーRon Saint Germainの影響かもしれませんね。改めて聴いてみると、当時のアメリカのオルタナ・ロックからの影響も感じられます。

『Blufunk Is A Fact』同様、Keziah本人(vo、g)、Soul(b)、Richie Stevens(ds)というシンプルな編成での演奏が中心ですがかなりパワフルです。

ジャンル分けの難しいアーティストの宿命で必ずしも正当な評価を受けているとは思いませんが、Keziahの個性はやはり貴重だと思います。

最近、ロック作品をあまり聴いていない僕ですが、久々にハードなロック・サウンドを堪能しました!純粋なロック・サウンドではありませんが・・・

唯一無二のBlufunkサウンドを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Million Miles From Home」
オススメその1。シングルにもなった本作のハイライト。Keziah好きの人で本曲をフェイバリットに挙げる人も多いのでは?それも頷ける格好良過ぎるアコースティック・グルーヴです。この1曲のみで元が取れると思います。マーベラス!
http://www.youtube.com/watch?v=5S80RwjBuuI

「Colorful World」
ハードなギターで迫るロック・チューン。このあたりはLenny Kravitzしていますな。

「Prodigal Funk」
オススメその2。疾走するファンク・ロック・チューン。白人ロック・バンドにはない黒いグルーヴにグッときます。Keziahのギター、SoulとRichie Stevensのリズム隊全てが最高の演奏を聴かせてくれます。

「Splash」
哀愁ロックのミッド・チューン。

「Dear Mr. Cooper」
オススメその3。中盤までのファンキーな展開とギア・チェンジで一気に加速していく終盤の展開のコントラストが楽しい1曲。

「African Space Craft」
タイトル曲はノイジーなギターが鳴り響く、ダークなオルタナ・ロック・チューンです。

「Speech」
ピアノ、チェロなども加わった美しくドラマチックな展開。

「Cubic Space Division」
オススメその4。軽快なリズミック・サウンドにも関わらず怪しげなムードが漂います。演奏が上手すぎるニューウェイヴ・バンドのように聴こえてしまいます(笑)

「Funk 'n' Circumstances」
オススメその5。タイトルからも察しがつくファンキー・チューン。やっぱり、こういうグルーヴィーな楽曲にグッときてしまいます。

「Man With the Scar」
オススメその6。Blufunk+オルタナ・ロックといったムードが1995年らしい音なのかもしれませんね。

「Never Gonna Let You Go」
Keziahらしい輪郭のはっきりしたグルーヴィー・サウンドを満喫できます。

「If You Know」
ラストは憂いを帯びたメロディが印象的な1曲。シングルにもなりました。

Keziah Jonesの他作品もチェックを!

『Blufunk Is A Fact』(1992年)
Blufunk Is a Fact!

『Liquid Sunshine』(1999年)
Liquid Sunshine

『Black Orpheus』(2003年)
BLACK ORPHEUS

『Nigerian Wood 』(2008年)
ナイジェリアン・ウッド
posted by ez at 16:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック