2006年06月05日

Elbow Bones & The Racketeers『New York At Dawn』

ノスタルジックなNYのナイトクラブ気分で☆Elbow Bones & The Racketeers『New York At Dawn』
ナイト・イン・ニューヨーク
発表年:1984年
ez的ジャンル:ノスタルジック系ダンス・ミュージック
気分は... :(ウルトラクイズ風に)ニューヨークへ行きたいかぁ!

最近とっても欲しい旧譜に、Kid Creole & The Coconuts『Fresh Fruit In Foreign Places』(1981年)、『Wise Guy』(1982年)、『Doppelganger』(1983年)の3枚がある。間もなくリイシュー盤も発売されるようなので、その時ゲットしようと思ってマス。

Kid Creole & The Coconutsは、元Doctor Buzzard's Original Savannah BandのKid CreoleことAugust Darnellが率いたトロピカル・テイストのディスコ・バンドだ。日本では米米クラブなんかは、モロにKid Creole & The Coconutsの影響を受けて出来たグループだよね。

Doctor Buzzard's Original Savannah Bandは、ノスタルジックなスウィング・ジャズとディスコ・サウンドを融合した独特のスタイルで異彩を放っていたニューヨークのグループだ。フリーソウル・ファンやHip-Hopファンには、フリーソウル・クラシック、定番サンプリング・ネタとして有名な「Sun Shower」でお馴染みですよね。僕も夏になると、必ず聴きたくなるお気に入り曲デス。

そして、グループを脱退したAugust Darnellが1980年に新たに結成したグループがKid Creole & The Coconutsだ。ジャンプ/ジャイヴの先駆者Cab CallowayをイメージさせるAugust Darnellのキャラと、August Darnellのルーツであるハイチを連想させるトロピカル・テイストのダンス・サウンドに、ニューウェイヴ的なセンスも加わり、とっても強烈な印象があったね。

同じハイチでも2日前に紹介したFugeesがかなり翳りのある雰囲気だったのに対し、Kid Creole & The Coconutsはとにかく底抜けに明るいってカンジだよね。

一方で、多少キワモノ的な雰囲気も漂っていたので、当時レコードを購入するまでに至らず、それから現在まできてしまっている。実際、オリジナル盤が入手しづらい状況もあって、購入時期を逃していたが、今年の夏はココナッツ気分になりたいっすね!

さて、今回紹介するElbow Bones & The Racketeers『New York At Dawn』は、そのAugust Darnellがプロデュース&全面バックアップした作品だ。ジャケットの雰囲気そのままにニューヨークのナイトクラブの雰囲気で、オシャレなダンス・サウンドを聴かせてくれる。

Kid Creole & The Coconutsが少し苦手な人でも、クセの少ない聴きやすい、キャッチーでオシャレなサウンドに仕上がっていマス。

全曲紹介しときやす。

「A Night In New York」
スタイリッシュで、ノスタルジックで、ゴージャスで、スウィンギーなまさにニューヨークの夜のイメージにピッタリの名曲。当時、この曲を聴くとニューヨークへの憧れで一杯になりましたねっ。

フリーソウル・ファンの間でも定番ナンバーだし、田原俊彦の大ヒット曲「はっとして!Good」のモチーフとなったと曲としても有名ですよね。そう言われれば、昔の歌謡ショーの雰囲気もあるしね!

「Other Guys」
ムーディーなラテン・ナンバー。「A Night In New York」と並んで僕のお気に入りっす。チャーミングに囁くような女性ボーカルと、パカポコ響くラテン・ビートが僕好みっす。

「Happy Times」
Nuyorican Soulを先取りしていたようなハウス・テイストのダンス・ナンバー。曲は何処となくELO feat.Olivia Newton-Johnの「Xanadu」に似ているかもね?

「Our Love Will Always Stand」
「Mama's In Love Again」
モダンなスウィング・ナンバー2曲。古いんだか新しいんだか判別不明なところがこのアルバムの魅力ですな。

「Happy Birthday, Baby」
哀愁のNYエレジーってカンジ?いかにも80年代っぽいメロディが逆にイイっす!

「I Got You」
これもスウィンギーな魅力たっぷりのダンス・パーティー・ソング。

「I Call It Like I See It」
「I Belong To You」
魅惑のファルセット・ボイスとファンキーなムードがDarnell風Earth,Wind & Fireといった趣きの2曲。特に、「I Belong To You」はタイトルも含めてDoobie Brothers「You Belong to Me」に似ている気がしマス。

「You Got Me High」
Earth,Wind & Fire風のファルセット・ボイスとパカポコのラテン・ビートの組み合わせが実にロマンティックでいいカンジ☆

今振り返ると、August Darnellの先進性、革新性ってもっと再評価されてしかるべきなようにも思いマス。まぁ、Kid Creole & The Coconutsのリイシュー盤をゲッチュしたら、改めて紹介しますね!
posted by ez at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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