録音年:1970年
ez的ジャンル:ソウルフル&グルーヴィー系Jazzギター
気分は... :そろそろかな・・・
昨日は震災以来初めて渋谷のCDショップへ立ち寄ってみました。
いつも行くショップを何軒か回ってきましたが、節電等のせいもあってかどのショップもいまいち活気がありませんでしたね。まだまだ試運転といった感じで、通常モードに戻るにはもう少し時間が掛かるのかもしれませんね。
と言いつつ、安価で掘り出し物を何枚かゲットでき、まずまずの成果で満足しています。
ソウルフル&グルーヴィーなジャズ・ギタリストGrant Greenの4回目の紹介です。
これまで当ブログで紹介したGrant Green作品は以下の3枚。
『Carryin' On』(1969年)
『Visions』(1971年)
『Live at the Lighthouse』(1972年)
今回は1970年リリースのライブ・アルバム『Alive!』です。
紹介するのが4番目になってしまいましたが、僕が最も頻繁に聴くGrant Green作品が本作『Alive!』です。
70年代前半のライブ盤ということであれば、以前に紹介した『Live at the Lighthouse』(1972年)も傑作ライブ作品です。『Live at the Lighthouse』と比較した場合、『Alive!』は『Live at the Lighthouse』ほど洗練されていませんが、ずっしりとした重量感があります。
特に「Sookie, Sookie」 、「Let the Music Take Your Mind」のファンキーなグルーヴ感には相当グッときます。
メンバーは、Grant Green(g)、Claude Bartee(ts)、Earl Neal Creque(org)、Ronnie Foster(org)、Idris Muhammad(ds)、Joseph Armstrong (congas)、William Bivens(vibe)という構成です。特に、Idris MuhammadとRonnie Fosterのプレイがアルバムを盛り上げてくれます。
オリジナルは全4曲と少なめですが、そんなことは気にならないソウルフル&ファンキーな演奏です。
全曲紹介しときやす。
「Let the Music Take Your Mind」
オープニングはKool & The Gangのファンキー・チューンをカヴァー。オリジナルは『Kool and the Gang』(1970年)に収録されています。もちろん本ヴァージョンもファンキーなグルーヴが炸裂します。Idris Muhammadが叩き出すリズムが演奏全体のテンションを上げ、ソウルフルなGreenのギター・プレイを盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=lTKCE1vpST8
「Time To Remember」
Earl Neal Creque作。オリジナル収録4曲の中では一番地味な存在かもしれません。抑えた演奏が哀愁モードを醸し出します。こういう曲だからなのか、Claude Barteeのサックス、William Bivensのヴァイヴが目立っています(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=6poc-OS58lY
「Band introduction by Buddy Green」
最近のCDではバンド・メンバーの紹介部分が独立しているようです。僕の所有CDでは「Time To Remember」の最後に収録されています。
「Sookie, Sookie」
僕の一番のお気に入り。最も良く聴くGrant Greenの演奏かもしれません。Don Covay/Steve Cropper作。Don Covayの名曲カヴァー。これぞGrant Green節といった感じのフレーズを満喫できるファンキー・チューン。Idris MuhammadのドラムとRonnie Fosterのオルガンが生み出す黒いグルーヴも最高です!Us3「Tukka Yoot's Riddim」でサンプリングされていましたね。
http://www.youtube.com/watch?v=KwraMRAM_9Q
Us3「Tukka Yoot's Riddim」
http://www.youtube.com/watch?v=ju0PyyqWqHM
「Down Here on the Ground」
Gale Garnett/Lalo Schifrin作。Wes Montgomeryも演奏していましたね。ソウルフルなGrant Greenのプレイにグッとくる演奏です。
http://www.youtube.com/watch?v=_RKw7-BY5eM
90年代Hip-Hop好きの方にとっては本作のハイライトかもしれませんね。A Tribe Called Quest「Vibes and Stuff」、Pete Rock & C.L. Smooth「Act Like You Know」、Cypress Hill「Stoned Is The Way Of The Walk」、Madonna「Forbidden Love」(『Confessions On A Dance Floor』収録の同名曲ではなく、『Bedtime Stories』収録曲の方です)、Tung Twista「Say What」等でサンプリングされています。
A Tribe Called Quest「Vibes and Stuff」
http://www.youtube.com/watch?v=CRr6W-zVCdw
Pete Rock & C.L. Smooth「Act Like You Know」
http://www.youtube.com/watch?v=5Mes12ZikPw
Cypress Hill「Stoned Is The Way Of The Walk」
http://www.youtube.com/watch?v=1TxgXmNpSN8
Madonna「Forbidden Love」
http://www.youtube.com/watch?v=jFATvVeUTco
Tung Twista「Say What」
http://www.youtube.com/watch?v=Es8NRFDKbXs
僕の保有するCDにはオリジナル4曲のみの収録ですが、最近のCDには「Hey, Western Union Man」(Jerry Butlerのヒット曲カヴァー)、「It's Your Thing」(The Isley Brothersのヒット曲カヴァー)、「Maiden Voyage」(Herbie Hancockの名曲カヴァー)の3曲がボーナス・トラックが追加収録されています。
「Maiden Voyage」(Bonus Track)
http://www.youtube.com/watch?v=cMWHNY292F0
Grant Greenの過去記事もご参照下さい。
『Carryin' On』(1969年)
『Visions』(1971年)
『Live at the Lighthouse』(1972年)
これもいいですね?
私もスーキースーキー好きです。
バーティが痺れます。
ヴィジョンは持ってませんがいいですか?
ありがとうございます。
ライヴ盤2枚と比較すると分が悪いですが、それなりに楽しめると思います。
以前は高値であった作品が廉価で入手できるようになったのが大きいですね。
ただし、ベタな選曲で好き/嫌いが分かれるかもしれませんね。
僕の場合、Billy Wootenが好きなので後のThe Wooden Glassメンバーの参加に惹かれます。