発表年:2002年
ez的ジャンル:ネオ・モッズ兄貴系骨太UKロック
気分は... :アルゼンチン凄すぎ〜☆☆☆
たった今「アルゼンチン対セルビア・モンテネグロ」終了!
アルゼンチン凄すぎ〜☆前半のクレスポ、サビオラも素晴らしかったけど、後半に僕の夢だったリケルメ、メッシ、テベスの揃い組みが実現したのが嬉しかったね。メッシはやっぱり伝説の選手になるだろうね。さらに控えにはアイマールもいる!ある意味ブラジルのカルテット・マジコよりも魅力的かもしれない?
そのアルゼンチンとは対照的に、イングランドはあの豪華メンバーであのお寒い戦いぶりにはホントがっかりしたね。
何しろ、ベッカム、ランパード、ジェラード、ジョー・コールの自慢の中盤が全く機能していない。特に、真ん中のランパード、ジェラードが守備を意識して、ゴール前に顔を出す機会が少なすぎる。MFでありながらFW並みの得点能力を持つ二人なのに、宝の持ち腐れだよね。
さてさてさて、今回はそんなイングランドに気合いを入れる意味で、イケてるイングランド人の典型ということでPaul Weller『Illumination』(2002年)をセレクト!
Paul兄貴関連では、これまでThe Jam『Setting Sons』(1979年)、Style Council『Our Favorite Shop』(1985年)を紹介してきましたが、ソロ作は初めてになりマス。
Paul Weller信奉者である僕は、基本的にPaul Weller作品は何でもOKなのだが、Style Councilの後期にはその方向性に迷いの見えるPaul兄貴に一抹の不安を覚えた。その意味で、ソロになって吹っ切れたカンジの兄貴に安堵したものだ。
しかしながら、一作ごとに達観したような落ち着きと余裕を増していく兄貴に、キホンは無条件に受け入れてきた僕だったが、どこか物足りなさを感じていたかもしれない。
そんな中届けられたのが『Illumination』(2002年)だった。Jam時代のエッジの効いたサウンド、Style Council時代のスタイリッシュなサウンド、ソロになってからの円熟したサウンドがうまくブレンドしたバラエティに富んだ作品になっていると思いマス。
メンバーは、Steve Cradock、Damon Minchellaといった弟分のOCS(Ocean Colour Scene)勢、OasisのNoel Gallagher、Gem Archer、元Young DisciplesのCarleen Anderson、ハウス・ディーバJocelyn Brown、Style CouncilファミリーSteve White、Stereophonicsのkelly jones等々。
イングランドに気合いを入れるべく、Paul兄貴のガッツ溢れる1枚デス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Going Places」
アコースティックな味わいが何ともイイ感じなナンバー。落ち着いた中にも、力強いものを感じマス。
「A Bullet For Everyone」
弟分Ocean Colour Sceneのメンバーが大活躍のナンバー。サウンドもどことなくOCSっぽい?とにかくカッチョ良いの一言に尽きる男臭いナンバー。アルバム中一番好きかも?
「Leafy Mysteries」
シングルカットもされたナンバー。結構ハードでエッジが効いたサウンドが聴けてウレシイ限りっす。
「It's Written In The Stars」
アルバムからの先行シングルとなったヒット曲。Style Council+サイケ・サウンドみたいな不思議な魅力を持った曲。ブラスセクションのループが実に印象的ですな。
「Who Brings Joy?」
「Now The Night Is Here」
「Bag Man」
かなりフォーキーな3曲。このあたりはアコースティック・ライブ『Days Of Speed』(2001年)の影響かもね?
「One x One」
OasisのNoel Gallagher、Gem Archer参加曲。Oasis嫌いの僕だが、皮肉にもNoel Gallagher絡みの曲が案外好きだったりする。この曲やThe Chemical Brothers「Setting Sun」なんかそう。
「Call Me No.5」
Stereophonicsのkelly Jonesとの共演ナンバー。熱くブルージーなカンジが何ともたまりません!「A Bullet For Everyone」と同じくらい好きですね。
「Standing Out In The Universe」
Carleen Anderson、Jocelyn Brownという豪華な女性バックコーラスを従えたソウルフルなミディアム・ナンバー。こういったソウルフルなPaul兄貴もイイっす。
「Illumination」
このタイトルにPaul兄貴は“一筋の希望”という意味を込めているらしい。一人ひとりの“一筋の希望”が連鎖して、世界中を包むことができれば..そんな思いを巡らせながら聴くと感動が増してきマス。
昨年も『As Is Now』を発表し、その健在ぶりを示してくれたPaul兄貴だが、個人的にはその前のカヴァー集『studio 150』(2004年)が本作と同じくらい大のお気に入りっす。こんなセンス溢れるカヴァー集ならば、じゃんじゃんリリースして欲しいっす!
Jam時代からPaul Wellerには夢中でしたが、Bruce Foxton、Rick Bucklerにはあまり興味なかったので、その後は殆ど知りません(笑)徐々にシーンから消えていったパターンだと思うのですが。