発表年:1982年
ez的ジャンル:アーバン・メロウ・ファンク/ソウル
気分は... :コートジボワール!魅力的だった☆
結果だけ見ると、強豪国が順調に決勝トーナメントを進出を決めているドイツW杯。
そんな中、死のC組で早々に脱落したコートジボワールは、称賛に値する実に魅力的なチームだった。アルゼンチン、オランダといった優勝候補をそれなりに慌てさせた戦いぶりと、メンバーの潜在能力の高さに改めて感心してしまった。アフリカびいきの僕としては、十分楽しませてもらいまシタ。これだからW杯は面白い!コートジボワールと並ぶ、アフリカ期待の星ガーナにも頑張ってもらいたいと思いマス。
一方で強豪国の中で唯一不安を残すのがフランス。ジダン現役最後の大会を好成績で終えたいところだが、初戦のスイス戦を観た限りでは難しいだろうね。
一番問題なのはドメネク監督の采配。選考の段階からベストメンバーを集めたと言い難く、疑問符の残る監督だったが、初戦の采配でその思いは強くなった。なんでアンリ、トレセゲの2トップを採用しないのかね。逆に、1トップのシステムにこだわるならば、なぜ、うってつけのウィングであるジュリ(バルセロナ)を選考しなかったのかね?
今回は、クラブ・クラシック「Risin' To The Top」収録のKeni Burke『Changes』(1982年)っす。
1990年代になって、Hip-Hopアーティストが続々とサンプリングし、フリーソウルの定番曲として、突如として注目されるようになったKeni Burkeと「Risin' To The Top」。僕もその流れで認知しまシタ。
1953年生まれのKeni Burkeのキャリアは案外長い。兄弟5人で結成したFive StairstepsがCurtis Mayfieldの目に留まり、1966年にデビューを飾った。1970年にはシングル「Ooh Child」がポップチャートでTop10に入るヒットとなった。1976年には元BeatlesのGeorge HarrisonのレーベルDark Horseへ移籍し、「From Us To You」のヒットを放つ。その後、Five StairstepsはInvisible Man's Bandへと名を変え、ディスコ/ファンク・バンドへと変貌していった。
また、その傍らKeni Burkeはベーシストとして、Curtis Mayfield、Sly & The Family Stone、Ramsey Lewis、Emotions、Smoky Robinson、Diana Rossなど数多くのセッションに参加している。
本作『Changes』は、『Keni Burke』(1977年)、『You're The Best』(1981年)に続くKeniのソロ3作目となる。
同じ1982年の作品でも、数日前に投稿したGeorge Clinton『Computer Games』の初期エレクトリック・ファンクと比較すると、対照的なアーバン・ファンク・サウンドに仕上がっていマス。
「Risin' To The Top」が注目されがちだけど、それ以外にもアーバンでメロウなグルーヴを楽しめマス。
全曲紹介しときやす。
「Risin' To The Top」
説明不要のアーバン・メロウ・チューン。
一部にはRick James作のThe Mary Jane Girlsの大ヒット曲「All Night Long」(1984年)は、この曲のパクリ!みたいな意見もあるみたいですね。確かにベースラインはそっくりだけど、「All Night Long」自体はRick自身の1978年ヒット曲「Mary Jane」の流れを汲む作品だと思いマス。僕自身は「Risin' To The Top」、「All Night Long」、「Mary Jane」の3曲とも大好きっす。
サンプリングネタとして大人気を誇ったこの曲ですが、主なところを挙げておくと、Doug E. Fresh「Keep Rising to the Top」、Father MC「Red Lace Lingerie」、Brothers Like Outlaw「Trapped Into Darkness」、Lost Boys「Straight From The Ghetto」、Mary J. Blige「Love No Limit」、Redman「How to Roll a Blunt」、Pete Rock & C.L. Smooth「Take You There」、MC Shan「I Pioneered This」、LL Cool J「Around The Way Girl」、LL Cool J feat. Amerie「Paradise」、O.C.「Born 2 Live」、Ali「Feelin' You」など。
Bobby Konders & Massive Soundによるラヴァーズ調のレゲエ・カヴァーなんていうのも我が家にはありマス。ラヴァーズがなかなかハマった好カヴァーですね。
「Shakin'」
「Changes」
ベーシストとしてのKeniのファンク魂を堪能できるファンク・チューン。前述の話と関連させれば、このあたりは逆にRick Jamesのファンク・チューンっぽいかもね?
「Hang Tight」
アーバン・ファンクらしいメロウなミディアム・チューン。セクシーなKeniのボーカルを堪能できます。
「Can't Get Enough (Do It All Night)」
Earth,Wind & Fireあたりを彷彿させる軽快なダンス・チューン。女性コーラスとホーンセクションが盛り上げてくれます。
「Who Do You Love」
「One Minute More」
ロマンティックなスロー2曲。「Who Do You Love」はエレピの伴奏をバックに切々と歌うKeniのボーカルがイイ感じ。「One Minute More」は、アーバン・ソウルらしいスタイリッシュなバラード。
「All Night」
実にオシャレなファンク・チューン。とても洗練されたメロウ&グルーヴっす。個人的には「Risin' To The Top」の次に好きな曲。
明日の記事投稿の頃には「日本対クロアチア」戦は終わっていると思いマス。客観的に分析すると、4-4-2へのシステム変更には大反対だし、日本のグループリーグ敗退という結論しか導かれないので、ただ一言“奇跡を起こせ!”とだけ述べておきマス。