
発表年:1982年
ez的ジャンル:フレンチ・カナディアンAOR
気分は... :気だるい土曜の午後は...
ここ数日の疲れが一気に出て、気づけば12時過ぎまで寝ていました。
今回はDiane Tellによるフレンチ・カナディアンAORの人気作『Chimeres』(1982年)です。
本当は別の80年代作品を紹介する予定だったのですが、急に本作を聴きたい気分になりました。気だるい土曜の午後はメロウなAORサウンドで気分爽快にしたいのかも?
Diane Tell(本名:Diane Fortin)は1957年カナダ、ケベック出身の女性シンガー。
1970年代後半から80年代にかけて活躍し、『Diane Tell』(1977年)、『Entre Nous』(1979年)、『En Fleche』(1980年)、『Chimeres』(1982年)、『On a Besoin D'amour』(1984年)、『Faire a Nouveau Connaissance』(1986年)、『Degriffe-Moi』(1988年)といったアルバムをリリースしています。
1983年には日本武道館で行われた第14回世界歌謡祭予選に参加しています。残念ながら本選には進めませんでしたが。ちなみにこの時の世界歌謡祭にはBobby Caldwellも参加し、こちらは本選出場を果たしています。
フリーソウル/サバービア方面で人気があるのは、『Diane Tell』(1977年)、『Entre Nous』(1979年)、『Chimeres』(1982年)あたりですね。
今日紹介する『Chimeres』では、「Souvent, Longtemps, Enormement」、「Mori Ami-E」、「Les Trittoirs Du Boulevard St-Laurent」といった人気曲を中心に全曲フランス語のアーバン・メロウなAORを満喫できます。
なお、上記Amazonのジャケは裏ジャケ(インナー)のものであり、オリジナルのジャケとは異なります。
フレンチ・ヴォーカルが何ともグッとくるアーバン・メロウAORを楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「Souvent, Longtemps, Enormement」
オススメその1。シングルにもなったオープニング。大人の哀愁モードにグッとくるアーバン・メロウ。フランス語ならではの語感の響きと哀愁のメロディが実にマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=Dre6oDphWfg
「Tes Yeux」
オススメその2。この曲もシングルになりました。ライト・メロウなサウンドとキャッチーなメロディはAOR好きの人であれば間違いない1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=MqIW3Bwf3YM
「La Falaise」
哀愁のメロディが印象的です。こういう曲は世界歌謡祭っぽいですね(笑)。ドラマチックなストリングスが盛り上げてくれます。
「Mon Ami-E」
オススメその3。アーバン気分を盛り上げてくれるメロウ・グルーヴ。メロウ・フュージョン風のサウンドにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=cD-zi7gi9bQ
「Les Trittoirs Du Boulevard St-Laurent」
オススメその4。それまでと違った雰囲気の小粋なジャジー・サウンドを聴かせてくれます。ヴォーカルもジャズ・ヴォーカル風でアルバムの中でいいアクセントになっています。
「On A Beau...」
しっとりとしたバラード。ここではしみじみとしたヴォーカルでじっくり聴かせてくれます。
「Les Differents」
オススメその5。この曲のみStephan Montarnoが作曲です(作詞はDiane Tell)。軽快なメロウ・フュージョン・サウンドが心地好いです。
「Le Bonhomme Digital」
哀愁モードのサウンドロッキンなギターが印象的です。
「L'Addition S.V.P.」
ラストはポップロック調。悪くはありませんが、僕の好みではありません。
他のDiane Tell作品もチェックを!
入手しづらい状況だとは思いますが・・・
『Entre Nous』(1979年)

『En Fleche』(1980年) ※オリジナルのジャケとは異なります。
