発表年:2010年
ez的ジャンル:オーセンティック&コンテンポラリー・ソウル
気分は... :インディ・ソウルの底力
今回は昨年11月に発売されたインディ・ソウル作品John Stoddart『Faith Hope Love』です。
ジャケの面構えに惹かれる作品ですよね(笑)
John Stoddartはフィラデルフィア出身のシンガー/キーボード奏者/ソングライター/プロデューサー。
1992年に自らのプロダクションUrban Junction East Musicを設立し、Celine Dion、Al Jarrea、Dave Koz、Will Downing、Take 6、Kirk Whalumなどの作品に関与してきた経歴を持っています。
自身の作品としては、これまで『Love So Real』(1998年)、『Wings to Walk This Road』(2003年)、『Sweet』(2006年)、『Faces』(2008年)といったアルバムをリリースしています。この中では『Wings to Walk This Road』が一番有名な作品みたいですね。
今回紹介する『Faith Hope Love』は5thアルバムとなります。
John Stoddart自身がプロデュース/アレンジを手掛け、ソングライティングもBill Withersの名曲カヴァー「Lovely Day」以外は自身のオリジナルです。
とにかくオーセンティック&コンテンポラリーな魅力に溢れた大人のソウル作品に仕上がっています。特別なことはしていませんが、包容力のあるジェントルなヴォーカルと落ち着きのあるサウンドで魅惑のアーバン・ソウル・ワールドへと誘ってくれます。
Frank McCombあたりがお好きな人であれば、絶対に気に入る1枚だと思います。
インディ・ソウルの底力を再認識させられた1枚です。
全曲紹介しときやす。
「More Than You and Me」
オススメその1。このオープニングを聴けば、本作が良質のR&B/Soul作品であることを実感できるはず!オーセンティックな魅力に溢れた大人のアーバン・メロウ・グルーヴに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=RDAFpNiK7PU
「Put Love, Love, Love In It」
オススメその2。愛に溢れたハートウォーミングなソウル・チューン。ジェントルなヴォーカルと聴いていると自然と心が温かくなります。流麗なストリングスも盛り上げてくれます。
「Lovely Day」
オススメその3。ご存知、Bill Withersの名曲カヴァー(Bill Withers/Skip Scarborough作)。オリジナルの魅力を受け継ぎつつも、John Stoddartならではのテイストも加えたグッド・カヴァーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=xbpvLQrsOuA
「A Promise is a Promise」
オススメその4。アコギの響きが心地好いアコースティック・ソウル。シンセの音色でアクセントをつけているのが良いですね。
「I Still Believe」
オススメその5。僕の一番のお気に入り。愛に溢れた歌声で聴く者を優しく包み込んでくれます。コンテンポラリーなR&B/Soulがお好きな人ならばグッとくるスムース・ソウル・チューンです。
「In My Corner」
しっとりとしたサウンドと大人のジェントル・ヴォーカルが印象的なバラード。
「Longer Than Forever」
オススメその6。アーバン・サウンドと憂いを帯びた哀愁ヴォーカルにグッとくる絶品スロウ。女性コーラスも加わり、魅力がグッと増しています。
http://www.youtube.com/watch?v=UnMnyWZA-I0
「Tenderhearted Lover」
優しいエレピの音色と温もりのヴォーカルでジワジワと迫ってきます。
「You Are」
スロウ4連発です。ストリングスをバックに感動ヴォーカルを聴かせてくれます。
「When We Dance」
アコギとピアノによる小粋なアレンジにグッとくるオーガニックなソウル・チューンでアルバムは幕を閉じます。
『Love So Real』(1998年)
『Wings to Walk This Road』(2003年)
『Sweet』(2006年)
『Faces』(2008年)