録音年:1961年
ez的ジャンル:絶品インタープレイ系ピアノ・トリオ・ジャズ
気分は... :アロマな気分o(*^o^*)o
最近、縁あってアロマテラピー検定試験というものを受験し、合格したので、せっかくだからアロマーな生活でも送ろうと思っていマス。
野郎しかもオヤジの分際でアロマなんてキモイと思っている人もいるでしょ?
でも、人の心身の癒しを科学するという意味では、アロマテラピーは結構面白かったりする。あとは女性とコミュニケーションするためのネタが増えた!って喜んでいるのはオヤジ発想か( ̄◇ ̄;)
さて、今回は繊細なピアノタッチでアロマテラピー同様に人の心を癒してくれるジャズ・ピアニストBill Evansっす。
最も大好きなジャズ・ピアニストBill Evansの作品は、本ブログを立ち上げて間もない頃にピアノ・ソロ作品『Alone』(1968年)を紹介しまシタ。
個人的には『Alone』を聴く頻度が一番多いんだけど、でもBill Evansと言えば、定番はピアノ・トリオによる作品ですよね。特に、帝王Miles Davisのグループ在籍後の1959年に結成したScott LaFaro(b)、Paul Motian(ds)とのトリオは、ジャズ史上に語り継がれる黄金トリオとして名高いですよね。
一般には、このトリオの魅力と言えば、そのインタープレイの見事さということになる。確かに、それまでのピアノをサポートするベース/ドラムといった主従関係ではなく、ピアノ、ベース、ドラムが三位一体となって互いに影響し合う演奏は、楽器を弾けない僕のような素人耳にも実に息の合ったきめ細やかな演奏に聴こえる。
実際、このトリオによる『Portrait In Jazz』(1959年)、『Explorations』(1961年)、『Sunday At The Village Vanguard』(1961年)、『Waltz For Debby』(1961年)あたりをEvansのベストに挙げる人は多いのでは?
そんな黄金期の作品の中から『Waltz For Debby』(1961年)をセレクト。
この作品は1961年6月にニューヨークの名門ジャズクラブVillage Vanguardにおけるライブ録音。ちなみに『Sunday At The Village Vanguard』(1961年)も同じ日のライブ録音っす。スタンダード曲を中心としたスロー、ミディアム中心の構成は、このトリオの作品の中でも最もロマンティックなムードに溢れており、そのあたりが僕好みっす。
悲しいことに、このライブ録音の直後にベースのScott LaFaroが自動車事故で死亡してしまい、黄金トリオはその幕を閉じることになる。その意味では、黄金トリオの最高のライブ演奏を聴ける貴重な作品と言えるのでは?
全曲紹介しときやす。
「My Foolish Heart」
オープニングは実にロマンティックなスタンダード・ナンバー。オリジナルは作詞Ned Washinton、作曲Victor Youngによる映画『My Foolish Heart』(1949年)の主題歌。Evansのリリカルなピアノにただただウットリするのみ。繊細なカンジがたまりませんな。
「Waltz for Debby」
Evansが彼の姪に贈った、極上に可愛らしいワルツ。この曲や『Sunday At The Village Vanguard』収録の「Alice in Wonderland(不思議な国のアリス)」を聴いていると、童心に戻れるカンジがいいねぇ!CD化の際に別テイクが追加。
メンバーが異なりますが、Bill Evans Trioとスウェーデンの歌姫Monica Zetterlundとの共演作『Waltz For Debby』における歌入りヴァージョンもグッときヤス!
「Detour Ahead」
邦題「恋の回り道」で知られるLou Carter/Herb Ellis/John Freigo作曲によるスタンダード。ホント、このトリオの演奏って、静寂の中に日本人的なわび・さびの感覚やあうんの呼吸ってやつを感じヤス。この曲もCD化の際に別テイクが追加。
「My Romance」
お馴染みRichard Rodgers作曲によるスタンダード。オリジナルはミュージカル『Jumbo』の主題歌。このトリオの代名詞とも言うべきインタープレイの妙を堪能できマス。この曲もCD化の際に別テイクが追加。
あと、このスタンダード曲については、個人的には笠井紀美子さんのバージョン(アルバム『My One and Only Love』収録)が好きでよく聴いていたなぁ。
「Some Other Time」
巨匠Leonard Bernsteinによるスタンダード。この曲も含めて、Evansのリリカルなピアノを聴いていると、鎌倉へ寺巡りでもしたくなる情動に駆られる。ちょうどあじさいの時期だし、明月院なんかピッタリだね。
「Milestones」
本ブログでも紹介したMiles Davisのお馴染みスタンダード。Miles Davisの演奏を聴き慣れている僕にとっては、このトリオによる演奏は実に新鮮だし、モーダルでスタイリッシュですな。この曲はCD化に際してのボーナス・トラックです。
「Porgy (I Loves You, Porgy) 」
皆さんご存知のGeorge Gershwin作曲のスタンダード。この曲もCD化に際してのボーナス・トラックです。
本作に興味のある方は、姉妹盤『Sunday At The Village Vanguard』もどうぞ!同じ時のライブ録音ですが、こちらは亡くなったScott LaFaroをより大きくフューチャーした内容になっていマス。
さえていただきましたhi_tech_jazzと
申します。
Waltz For Debby を取り上げられていたので
トラックバックさせていただきました!
この作品いいですよねー。無謀なことに
「Waltz for Debby」をピアノで練習
したことがあるのですが、とてもビル
のようなニュアンスは出せません・・(当たり前か)
ありがとうございます。
Bill Evansのガラス細工のような繊細さが大好きです。
日本人のわび・さびの感性と相性がいいような気がします。
こちらもTBさせて頂ければと思います。
「Bill Evans」で検索してまして、立ち寄らせて頂きました。
このアルバムは本当に素晴らしいアルバムですね。何度聴いたか分かりませんが、今でも新たな魅力の発見があります。繊細な美しさと共に、最近、ワタシは、このトリオのリズムの強靭さにも魅せられています。
ezさんのブログ、とても楽しそうですね。
またお邪魔させて頂きたいと思います。
(恐縮ですがTBさせて頂きました。)
ありがとうございます。
この息の合ったトリオは最強でしたね。
それを思うとScott La Faroの若すぎる死は残念でなりません。
これからもお気軽お立ち寄り下さい。
僕もbugaluさんのブログにお邪魔したいと思います。
よろしくお願い致します。
ボーナストラックが気になります。
Porgyが好きなので・・・
ありがとうございます。
再発もののジャズCDはボーナス・トラックの充実が魅力かもしれませんね。