発表年:1994年
ez的ジャンル:Full Force系女性R&Bグループ
気分は... :逆風にも負けず!
今回は90年代に活動していた女性R&BグループEx-Girlfriendの2ndアルバムにしてラスト・アルバム『It's A Woman Thang』(1994年)です。
Tisha Hunter、Stacy Francis、Monica Boyd、Julia Robersonの4人組女性R&BグループEx-Girlfriendの紹介はデビュー・アルバム『X Marks the Spot』(1991年)に続き2回目となります。
以前にも書きましたが、Full Force好きだった僕としては、Cheryl "Pepsii" Riley『Chapters』、Ex-GirlfriendといったFull Forceファミリーのアーティストもお気に入りでした。
En Vogue、TLC、SWVといった90年代初めに活躍していた女性R&Bグループと同じ流れの位置づけられるEx-Girlfriendですが、結局商業的な成功には恵まれませんでした。
彼女達の場合、デビューした時期にFull Force自体がパワーダウンしていたのが不運でしたね。おそらくFull Forceに勢いがあったのはアルバム『Smoove』(1989年)迄であり、その後リリースされた『Don't Sleep!』(1992年)、『Sugar On Top』(1995年)はかなりマイナーな印象が強かったですね。Full Force好きであった僕も『Don't Sleep!』以降は作品を聴くたびに少しずつ不安になっていった記憶があります。
そんな逆風下で作品をリリースしていたEx-Girlfriendですが、彼女達が残した2枚のアルバムは今も僕のお気に入りです。
デビュー・アルバム『X Marks the Spot』(1991年)ではFull Forceがプロデュースしていましたが、今日紹介する2nd『It's A Woman Thang』(1994年)ではFull Forceはエグゼクティヴ・プロデューサーとしてのクレジットに止まっています。各曲のプロデュースには、8組のプロデューサーが起用されています。そのプロデューサー陣の中にはR. Kellyも含まれています。
90年代女性R&Bグループの魅力が上手くパッケージされたアルバムだと思います。
とりあえず「Nobody Like You」、「X In Your Sex (X Between The Sheets - F.F. Remix)」というハイライト2曲を聴けば、本作の素晴らしさを実感できるのでぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「X In Your Sex」
ラストに収録されたリミックスが圧倒的に有名ですが、オリジナル・ヴァージョンもなかなかキャッチーな90年代前半らしいミッド・グルーヴに仕上がっています。
「Can I Get A Nasty」
ミステリアス&ナスティなミッド・グルーヴ。ダミ声の男性ラップが盛り上げてくれます。
「You For Me」
オススメその1。R. Kellyプロデュースのスロウ。切ない思いが伝わってくる絶品スロウです。さすがはR. Kelly!といった仕事ぶり。
http://www.youtube.com/watch?v=5IcZio1-LR0
「Sexual Chocolate」
軽くNJS調のセクシー・ミッド・グルーヴ。やはりハネハネしている方がEx-Girlfriendらしい気がします。
「I Want You」
90年代女性R&Bグループらしいミディアム・スロウ。切なく胸に迫ってくるヴォーカル&コーラスがたまらなく好きです。90年代女性R&Bグループってコレがあるからいいんですよね!
「It's A Woman Thang (U Wouldn't Understand)」
グループの持つコーラスワークとゴージャス感のあるサウンドが印象的な1曲。
「Yes I'm Ready」
オススメその2。グループの持つ魅力を存分に堪能できるキャッチーな1曲。90年代女性R&Bグループらしいグルーヴ感を満喫できます。
「Falling 4-U」
オススメその3。この曲もキャッチーなミッド・グルーヴです。何処となくMJB『What's The 411?』の影響も感じます。
「Nobody Like You」
オススメその4。「X In Your Sex (X Between The Sheets - F.F. Remix)」と並ぶ本作のハイライト。90年代女性R&Bグループの魅力がぎっしり詰まった名曲だと思います。今聴いても相当グッときます!
http://www.youtube.com/watch?v=REAjbJeOgrs
「Back Together」
Hidden Agendaのラップをフィーチャーしたセクシー・モードのミッド・グルーヴ。
「Takes Me Away」
オススメその5。コーラス・グループとしての実力を堪能できるミッド・チューン。
「Cost Of Love」
80年代に活躍したブラコンの男女デュオJuicyの二人Jerry Barnes/Katreese Barnesがプロデュースしています。小粋なアレンジがアルバムの中でいいアクセントになっています。
「X In Your Sex (X Between The Sheets - F.F. Remix)」
オススメその6。「Nobody Like You」と並ぶ本作のハイライト。「X In Your Sex」のIsley Brothers「Between The Sheets」ネタのリミックスです。「Between The Sheets」ネタ好きの人であれば要チェックな1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=jFeUG0SfH48
『X Marks the Spot』(1991年)
ありがとうございます。
元々はFull Forceファミリーということで興味を持ったグループでした。
見事に女性R&Bグループ全盛の波に乗り損ねてしまいましたが、作品は良かったですよね!
「Nobody Like You」は今聴いてもかなりグッときます。
「X In Your Sex (X Between The Sheets - F.F. Remix)」は「Between The Sheets」ネタ好きには外せない1曲ですね。