発表年:1980年
ez的ジャンル:メロウ・ファンキー・ブラジリアン
気分は... :週末はメロウな気分で・・・
今回はBanda Black Rio『Saci Perere』(1980年)です。
Banda Black Rioはブラジル、リオデジャネイロで1976年に結成されたグループ。
ファンクをベースにサンバ、ジャズ、ロックを取り入れたブラジル産ファンク・サウンドを展開していました。
『Maria Fumaca』(1977年)、『Gafieira Universal』(1978年)、『Saci Perere』(1980年)という3枚のアルバムをリリースしますが、リーダーのOberdan Magalhaesが1984年に交通事故で他界したため、グループは活動を休止します。その後、Oberdan Magalhaesの息子William Magalhaesが父の遺志を受け継ぎ、1999年に新生Banda Black Rioとして活動を開始し、2001年にはアルバム『Movimento』をリリースしています。
ここ数年、ブラジル音楽を聴く割合が一気に高くなった僕ですが、本作『Saci Perere』は、1990年代初めのワールド・ミュージック・ブームの時に購入したものです。
上記に示しているのがオリジナル・ジャケのようですが、僕が保有するCD(1993年発売の国内盤)のジャケはコチラです。
よりワールド・ミュージック的な作品を好んで聴いていた購入当時よりも、メロウ・ブラジリアンを好む現在の僕の音楽嗜好にフィットする作品ですね。
"ブラジルのEarth,Wind & Fire"と説明されることが多いグループですが、3rdアルバムとなる本作『Saci Perere』(1980年)のサウンドやコーラスを聴けば、そのような印象を受けるはずだと思います。
その意味ではブラジル音楽好きではなくても、EW&F好き、AOR/フュージョン好きの人が聴いても十分に楽しめる1枚だと思います。
正直、CD棚の奥の方に放置されたまましばらく聴いていませんでしらが、久々に聴き直して改めて内容の充実ぶりを実感した次第です。
週末に聴くにはピッタリのメロウ・ファンキー・ブラジリアンです。
EW&Fのコーラス、スキャットがお好きな人であればぜひ一聴を!
全曲紹介しときやす。
「Miss Cheryl」
"ブラジルのEarth,Wind & Fire"らしいファンキー・チューン。コーラスがモロにEW&F風です。英語で歌われているので余計にEW&Fっぽく聴こえます。Jorjao Barreto作。
http://www.youtube.com/watch?v=mRMBXpp2lfY
「Melissa」
ブラジル産らしいファンク・チューン。メロウ・ファンキー・ブラジリアンがお好きな人ならば心地好く聴くことができると思います。Oberdan Magalhaes作。
「De Onde Vem」
当時も今も一番のお気に入りはこの絶品メロウ・チューンです。個人的にはかなりのクラシックです。ブラジル音楽云々に関係なくメロウ好きのハートをがっちりつかむ名曲だと思います。Lincoln Olivetti/Ronaldo Barcellos作。
http://www.youtube.com/watch?v=ImlABAkYZG0
「Subindo O Morro」
ブラジリアン・フュージョンしているインスト・チューン。個人的にはEW&F風のヴォーカル&コーラス入りの曲が好きですが、インスト曲も楽しめます。Claudio Stevenson作。
http://www.youtube.com/watch?v=Fz3Hog3YK3I
「Amor Natural」
ロマンティックなメロウ・バラード。彼ららしいスウィートなヴォーカル&コーラスを満喫できます。Jorjao Barreto/Ze Rodrix作。
http://www.youtube.com/watch?v=deyVGaamztE
「Profissionalismo E Isso Ai」
ブラジル音楽ということで聴けば、本曲あたりが一番面白いかもしれませんね。サンバとフュージョンを融合したブラジル産ならではのサンバ・フュージョンに仕上がっています。Aldir Blanc/Joao Bosco作。
http://www.youtube.com/watch?v=OnMLz5mBwjs
「Broto Sexy」
躍動するメロウ・ファンキー・ブラジリアン。素晴らしいホーン・アンサンブルおよびヴォーカル&コーラスにグッときます。
Oberdan Magalhaes/Paulo Zdanowski作。
「Tem Que Ser Agora」
「De Onde Vem」と並ぶ僕のお気に入り。EW&F風のヴォーカル&コーラスとメロウ・サウンドが絶品のスウィートなスロウ・チューンです。購入した当時は「De Onde Vem」と本曲ばかり繰り返し聴いていた記憶があります。Gastao Lamounier/Luiz Mendes JR.作。
http://www.youtube.com/watch?v=K0k4HK9Fhr4
「Zumbi」
メロウなスキットが好きな人にはたまらいメロウ・ブラジリアン・グルーヴ。Barrosinho作。
http://www.youtube.com/watch?v=yw2PEyxFjKM
「Saci Perere」
ラストはGilberto Gil作品。リラックスした雰囲気でアルバムは幕を閉じます。
ご興味のある方は他のアルバムもチェックを!
『Maria Fumaca』(1977年)
『Gafieira Universal』(1978年)
『Movimento』(2001年)