2011年05月08日

Raphael Saadiq『Stone Rollin'』

ルーツ探求の旅は続きます!☆Raphael Saadiq『Stone Rollin'』
Stone Rollin'
発表年:2011年
ez的ジャンル:ルーツ探求系R&B/ソウル
気分は... :コレはコレで楽しみます!

今回はRaphael Saadiqの新作『Stone Rollin'』です。

これまで当ブログで紹介したRaphael Saadiqのソロ作品は以下の3枚。

 『Instant Vintage』(2002年)
 『Ray Ray』(2004年)
 『The Way I See It』(2008年)

Tony! Toni! Tone!のメンバーであり、人気プロデューサーでもあるRaphael Saadiqは、トニーズ時代から僕の定番お気に入りアーティストの一人です。

『Stone Rollin'』は前作『The Way I See It』から約2年半ぶりとなる新作です。

前作『The Way I See It』はSam Cooke、Smokey Robinson & The Miracles、Marvin Gaye、The Temptations、The Stylistics等60年代、70年代ソウルへの想いが詰まったアルバムでした。

本作『Stone Rollin'』でもRaphaelの黒人音楽のルーツ探求は続きます。ただし、本作はソウルに止まらず黒人音楽全般を意識したヴィンテージ・サウンドを展開しています。

具体的には、Bo Diddley、Chuck Berry調のロックン・ロール、シカゴ・ブルース調のリズム・アンド・ブルース、Sly & The Family Stone調のファンク等を満喫できます。

目立ったゲストはいませんが、Robert Randolph(steel g)、Wa Wa Watson(g)、Larry Dunn(p、moog)、Paul Riser(strings & horn arr)あたりの参加が嬉しいですね。

そろそろコンテンポラリー・サウンドの新作も期待してしまう僕ですが、まぁコレはコレで楽しみたいと思います。

全曲紹介しときやす。

「Heart Attack」
RaphaelのアイドルSly & The Family Stoneの「Dance to the Music」、「M'Lady」からインスパイアされたであろうオープニング。激しく疾走するビートで突き抜けます。コーラスの感じも含めてRaphaelのSly好きを実感できます。
http://www.youtube.com/watch?v=dfJe_Cl6CpU

「Go to Hell」
RaphaelとTaura Stinsonの共作。ゴスペル・テイストの女性コーラスが盛り上げてくれるソウル・チューン。ストリングス&ホーンのアレンジが素晴らしいと思い、クレジットを確認したらPaul Riserのアレンジでビックリ!1週間前のJohnny Bristol『Feeling The Magic』(1975年)のエントリーでも彼の素晴らしい仕事を紹介したばかりでしたが、まだまだ健在のようですね。
http://www.youtube.com/watch?v=RwBS4ALhPys

「Radio」
アルバムからの1stシングル。Ray Charles風のメロディ&コーラスとChuck Berry風のロックン・ロール・サウンドが融合したようなキャッチーさがあります。
http://www.youtube.com/watch?v=ZXHs0t5VQM4

「Over You」
本曲では全ての楽器をRaphaelが演奏しています。特にメロトロン・サウンドが印象であり、そのせいか60年代後半のUKロックを意識したように聴こえてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=InL2InyDO2c

「Stone Rollin'」
タイトル曲はシカゴ・ブルースからの影響が窺えます。Darrell Mansfieldのブルースハープがいい感じです。3rdシングルにもなりました。ウィスキーが似合う1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=wHyalVRUXrA

「Day Dreams」
Bo Diddley風にシャッフルしています。ゲスト参加のRobert Randolphのスティール・ギターもいい味出しています。

「Movin' Down the Line」
さり気ないですが、大好きな1曲。リラックスした雰囲気の中にもソウルを感じます。ギターにWa Wa Watson、ピアノにLarry Dunnが参加しています。ここでもPaul Riserによる美しいストリングスが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Qo8ozTHO1ho

「Just Don't」
RaphaelとTaura Stinsonの共作。父は日本人のスウェーデン人女性ヴォーカリストYukimi Naganoをフィーチャー。軽くサイケデリック・ファンクしているのがいい感じです。Larry Dunnによるムーグも活躍しています。
http://www.youtube.com/watch?v=WtfOQ4thwJQ

「Good Man」
RaphaelとTaura Stinsonの共作。Taura Stinsonもヴォーカルで参加しています。アルバムからの2ndシングル。R&B/ソウル好きの方が一番フツーに聴ける曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=ZeKaHBMKows

「The Answer」
ラストはRaphaelの様々な思いが詰まった9分半の大作。Raphaelが導いたアンサーは・・・
http://www.youtube.com/watch?v=oz5PeA1sXS0

Raphael SaadiqTony! Toni! Tone!の過去記事もご参照下さい。

『Instant Vintage』(2002年)
Instant Vintage

『Ray Ray』(2004年)
Ray Ray

『The Way I See It』(2008年)
The Way I See It

Tony! Toni! Tone!『Sons of Soul』(1993年)
Sons of Soul

Tony! Toni! Tone!『House Of Music』(1996年)
House of Music
posted by ez at 01:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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