2011年05月10日

Everything But The Girl『Temperamental』

前作に続きクラブ/ダンス路線のEBTG☆Everything But The Girl『Temperamental』
Temperamental
発表年:1999年
ez的ジャンル:脱ネオアコ系ハウス/ドラムンベース
気分は... :こんな状態が長く続くと...

GWが過ぎてもバタバタ状態は変わらず・・・
暇よりも忙しい方が有難いですが、こんな状態が長く続くと心身共にヤバそう・・・

こんな時は美しくも儚いダンス・ミュージックでも聴きたい気分・・・

Ben WattTracey ThornのユニットEverything But the Girl(EBTG)が1999年にリリースした『Temperamental』(1999年)です。

まさにこのジャケの表情は、僕の心の叫びです(笑)

これまで当ブログで紹介したEBTGは以下の4枚(発売順)。

 『Eden』(1984年)
 『Love Not Money』(1985年)
 『Idlewild』(1988年)
 『Walking Wounded』(1996年)

『Temperamental』(1999年)は現時点でEBTGが最後にリリースしたアルバムです。

『Amplified Heart』(1994年)からのシングル「Missing (Todd Terry Club Mix)」の大ヒットで、大きくクラブ/ダンス路線へ大きく舵を切り、『Walking Wounded』(1996年)で"21世紀のボサノヴァ"としてのドラムンベースを堂々と披露したEBTGでしたが、ファンの反応は賛否両論でしたね。

僕の場合、たまたまハウス/ドラムンベースを日常的に聴いていたので違和感なく『Walking Wounded』を聴くことができましたが、初期EBTGがお気に入りの方にとっては『Walking Wounded』はもはやEBTG作品とは呼べなかったのかもしれませんね。

本作『Temperamental』は、さらにクラブ/ダンス路線を推し進めたアルバムに仕上がっています。

正直、2011年の現在において決して評価の高い作品ではありませんが、Ben Wattが生み出すクール&ダークなダンス・サウンドとTracey Thornのクール・ヴォーカルの組み合わせは、EBTGならではのダンス・ミュージックを満喫できるはずです。

醜いジャケを見て遠ざけないで下さいね(笑)

全曲紹介しときやす。

「Five Fathoms」
ハウス・ビートと共にアルバムはスタート。華やかで無機質な低音ハウス・サウンドがTraceyのヴォーカルとシンクロしています。
http://www.youtube.com/watch?v=PlbV-TaLaeo

「Low Tide Of The Night」
ジャジーな雰囲気のミッド・グルーヴ。ハウス/ドラムン・ベース・サウンドに拒否反応を示すEBTGファンでも本曲ならば許容してくれるのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=yaMRafOHr-I

「Blame」
シングルにもドラムン・ベース・チューン。聴き手も前作で慣れたせいか全く違和感を感じません。様々なミックスがありますね。

「Hatfield 1980」
アブストラクトHip-Hop風のトラックが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=9E4GoAq_zh8

「Temperamental」
タイトル曲もダンス・ヒットしました。DJ Spen & Karizma Mixをはじめ様々なリミックスも人気です。個人的には素直な歌モノ・ハウスのアルバム・ヴァージョンが好きです。YouTubeにアルバム・ヴァージョンが無いのでライブ・ヴァージョンを紹介しておきます。
「Temperamental(Live)」
http://www.youtube.com/watch?v=oc9hOfTENOI

「Compression」
シャープなリズムが心地好いドラムン・ベース・チューン。これはこれで悪くありませんが、Traceyのヴォーカルが殆ど無いので何の情報もなく聴くと、EBTGの楽曲だと気付かない人も多いのでは?

「Downhill Racer」
アルバムの中では最もメロディアスな楽曲。Sadeあたりと一緒に聴くのも良いかも?

「Lullaby Of Clubland」
ディープなハウス・チューン。本作にはこのタイプの楽曲が多いですが、個人的には本曲が一番好きです。一番EBTGらしいハウス・チューンって感じがします。
http://www.youtube.com/watch?v=zrxnbB-FvXc

「No Difference」
Traceyの気だるいヴォーカルが印象的な哀愁チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=7AxdcVKWArc

「The Future Of The Future (Stay Gold)」
ラストはDeep Dishとの共演曲。Deep Dishはイラン出身のAli Shiraziniaと Sharam TayebiによるDJ/プロデューサー・ユニット。シングルとしてダンス・ヒットしました。ディープなハウス・サウンドとTraceyのクール・ヴォーカルが実にマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=oi3BUIB8hk0

EBTGの過去記事もご参照下さい。

Tracey Thorn『A Distant Shore』(1982年)
遠い渚~ディスタント・ショア

『Eden』(1984年)
エデン(紙ジャケット仕様)

『Love Not Money』(1985年)
Love Not Money

『Idlewild』(1988年)
アイドルワイルド(紙ジャケット仕様)

『Walking Wounded』(1996年)
Title: Walking Wounded
posted by ez at 02:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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