2011年05月12日

The O'Jays『Message In The Music』

オリジナル・メンバー3名による最後のレコーディング☆The O'Jays『Message In The Music』
メッセージ・イン・ザ・ミュージック(紙ジャケット仕様)
発表年:1976年
ez的ジャンル:フィリーソウルの至宝
気分は... :スタミナ定食1つ!

今日、明日とタフな2日間を迎えようとしています。
こんな時はスタミナつきそうな音楽が聴きたい気分です。

セレクトしたのはThe O'Jays『Message In The Music』(1976年)です。
The O'Jays(特にEddie LeVert)のヴォーカルって、ニンニクがたっぷり入ったスタミナ定食って感じです。

ソウルの重要グループThe O'Jaysの紹介は、『Family Reunion』(1975年)、『Survival』(1975年)に続き3回目になります。

Eddie LeVertWalter WilliamsWilliam Powellというオリジナル・メンバー3名による最後の作品です。本作リリース後に1977年5月にWilliam Powellが癌のため死去してしまいます。

その意味で長いグループの歴史においても1つの区切りとなるアルバムだと思います。

8曲中6曲がお馴染みKenny Gamble & Leon Huffのプロデュース&ソングライティング。それ以外にBunny SiglerとGene McFadden/John Whitehead/Victor Carstarphenが1曲ずつプロデュース&ソングライティングしています。

シングルとして全米R&BチャートNo.1となった「Message in Our Music」「Darlin' Darlin' Baby (Sweet, Tender, Love)」の2曲がハイライトですが、それ以外にも至極のフィリー・ソウルを満喫できます。サンプリング・ネタ曲も多いので、Hip-Hopファンなども楽しめると思います。

円熟したO'Jaysワールド、そしてオリジナル・メンバー3名による最後のレコーディングを堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Message in Our Music」
タイトル曲はシングルとして全米R&Bチャート第1位になりました。ガラージ・クラシックとしてもお馴染みですね。僕も一番のお気に入りです。爽快コーラスに続き、ガラージな高揚感で一気に盛り上がります。彼らのソウル・ヴォーカルとガラージ・サウンドが不思議とマッチしますよね。『Family Reunion』(1975年)収録の名曲「I Love Music」とセットで延々と聴いていたいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=jfJgc9cWjbQ

「A Prayer」
O'Jaysらしいバラードを満喫できます。このジワジワと汗ばんでくる感じがたまりません。Lil' Kim「Heavenly Father」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=ucdG6B5m8Cw

「Paradise」
軽くスパニッシュしたサウンドにグッとくるフィリー・ダンサー。パーカッシヴ感が僕好みです。

「Make a Joyful Noise」
Eddie LeVert節を満喫できるスタミナ炒めのような仕上がり。ニンニクたっぷり利いている感じです(笑)

「Desire Me」
ロマンチックなサウンドをバックに大人の求愛バラードを聴かせてくれます。これがなかなかグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=6eJy9goGdM8

「Darlin' Darlin' Baby (Sweet, Tender, Love)」
「Message in Our Music」と並ぶアルバムのハイライト。シングルとして全米R&Bチャート第1位になりました(全米シングル・チャートは第72位)。サブ・タイトルにあるようにスウィート&テンダーなラブソングです。ひたすらうっとりして聴き惚れましょう!
http://www.youtube.com/watch?v=2zX938Fp3F8

Edwin Starr、Freddie McGregor、Steve Khan等がカヴァーしています。また、Big Pun「I'm Not A Player」、Juicy J「30 Inches」等のサンプリング・ネタとしても使われています。アングラ・ジャジーHip-Hop好きの僕は当ブログでも紹介したThe Good People「Bump That(Volta Masters Remix) 」を思い出しました。あとはBuddha Brand「Funky Methodist」が格好良すぎですよね。

The Good People「Bump That(Volta Masters Remix) 」
 http://www.youtube.com/watch?v=xsTuy8AhK_s
Buddha Brand「Funky Methodist」
 http://www.youtube.com/watch?v=e702PyY9E6s

「I Swear I Love No One But You」
Bunny Siglerプロデュース&ソングライティング。O'Jaysらしい濃厚さが滲み出るエモーショナルなバラードです。
http://www.youtube.com/watch?v=JJAQf8MtqHk

当ブログでも紹介したMary J. Blige「No One Will Do」や、Ne-Yo「Get Down Like That」、Lil'Wayne「My Name Is Leak Jones」でサンプリングされています。

「Let Life Flow」
ラストはGene McFadden/John Whitehead/Victor Carstarphenプロデュース&ソングライティング。個人的には「Message in Our Music」に次ぐお気に入り。McFadden & Whiteheadらの手腕が光る心地好く高揚できるフィリー・ダンサーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=aLjc8DomZOg

『Survival』(1975年)
Survival

『Family Reunion』(1975年)
Family Reunion
posted by ez at 00:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Steve Khan  Tight Rope での Darlin' Darlin'Babyでの サンボーンが好きでした。
72位とは意外とヒットしなかったんですね。
Posted by あばちゃん at 2011年05月12日 10:31
☆あばちゃんさん

ありがとうございます。

R&BチャートNo.1でもポップ・チャートで上位に入らなかったというのは、
当時の音楽シーンの状況を反映しているのかもしれませんね。

Steve Khanヴァージョンをおさえているあたりはさすがですね!

Posted by ez at 2011年05月13日 01:43
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