2011年05月18日

Talbot & White『United States Of Mind』

元スタカン・メンバーによるジャズ・ファンク・ユニット☆Talbot & White『United States Of Mind』
United States of Mind
発表年:1993年
ez的ジャンル:スタカン系ジャズ・ファンク
気分は... :このスカポンタン!!!

今回は元Style Councilのキーボード奏者Mick TalbotとドラマーSteve WhiteのユニットTalbot & White『United States Of Mind』(1993年)です。

Style Councilの元メンバーというのみならず、Young DisciplesGalliano等の90年代アシッド・ジャズ・シーンで重要な役割を果たしてきたMick TalbotSteve Whiteは、Talbot & White名義で『United States Of Mind』(1993年)、『Off the Beaten Track』(1996年)という2枚のアルバムをリリースしています。

Talbot & Whiteの第1弾作品となる本作『United States Of Mind』(1993年)は、ジャズ、ファンク、ソウル/R&B等のエッセンスをセンス良くまとめた1枚に仕上がっています。

レコーディングには、The Brand New Heavies「Dream Come True」の作者の一人であり、Galliano、、Courtney Pine、Diana Brown & Barrie K Sharpe、U.F.O.(United Future Organization)、The James Taylor Quartet等の作品でお馴染みの黒人女性シンガーLinda Murielや、元Level 42のドラマーPhil Gould(本作ではキーボードで参加)、Pushのホーン・プレイヤーJacko Peake、Central Line(先日紹介したMusiq Soulchildの新作『Musiqinthemagiq』からの1stシングル「Anything」のサンプリング・ソース「Walking Into Sunshine」のオリジナル・グループ)の元メンバーCamelle Hinds(b)、以前に紹介した女性シンガーVivienne McKoneの兄弟であり、Galliano等での活動でも知られるErnie McKone(b)をはじめ、Danny Blume(g)、Mark Van Der Guch(g)、Yolanda Charles(b)、Allan Barnes(sax)等が参加しています。

当時それ程熱心に聴いた作品ではありませんが、後年になって楽しめるようになりました。

そもそも「スタカン=Paul Weller」といったイメージが強かったので、恥ずかしながらアシッド・ジャズ期になるまでMick TalbotSteve Whiteの持つ音楽センスの良さに気付きませんでした(泣)。

アシッド・ジャズ/UKジャズ・ファンク好きの人であれば、楽しめる1枚だと思います。
Linda Murielのソウルフル・ヴォーカルにもグッときます。

ちなみに僕が保有しているCDは日本仕様の別ジャケのものです。

全曲紹介しときやす。

「Favoured Nations」
Linda Murielのソウルフル・ヴォーカルをフィーチャーしたジャズ・ファンク・チューン。スタイリッシュかつ推進力のあるグルーヴがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=4fpFZNqmmL0

「Ocean Beach」
Jacko Peakeのサックスをフィーチャーしたインスト。リラックスして聴ける感じがいいです。Jacko Peakeのサックスを堪能しましょう。

「No Surrender」
Linda Murielのヴォーカルをフィーチャー。本作らしいサウンド・センスが満喫できるキャッチーな仕上がりです。躍動感がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=HG9ou4L6BvQ

「Don't Need To Worry」
Linda Murielのヴォーカルをフィーチャー。アーバン・テイストの仕上がりが落ち着きます。涼しげなフルートが爽やか。

「Black Diamond Pearls」
激シブですが、なかなか小粋なインスト・チューン。ありそうでないジャジー感にグッときます。一人でマッタリしたい時にぴったり!

「Shades And Beads」
Average White Bandあたりがお好きな人であれば気に入るであろうジャズ・ファンク・チューン。

「Say You'll Never Leave Me」
Linda Murielのヴォーカルをフィーチャー。アシッド・ジャズ好きにはグッとくる爽快ジャズ・ファンク・チューン。抜けの良さが気持ちいいですね。

「Deadly Beloved」
1分あまりの短いインスト。Mickのピアノ・ソロを楽しみましょう。

「Don't Look Away」
ラストは本作唯一のカヴァー。オリジナルはBrian Auger's Oblivion Expressです。当ブログでも紹介した『Second Wind』(1972年)に収録されています。

『Off the Beaten Track』(1996年)
Off the Beaten Track
posted by ez at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック