発表年:2003年
ez的ジャンル:カナディアン・アーバン・ソウル
気分は... :まだまだ未完成ですが
今回はインディ・ソウル/R&B好きにはお馴染みのカナダ出身の白人ソウル・シンガーJeff Hendrickの1st『Bout Time』(2003年)です。
Jeff Hendrickの紹介は、『Soul Celebration』(2005年)、『Color Blind』(2010年)に続き3回目となります。
2005年リリースの2nd『Soul Celebration』(2005年)は、80年代テイストのアーバン・メロウ・サウンドとソウルフル・ヴォーカルでインディ・ソウル/R&B好きの間で話題となりましたね。特に「Old School Party」は名曲でした。
「Old School Party」(From 『Soul Celebration』)
http://www.youtube.com/watch?v=3jRm0VGwGxE
また、昨年リリースされた3rd『Color Blind』は、当ブログ年末恒例の『ezが選ぶ2010年の10枚』でセレクトした程のお気に入りアーバン・ソウル作品でした。
「Back To The Days」(From 『Color Blind』)
http://www.youtube.com/watch?v=6zTGXcfugn0
そんな彼の原点とも呼べるのが1stアルバムとなる本作『Bout Time』(2003年)です。
ブレイクした『Soul Celebration』と比べると完成度の面では及びませんが、『Soul Celebration』の登場を予感させる80年代テイストのアーバン・メロウなソウル・ワールドを随所で堪能することができます。
プロデュース、ソングライティング、アレンジも全てJeff Hendrick自身が全曲手掛けています。
『Soul Celebration』(2005年)、『Color Blind』(2010年)の2枚を気に入った方は、未完成の部分も含めてこのデビュー・アルバムを楽しめると思います。
全曲紹介しときやす。
「Know U Better」
オープニングはメロウ・ダンサー。スクラッチ音を織り交ぜるなど手探り状態感はありますが、彼らしいセンスを存分に堪能できます。
「It's All About You」
Jeff Hendrick節を堪能できるアーバン・メロウ。チープながらも雰囲気のあるキーボード・サウンドがらしくて好きです。
「Why Ya Gotta Do Me This Way」
落ち着いたアーバン・ナイト感が魅力のミディアム・スロウ。曲作りが上手いですな。
「Fine (Late Night Hang)」
実に雰囲気のあるミディアム・スロウ。『Color Blind』ではラテン・フレイヴァーを取り入れた楽曲も披露してくれましたが、本曲はキーボード・サウンドのみでそんな雰囲気を醸し出しています。
「Everything I Want」
この曲もJeff Hendrickらしいメロディを堪能できます。ファルセット・ヴォーカルも交えて迫ってきます。
「She (2003)」
後述する「She」の2003年ヴァージョン。ダンサブルなリミックスですがご愛嬌ということで(笑)
「Dance With Me」
個人的には一番のお気に入り。彼がブレイクするきっかけとなった2nd『Soul Celebration』の雰囲気に一番近いアーバン・メロウ・チューンです。
「They Don't Know About Us」
Jeff Hendrickらしい80年代テイストのサウンドを堪能できる1曲。
「What's The Deal」
「Dance With Me」と並ぶお気に入り。この曲も『Soul Celebration』への架け橋と呼べるメロウ・ダンサーです。
「She (Original Version)」
こちらがオリジナル・ヴァージョン。2003年ヴァージョンから一変し、どこを切ってもJeff Hendrick印のアーバン・メロウ・チューンに仕上がっています。
「Know U Better (Dr.Octavo Remix)」
オープニング「Know U Better」のリミックス。う〜ん、まだまだ方向性が定まらず迷っていたのでしょうね(笑)
2nd『Soul Celebration』(2005年)、3rd『Color Blind』(2010年)を未聴の方はぜひチェックを!
『Soul Celebration』(2005年)
『Color Blind』(2010年)