2006年07月08日

The Salsoul Orchestra『Sound Of Salsoul〜The Best Of The Salsoul Orchestra』

『音楽の園』記事投稿300回記念は、サルソウルな70年代ディスコでアゲアゲ(?)☆The Salsoul Orchestra『Sound Of Salsoul〜The Best Of The Salsoul Orchestra』
サウンド・オブ・サルソウル~ザ・ベスト・オブ・サルソウル・オーケストラ
発表年:2003年
ez的ジャンル:サルソウル系ディスコ
気分は... :300回記念の夜はアゲアゲ・モード

今回で区切りの300回目の記事投稿になります。
今年の3月末頃に200回目だったので、あっという間のような気がしマス。“よくまぁ、飽きずに毎日書くよねぇ〜!”と自分でも感心するやら、あきれるやら...

200回目の時には、区切りとしてStevie Wonder『Songs In The Key Of Life』をそれなりの思い入れを込めて投稿したので、今回も300回目に相応しい1枚は何か?とアレコレ考えてみた。

それでセレクトしたアーティストがThe Salsoul Orchestra
演奏が上手い/下手とかクオリティ云々といった理屈ではなく、感覚的に音楽を楽しみたい!という僕の感性にピッタリな音楽がコレかもしれない☆

1970年代中盤から1980年代前半に数多くのディスコ・ヒットを連発した伝説のレーベル“Salsoul”(SalsoulはSalsaとSoulを合わせた言葉)。そんなSalsoulの快進撃の口火を切りSalsoulサウンドを確立したのが、総勢40名を超えた大所帯オーケストラThe Salsoul Orchestraである。

Salsoulと言えば、ハウス/クラブミュージック好きの方は、伝説のDJであるLarry Levanが伝説のクラブParadise Garageでプレイした楽曲の数々としてお馴染みですよね。その意味ではSalsoulがあったからこそ、我々はガラージュという素敵なダンス・ミュージックに出会えたのかもしれませんね。

The Salsoul Orchestraに話を戻すと、1970年代前半に一大ブームを作ったフィリー・ソウルで売れっ子となったプロデューサー/アレンジャー/vibe奏者のVincent Montana Jr.が元MFSBメンバーらを中心にNYで結成したオーケストラがThe Salsoul Orchestraっす。というより、MFSBがSalsoul Orchestraに名前を変えたと言った方がいいのかな?ちょっと、そのへんはわかりましぇん。

ディスコ・ビートと華麗なストリングス・サウンドが合体し、さらにNYらしいニューヨリカンなラテン・フレイヴァーが加わったSalsoul Orchestraのダンス・ミュージックは、聴いているだけでアゲアゲで踊りたくなる、実に気持ちのイイ音楽だよね。

そんなSalsoul Orchestraの魅力が1枚に凝縮されたベスト盤CDが『Sound Of Salsoul〜The Best Of The Salsoul Orchestra』っす。

残念ながら、僕はすれ違いでリアルタイムではSalsoulを体現できなかった。それでも、このCDを聴いていると、かなりの曲が何処かで聴き覚えがあり、何か懐かしいカンジがしてくる。その一方で、今聴いても全然古いカンジがしない新鮮さがあるよね。

ディスコ・ミュージック好き、ラテン・ビート好き、Larry Levanおよびガラージュ好き、Nuyorican SoulおよびMasters At Work(MAW)好き等々あらゆるダンス・ミュージック好きの人を虜にする魔法のダンス・ミュージックがココにある気がしマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Runaway」
Loleatta Hollowayをフューチャーして1977年にヒットした永遠のダンスクラシック。あのニューヨリカンなムードたっぷりのゴージャスなダンス・ビートとパワフルなLoleattaのボーカルを聴けば、アゲアゲで至極のハッピー気分ですな。

もしかしたら、このオリジナルよりもIndiaのボーカルをフューチャーした1997年のNuyorican Soulのカヴァーを聴いて本曲を知っている人も案外多いかもね?あのカヴァーにはVincent Montana Jr.本人も参加していマス。オリジナルの雰囲気を大きく変えないで、スタイリッシュに仕上げたNuyorican Soulも勿論いいけど、個人的にはLoleattaのボーカルをフューチャーしている分、オリジナルに軍配かな?

「Tangerine」
これもみんな何処かで一度は聴いたことがあるお馴染みのナンバー(1975年作)。チャート的にはSalsoul Orchestra最大のヒットらしいです。曲自体は1942年のJimmy DorseyのNo1ヒットのカヴァー。イントロのオーケストラと♪タンジェ〜リ〜ン♪という女性ボーカルを聴いているとウキウキ気分ですな。

「Salsoul Hustle」
Salsoul Orchestraのデビュー・ヒット(1975年)。このあたりを聴くと、まだフィリー・ソウルの臭いがプンプンしますね。

「Dance A Little Bit Closer」
1977年のヒット曲。個人的には「Runaway」と並ぶお気に入り曲。この曲もニューヨリカンなラテン・フレイヴァーがアクセントになっていて実に気持ちいい。Nuyorican Soulが好きな人は間違いなく気に入ると思いマス。

「Nice 'N' Nasty」
1976年のヒット・ナンバー。タイトルの通り、実にナスティなディスコ・ナンバーっす。僕の中にSalsoul Orchestraをイメージする言葉として「ナスティ」というワードは結構しっくりくる。何故なんだろう?

「How High」
1979年のヒット・ナンバー。何か昔のプロ野球ニュースの珍プレー好プレーのBGMあたりにピッタリな気がする

「Chicago Bus Stop」
1976年の作品。この曲も「Nice 'N' Nasty」と並び、ナスティなSalsoul Orchestraをイメージさせるディスコ・ナンバー。きっと、この女性コーラスが子供の時にとってもセクシーかつ挑発的に聴こえて、鼻血ブーだったのかも?でもこの鼻血ブーなカンジがとっても大好き(笑)

「Getaway」
お馴染みEarth,Wind & Fireの大ヒット曲のカヴァー。案外、オリジナルに近い雰囲気だったりする。

「Short Shorts」
タモリ倶楽部の主題歌であるThe Royal Teens「Short Shorts」(1958年)のカヴァー。とってもおバカな気分になれるアゲアゲのカヴァーですな。

Salsoul Orchestra以外のSalsoulを聴きたい方はLoleatta Holloway、First Choice、Inner Life、Double Exposure、Instant Funk、Skyyあたりも合わせてどうぞ!
posted by ez at 06:16| Comment(7) | TrackBack(1) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
【通信】知ってるとは思いますけど、今夜11時からNHKBSテレビ2でTheWhoの映像を放送するそうです。70年のものというから自分は観たことないかも。
Posted by マルチP at 2006年07月08日 16:31
Salsoulは大好きです。
Salsa+Soulというコンセプトからしてタマランものがあります。
あの頃のディスコ・サウンドの多くが安っぽく聴こえて仕方ない今の感覚でも、Salsoulは安っぽく聴こえない。ってか、ゴージャス。
「Tangerine」「Runaway」「Nice 'N' Nasty」、全てサイコーですね。
Posted by bugalu at 2006年07月08日 20:35
☆マルチPさん

ありがとうございます。
このライブ映像はビデオで持っているので、今回はパスしてウィンブルドン女子決勝を観ていまシタ。この映像はJohn Entwistleのホネホネ・ルックが印象的ですよね。


☆bugaluさん

ありがとうございます。

Salsoulサイコーですよね。
ご指摘の通り、単なるディスコ・ミュージックに止まらないサムシングがありますよね!
Fania All Starsとガラージュ・ハウスがSalsoulで結ばれるみたいな感じですかね。
Larry Levanがプレイしていたガラージュな作品郡が特にお気に入りです☆
Posted by ez at 2006年07月09日 02:35
毎度の事ながら、訪れるたびに毎日更新される充実した記事に驚いています(笑)

サルソウルって名前を聞いただけでなぜか気分が高揚してウキウキしてまいます。サルソウルサウンドの放つ素直すぎる愛のグルーヴが大好きです。Larry Levanもまた今度取り上げてくださいね。
Posted by hi_tech_jazz at 2006年07月12日 15:07
☆hi_tech_jazzさん

ありがとうございます。

確かにサルソウルは、気分を高揚させてくれる魅惑のダンス・ミュージックですよね。
それがLarry Levanのマジックが加わってプレイされていたParadise Garageって、
本当にパラダイスだったんでしょうね!
Larry LevanとLarry Heardという二人のLarryはいつか取り上げたいですね☆
Posted by ez at 2006年07月13日 03:23
2枚組を買ったのですが、
2枚聴くとしんどいですが、
やっぱり楽しいですね。
Posted by あばちゃん at 2010年05月17日 00:57
☆あばちゃんさん

ありがとうございます。
サルソウルには時代を超越した魅力がありますね。
Posted by ez at 2010年05月17日 04:34
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Excerpt: お洒落なイメージのあるハウスミュージックシーンに おいてもとりわけシャレたオヤジとして有名なフランス のダンディ中年DJ,ディミトリフロムパリが彼のルーツ でもあるサルソウルの音源をMixした愛..
Weblog: SONGLINES - 音楽とか
Tracked: 2006-07-12 14:44
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