発表年:1967年
ez的ジャンル:元祖アイドル系フレンチ・ポップ
気分は... :恋はイエ・イエ!
今日はキュートな女性フレンチ・ヴォーカルが聴きたい気分です。
セレクトしたのは、"元祖アイドル"Sylvie Vartanの『2'35 De Bonheur(邦題:パリより愛をこめて)』(1967年)です。
ブルガリア出身のフレンチ・ポップス歌手Sylvie Vartanの紹介は、代表曲「Irresistiblement(あなたのとりこ)」収録の『La Maritza』(1968年)に続き、2回目となります。
イエイエ・ブームのアイドルからエレガントな恋の妖精へ・・・少しステップ・アップしたSylvie Vartanに出会うことができるアルバムが本作『2'35 De Bonheur』ということのようです。
ヨーロピアンな香りが漂うオリジナル作品に加え、The Four Tops、Diana Ross & The Supremesというモータウン作品やThe Spencer Davis Groupといったロック作品のカヴァーも取り上げており、バラエティに富んだ構成となっています。
個人的にはアンニュイなSylvieのフレンチ・ヴォーカルによるモータウンやThe Spencer Davis Groupのカヴァーが新鮮でした。
なお、アメリカでは『Sylvie』のタイトルでリリースされています。
恋の妖精Sylvieのアンニュイなフレンチ・ヴォーカルで気分はイエ・イエ!
全曲紹介しときやす。
「Deux Mains」
Gilles Thibaut/Jean Renard作。フレンチ・ポップらしいメルヘン・バラード。センチメンタル気分のときにどうぞ!
http://www.youtube.com/watch?v=sqpQ5VlFJng
「Moi Je Danse (Same Old Song) 」
The Four Topsのヒット・シングル「It's the Same Old Song」をカヴァー(Holland-Dozier-Holland作品)。名曲ですが女性フレンチ・ヴォーカルで聴くと新鮮な印象を受けます。
「Un Enfant Sans Soleil」
Pierre Saka/Jean Renard作。一瞬の出来事の中の心模様を歌った1曲。ヨーロピアンな香りが漂うところがグッド!
「Je N'ai Pas Pu Resister (You Keep Me Hangin' On)」
Diana Ross & The Supremesの大ヒット・シングル「You Keep Me Hangin' On」のカヴァー(Holland-Dozier-Holland作品)。クールで少し乾いたフレンチ・ヴォーカルで迫る「You Keep Me Hangin' On」もなかなかグッド!
「Par Amour, Par Pitie」
Gilles Thibaut/Jean Renard作。オルガンによるメロディが悲しく響く哀愁バラード。
「Donne Moi Ton Amour (Gimme Some Lovin')」
The Spencer Davis Groupの名曲「Gimme Some Lovin'」をカヴァー(Steve Winwood作)。オリジナルのグルーヴィー感に厚みのあるストリングスも加わり、なかなか聴き応えのあるカヴァーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=MNUNcdVxYSU
「2'35 De Bonheur」
邦題「しあわせの2分35秒」。Frank Thomas/Jean Michel Rivat/Jean Renard作。Carlosとのデュエットによるタイトル曲は小粋なレトロ感が印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=egOELY-9j3M
「Il Ne Faut Pas Aimer Yann」
邦題「ヤンを愛さないで」。Gilles Thibaut作。哀愁のメロディにグッとくる1曲。なかなかキャッチーな仕上がりです。
「8 Heures 20」
邦題「しあわせの8時20分」。George Fischoff/Tony Powers/Georges Aber作。軽快なアレンジがいい感じの爽快ポップ・チューン。
「Garde-Moi Dans Ta Poche (I Can't Help Myself)」
「It's the Same Old Song」に続き、The Four Topsのヒット・シングル「I Can't Help Myself (Sugar Pie Honey Bunch)」をカヴァー(Holland-Dozier-Holland作品)。Sylvieのキュートなフレンチ・ヴォーカルとのモータウン・カヴァーは結構マッチしていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=EnoTXm7itHk
「L'amour Est No.1 (Everything Is Alright)」
日本では「恋はイエ・イエ」の邦題でシングルにもなった曲。Sylvieのキュートなヴォーカル、バックのサウンドも含めてアルバムの一番のお気に入り。思わず踊り出したくなるクールな躍動感にグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=WUBH7GLrQJk
「Drole De Fille (Single Girl) 」
ラストはアメリカ人Sandy Poseyのヒット・シングルをカヴァー(Martha Sharpe作)。Sylvieの悩殺ヴォーカルにグッとくるナイス・カヴァー。
CDにはボーナス・トラックとして「La Chanson」、「Un Peu De Tendresse」が収録されています。
『Sylvie』(1962年)
『Twiste et Chante』(1963年)
『Sylvie a Nashville』(1964年)
『Il Y A Deux Filles En Moi』(1966年)
『Comme Un Garcon』(1967年)
『La Maritza』(1968年)
オープニングは Gimme Some Lovin' でした。
Wilson Pickett:In the Midnight Hour,Land of 1000 Dances,Four Tops:Reach Out I'll Be There,Beach Boys:Sloop John B.,Beatles:Drive My Car 唄いました。
ありがとうございます。
コンサートにもチェックされているとは、さすがです!
お馴染みロック/ソウルの名曲をフランス語で聴くと、一味違った新鮮さがありますね。
ありがとうございます。
「L'amour Est No.1 」は、原題よりも「恋はイエ・イエ」の邦題の方が馴染みがあるのかもしれませんね。
スッキリされて何よりです。
これからもお気軽にお立ち寄り下さい。