2011年05月27日

Sylvie Vartan『2'35 De Bonheur』

エレガントな恋の妖精によるフレンチ・ポップ☆Sylvie Vartan『2'35 De Bonheur』
パリより愛をこめて(紙ジャケット仕様)
発表年:1967年
ez的ジャンル:元祖アイドル系フレンチ・ポップ
気分は... :恋はイエ・イエ!

今日はキュートな女性フレンチ・ヴォーカルが聴きたい気分です。

セレクトしたのは、"元祖アイドル"Sylvie Vartan『2'35 De Bonheur(邦題:パリより愛をこめて)』(1967年)です。

ブルガリア出身のフレンチ・ポップス歌手Sylvie Vartanの紹介は、代表曲「Irresistiblement(あなたのとりこ)」収録の『La Maritza』(1968年)に続き、2回目となります。

イエイエ・ブームのアイドルからエレガントな恋の妖精へ・・・少しステップ・アップしたSylvie Vartanに出会うことができるアルバムが本作『2'35 De Bonheur』ということのようです。

ヨーロピアンな香りが漂うオリジナル作品に加え、The Four Tops、Diana Ross & The Supremesというモータウン作品やThe Spencer Davis Groupといったロック作品のカヴァーも取り上げており、バラエティに富んだ構成となっています。

個人的にはアンニュイなSylvieのフレンチ・ヴォーカルによるモータウンやThe Spencer Davis Groupのカヴァーが新鮮でした。

なお、アメリカでは『Sylvie』のタイトルでリリースされています。

恋の妖精Sylvieのアンニュイなフレンチ・ヴォーカルで気分はイエ・イエ!

全曲紹介しときやす。

「Deux Mains」
Gilles Thibaut/Jean Renard作。フレンチ・ポップらしいメルヘン・バラード。センチメンタル気分のときにどうぞ!
http://www.youtube.com/watch?v=sqpQ5VlFJng

「Moi Je Danse (Same Old Song) 」
The Four Topsのヒット・シングル「It's the Same Old Song」をカヴァー(Holland-Dozier-Holland作品)。名曲ですが女性フレンチ・ヴォーカルで聴くと新鮮な印象を受けます。

「Un Enfant Sans Soleil」
Pierre Saka/Jean Renard作。一瞬の出来事の中の心模様を歌った1曲。ヨーロピアンな香りが漂うところがグッド!

「Je N'ai Pas Pu Resister (You Keep Me Hangin' On)」
Diana Ross & The Supremesの大ヒット・シングル「You Keep Me Hangin' On」のカヴァー(Holland-Dozier-Holland作品)。クールで少し乾いたフレンチ・ヴォーカルで迫る「You Keep Me Hangin' On」もなかなかグッド!

「Par Amour, Par Pitie」
Gilles Thibaut/Jean Renard作。オルガンによるメロディが悲しく響く哀愁バラード。

「Donne Moi Ton Amour (Gimme Some Lovin')」
The Spencer Davis Groupの名曲「Gimme Some Lovin'」をカヴァー(Steve Winwood作)。オリジナルのグルーヴィー感に厚みのあるストリングスも加わり、なかなか聴き応えのあるカヴァーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=MNUNcdVxYSU

「2'35 De Bonheur」
邦題「しあわせの2分35秒」。Frank Thomas/Jean Michel Rivat/Jean Renard作。Carlosとのデュエットによるタイトル曲は小粋なレトロ感が印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=egOELY-9j3M

「Il Ne Faut Pas Aimer Yann」
邦題「ヤンを愛さないで」。Gilles Thibaut作。哀愁のメロディにグッとくる1曲。なかなかキャッチーな仕上がりです。

「8 Heures 20」
邦題「しあわせの8時20分」。George Fischoff/Tony Powers/Georges Aber作。軽快なアレンジがいい感じの爽快ポップ・チューン。

「Garde-Moi Dans Ta Poche (I Can't Help Myself)」
「It's the Same Old Song」に続き、The Four Topsのヒット・シングル「I Can't Help Myself (Sugar Pie Honey Bunch)」をカヴァー(Holland-Dozier-Holland作品)。Sylvieのキュートなフレンチ・ヴォーカルとのモータウン・カヴァーは結構マッチしていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=EnoTXm7itHk

「L'amour Est No.1 (Everything Is Alright)」
日本では「恋はイエ・イエ」の邦題でシングルにもなった曲。Sylvieのキュートなヴォーカル、バックのサウンドも含めてアルバムの一番のお気に入り。思わず踊り出したくなるクールな躍動感にグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=WUBH7GLrQJk

「Drole De Fille (Single Girl) 」
ラストはアメリカ人Sandy Poseyのヒット・シングルをカヴァー(Martha Sharpe作)。Sylvieの悩殺ヴォーカルにグッとくるナイス・カヴァー。

CDにはボーナス・トラックとして「La Chanson」「Un Peu De Tendresse」が収録されています。

『Sylvie』(1962年)
Sylvie Vartan / Vol.1

『Twiste et Chante』(1963年)
Twiste et Chante

『Sylvie a Nashville』(1964年)
夢のアイドル(紙ジャケット仕様)

『Il Y A Deux Filles En Moi』(1966年)
シルヴィ・バルタン,恋を歌う(紙ジャケット仕様)

『Comme Un Garcon』(1967年)
シャンソン・イエ・イエの女王(紙ジャケット仕様)

『La Maritza』(1968年)
パリの妖精(紙ジャケット仕様)
posted by ez at 00:49| Comment(4) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
2008年3月オーチャドホールで観た時は、
オープニングは Gimme Some Lovin' でした。
Wilson Pickett:In the Midnight Hour,Land of 1000 Dances,Four Tops:Reach Out I'll Be There,Beach Boys:Sloop John B.,Beatles:Drive My Car 唄いました。
Posted by あばちゃん at 2011年05月27日 09:53
☆あばちゃんさん

ありがとうございます。

コンサートにもチェックされているとは、さすがです!
お馴染みロック/ソウルの名曲をフランス語で聴くと、一味違った新鮮さがありますね。
Posted by ez at 2011年05月28日 00:27
はじめまして、シルビーバルタンの曲で、どうしても曲名が思い出せないものが有り、ずっと探して居ました所、やっと曲名が「L'AMOUR EST NO.1」と解り、このHPで動画までたどり着けました(泣) スッキリして感動しています♪ 素敵なHPを有難うございました!!
Posted by puzak at 2012年02月05日 00:06
☆puzakさん

ありがとうございます。

「L'amour Est No.1 」は、原題よりも「恋はイエ・イエ」の邦題の方が馴染みがあるのかもしれませんね。

スッキリされて何よりです。

これからもお気軽にお立ち寄り下さい。
Posted by ez at 2012年02月05日 03:45
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