2006年07月09日

Brandy『Afrodisiac』

Timbaland、Kanye Westを迎えたBrandyの媚薬のようなアルバム☆Brandy『Afrodisiac』
Afrodisiac
発表年:2004年
ez的ジャンル:Timbaland系女性R&B
気分は... :アフロな媚薬って何よ?

今回はBrandyの4thアルバム『Afrodisiac』(2004年)デス。

この4thアルバムのセールス不振でレーベルを移籍したBrandyだけど、個人的にはこの作品でBrandyというアーティストについて興味を持つようになりまシタ。

Brandyと言えば、同時期にデビューしたAaliyahMonicaと共に天才少女として話題になりましたよね。

この3人のうち、僕的にはAaliyahMonicaの2人は天才R&Bシンガーというイメージがあった。このため、Aaliyahの1st『Age Ain't Nothing But A Number』(1994年)、Monicaの1st『Miss Thang』(1995年)の2枚は、本ブログで紹介した通り、今でも僕の大のお気に入り作品っす。

それに対して、Brandyについては、天才R&Bシンガーというよりも、演技に歌にマルチな才能を魅せる天才エンターティナーというイメージが強かったなぁ。なので、Aaliyah、Monicaのような本格的R&B作品を期待していなかったというが当時の率直な感想だったね。結果として、Brandyの1st『Brandy』(1994年)へは全く食指が動かされなかったなぁ。

その後、Monicaとの話題のデュエット「The Boy Is Mine」あたりは別にして、女性R&BシンガーとしてのBrandyには殆ど興味を示さない僕なのでシタ。

そんな僕が遅まきながらBrandyに興味を持ったのは、BrandyをフィーチャーしたTimbaland & Magoo「N 2 Da Music」を聴いてからだ。本ブログでも紹介したアルバム『Under Construction Part II』(2003年)に収録されたこの曲は、Timbalandお得意の変則ビートとBrandyのキュートなボーカルがうまく融合した実にポップでキャッチーな曲に仕上がっていると思う。

そのTimbalandがメイン・プロデューサーで参加し、さらにはKanye Westも数曲プロデュースと聞き、期待を込めて購入したアルバムがこの『Afrodisiac』だった。

Rodney Jerkinsの従兄弟である夫と離婚した関係で、2nd『Never Say Never』(1998年)、3rd『Full Moon』(2002年)で見せたRodney Jerkinsとのコラボが難しくなったということから、TimbalandKanye Westに白羽の矢が立てられたのかもしれないが、このHip-Hop寄りのアプローチが個人的にはとても気に入ったね!

ちなみにアルバム・タイトルのAfrodisiacとは、媚薬を意味するAphrodisiacとAfroを掛け合わせた造語なのだとか。そのタイトル通りのセクシャルで妖しげなBrandyを堪能できマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Talk About Our Love」
Kanye Westがプロデュース&ラップ参加の1stシングル。Kanyeらしいソウルフルなトラックが堪能できる大満足のナンバー。Mandrill「Gilly Hines」ネタ。

「Who Is She 2 U」
Timbalandプロデュースのシングルカット・ナンバー。Timbalandらしいチキチキ変則ビートをベースにしたキャッチーなミディアム・ナンバー。ライバルだった故Aaliyahをプロデュースしていた頃のTimbalandの仕事ぶりを思い出させてくれマス。大人のシンガーとしてのBrandyの魅力に溢れたナンバー。Leon Ware「Instant Love」ネタ

「Afrodisiac」
これまたTimbalandプロデュースのタイトル曲。シングルカットもされまシタ。
Timbalandが『Under Construction Part II』あたりでも見せていた、少しエスニックな作風の不思議なグルーヴ感が特徴のナンバー。まさに媚薬のような妖艶なBrandyに出会えるナンバー。

「Where You Wanna Be」
ラッパーのT.I.をフィーチャーしたKanye Westのプロデュースのナンバー。Roberta Flack「Jesse」ネタのKanyeによる哀愁トラックがイイ感じ!

「Turn It Up」
個人的にはアルバムの中で一番のお気に入り☆Timbalandらしい変態チックなビート炸裂のアゲアゲのナンバー。前述の「N 2 Da Music」を聴いて、本作に期待したのは、こういったナンバーだったんだよね!

「I Tried」
「Should I Go」
ロック系のネタを使ったTimbalandプロデュースの2曲。Iron Maiden「The Clansman」ネタを使った「I Tried」は、ジワジワと媚薬の虜になりそうなナンバー。Coldplay「Clocks」ネタを使った「Should I Go」は、正統派のバラード。

「Finally」
Hans Zimmer「Rock House Jail」ネタの雄大なトラックが印象的なナンバー。Timbalandプロデュース。

その後、2005年に出たベスト盤『The Best Of Brandy』も購入したけど、僕にはベスト盤よりも本作の方がしっくりきたかなぁ。本作がセールス不振だったことを考えると、もしかしたら本作はBrandy好きと言うよりも、TimbalandKanye West好きの人向けのアルバムなのかもね?
posted by ez at 02:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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