2006年07月11日

Naughty By Nature『Naughty By Nature』

R&Bファンも納得のキャッチーなHip-Hop☆Naughty By Nature『Naughty By Nature』
Naughty by Nature
発表年:1991年
ez的ジャンル:パーティー系Hip-Hop
気分は... :祭りの後に...

W杯決勝はイタリアが冷や汗のPK勝利で世界一へ...でもジダンのあの件で何かスッキリしない決勝だったね。至極の1ヶ月が終了してしまった脱力感と合わせ、なんかマッタリと1日を過してしまった。

でも、このダラけた1ヶ月を挽回するために、今日から気合いを入れ直しマス。ということで、気合いの1枚としてセレクトしたのは、90年代のHip-Hopを語る上で欠かせないグループNaughty By Nature(NBN)のデビュー作『Naughty By Nature』っす。

Naughty By Natureは、TreachとVin Rock(Vinnie)の2MC、DJのKay Geeから成る3人組だ。1986年にニュージャージーで結成された当時はNew Styleというグループ名だった。1989年にNew Style名義のアルバム『Independent Leaders』発表後に、Hip-Hop界のゴッド姉ちゃんQueen LatifahのFlavor Unitに加入し、グループ名をNaughty By Natureに変えると同時に、レーベルもTommy Boyに移籍した。

これがターニング・ポイントとなり、再デビューのかたちとなったシングル「O.P.P.」が大ヒットした。それを受けて発表された1stアルバムが本作『Naughty By Nature』(1991年)である。

本作と同じ年に発表されたHip-Hopアルバムとして、先日紹介したアルバムとして、A Tribe Called Quest『The Low End Theory』などもあるが、きっとこのあたりの作品から、R&BファンがHip-Hopの音楽的な面白さに気付きはじめ、グッとHip-Hopにも耳を傾けるようになったんじゃないかなぁ?

おそらく聴き手のみならず、作り手の方も、かなりHip-HopとR&Bの融合を意識し始めたのがこの時期だったのかもね?翌年に発表されるHip-HopモードのR&Bの決定打と言うべきMary J. Blige『What's The 411?』登場の下地が整いはじめていたんだろうね。

その意味で本作『Naughty By Nature』は、R&Bファンも納得のキャッチーなトラックが、多くのリスナーのハートを射止めたのでは?勿論、僕もそんな一人デス。

特にKay Geeのトラック作りのセンスは、本ブログでも紹介したZhaneの大ヒットアルバム『Pronounced Jah-Nay』(1994年)のプロデュースなどで、さらに花開くこととなりヤス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「O.P.P.」
まずはアルバムに先駆けて大ヒットしたこのシングル曲の紹介を!お馴染みのレア・グルーヴMelvin Bliss「Synthetic Substitution」の定番ドラム・ブレイクとJackson 5「ABC」ネタでキャッチーさ抜群のトラックが最高っす。O.P.P.の意味も忘れて♪オー・ピー・ピー♪と叫んでしまいますよね!ちなみにO.P.P.とは、Other People's Pussyのこと!お下劣だけど許してね☆

「Wickedest Man Alive」
Queen Latifah姉さんをフィーチャーしたラガ風味のナンバー。ゆったりとしたレゲエのトラックにLatifah姉さんの豪快なラップが実にマッチしておりマス。

「Ghetto Bastard」
Boney M「No Woman, No Cry」ネタをバックに、♪Everything's Gonna Be Alright〜♪というお馴染みのフレーズがキャッチーに響きマス。オリジナルのBob Marleyではなく、ポップなBoney Mネタを使うあたりがニクいよねぇ。

「Let the Ho's Go」
定番ネタBob James「Take Me to the Mardi Gras」のリズムで押しまくる強引さ(?)が魅力のナンバー。

「Everyday All Day」
単調だけどキャッチーなトラックがクセになるナンバー。Ohio Players「Pride And Vanity」ネタ。

「Pin the Tail on the Donkey」
これはとってもオールドスクールなナンバー。久々に聴くと、逆にこういう曲って新鮮なカンジがするね!

「1, 2, 3」
Quincy Jones「Candy Man」ネタのトラックがファンキーでカッチョ良い曲。

「Rhyme'll Shine On」
本作で「O.P.P.」以上に超お気に入りのナンバー。Funkadelic「You'll Like it Too」ネタ使いが鼻血ブーだねっ!Earth,Wind & Fire「Devotion(ライブバージョン)」ネタなんかも使っていマス。この有無を言わせないカッチョ良さはR&B/Funkファンのハートを鷲づかみにするね!

後にポップでキャッチーなイメージが、コアなHip-Hopファンからは敬遠されたかもしれないNaughty By Natureだけど、このキャッチーさを個人的には断然支持しますっ!3rdアルバム『Proverty's Paradise』(1995年)、4thアルバム『Nineteen Naughty Nine: Nature's Fury』(1999年)も結構好きデス。

特にDeBarge「I Like It」中毒の僕としては、「I Like It」ネタの「Would've Done The Same For Me」(『Naughty Nine: Nature's Fury』収録)は外せない1曲デス。
posted by ez at 01:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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