発表年:1970年
ez的ジャンル:セルメン系ボッサ・ジャズ/ポップ
気分は... :寝だめカンタービレ!
今日から6月ですね。
5月は本当に忙しかったっす!
GWから月末まであっという間に過ぎてしまった印象です。
正直、当ブログの記事を書くのも大変でした。
でも月末で区切りがついたことがいくつかあり、1、2日は解放感に浸っていない気分です。
とりあえず、ここ数日まともに寝ていなかったので、少し寝だめしたいですね!
さて、今回はBossa Rioのデビュー・アルバム『Bossa Rio』(1970年)です。
Sergio Mendes & Brasil '66の弟分グループBossa Rioの紹介は2nd『Alegria!』(1970年)に続き2回目となります。
メンバーはGracinha Leporace(vo)、Pery Ribeiro(vo)、Manfredo Fest(key)、Osmar Milito(p)、Octavio Bailly Jr.(b)、Ronie Mesquita(ds)の6名。
Sergio Mendesがプロデュースするブラジル人男女6人組のA&Mからのデビュー作ということで、誰もがSergio Mendes & Brasil '66的な作品を期待していたと思いますが、その期待に十分応えるアルバムに仕上がっています。
ジャケを見てもおわかりの通り、Sergio Mendes & Brasil '66ほどの華やかさはありませんが、小粋なセンスとメリハリの効いた構成でセルメン好きを大いに満足させてくれます。
Brasil '66ほどアメリカナイズされていないのが、逆にグループの魅力になっている気がします。
ブラジル人作品を中心に、アメリカのヒット曲カヴァー、ジャズ・スタンダードがバランス良く配さされた全11曲で楽しませてくれます。
個人的には、Sergio Mendesの奥方となる紅一点Gracinha Leporaceのキュートなヴォーカルにグッときてしまいます。
全曲紹介しときやす。
「Saiupa (Por Causa De Voce Menina) 」
オープニングはJorge Ben作品。セルメン好きであれば、鉄板の仕上がりなのでは?そのまま同じJorge Benの名曲であるSergio Mendes & Brasil '66「Mais Que Nada」へなだれ込みたくなります。
http://www.youtube.com/watch?v=xIBYjAdVqfY
「Do You Know The Way To San Jose」
邦題「サン・ホセへの道」。Dionne Warwickのヒットでお馴染みのBurt Bacharach/Hal David作品。日本では後述する「Up, Up And Away(ビートでジャンプ)」との組み合わせでシングルにもなりました。当時の感覚で言えば、Bossa Rioの代表曲はやはり本曲になるんですかね?サラッとした小気味良さが魅力です。
http://www.youtube.com/watch?v=BdcJf9rACHM
「Wave」
Antonio Carlos Jobimの名曲カヴァー。紅一点Gracinha Leporaceのヴォーカルを前面に押し出しているのが正解です。シンプルですが実にロマンティックな「波」を満喫できます。
「Day By Day」
Sammy Cahn/Alex Stordahl/Paul Weston作のスタンダード。当ブログではAstrud Gilbertoのカヴァーを紹介済みです。本曲も日本でシングルになりました。派手さはありませんが、小粋なジャズ感覚とキャッチーなヴォーカル&スキャットにグッとくる仕上がりです。Bossa Rioの魅力が上手くパッケージされた1曲なのでは。
http://www.youtube.com/watch?v=2BkWmfxlzLI
「Today, Tomorrow (Boa Palavra)」
Caetano Veloso作品のカヴァー。わかりやすい曲が多い中で、少し変化球の選曲かもしれませんね。緩急つけたアレンジが素晴らしいです。
「Up, Up And Away」
The 5th Dimensionでお馴染みの「ビートでジャンプ」をカヴァー(Jimmy Webb作)。The 5th Dimensionを聴いてしまうと、ややパンチに欠ける印象も受けてしまいますが・・・
「Nana」
Moacir Santos/Mario Telles作。Bossa Rioらしくない雰囲気の仕上がりですが、小粋な演奏がなかなかキマっています。
「Old Devil Moon」
1947年のミュージカル『Finian's Rainbow』のために書かれたスタンダード(E.Y. Harburg作詞/Burton Lane作曲)。当ブログではSonny Rollins、Chet Bakerのカヴァーを紹介済みです。小粋なオルガン・ボッサ・サウンドとポップな男女ヴォーカルを満喫できるBossa Rioらしい仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=eE7cgPv1hkw
「Veleiro (Sailboat)」
邦題「帆船」。Torquato Neto/Edu Lobo作品。以前に作者Edu Loboのヴァージョンも紹介済みです。この曲の持つミステリアスな空気にエレガントなスパイスを上手く加味したムーディーな仕上がりがグッド!
「Gentle Rain」
Luiz Bonfaの名曲カヴァー。当ブログではThe Oscar Peterson Trio + The Singers Unlimited、Diana Krall、Astrud Gilbertoのカヴァーを紹介済みです。ここではPery Ribeiroの男性ヴォーカルを前面に押し出した哀愁モードの仕上がりで聴かせてくれます。
「Cancao Do Sal (Sultry Song) 」
邦題「塩の歌」。ラストは女王Elis Reginaのヒットでも知られるMilton Nascimento作品のカヴァーで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=C00Yr3nGbyM
『Alegria!』(1970年)
なんとも贅沢なグループだったのですね。
バルサ、優勝おめでとうございました!
ぼくも大喜びしています。
ありがとうございます。
そうですね。セルメンの弟分グループという側面が強調されていますが、メンバー的にはなかなかの実力者が集まっていたグループと言えるかもしれませんね。
バルサは強すぎましたね!
マンU相手にあれだけ圧倒できるとは思いませんでした。
打倒バルサに向けて、欧州の強豪クラブがどのようなチーム作りを行うのかも注目ですね!