2006年07月15日

Kofi『Black...with Sugar』

僕の大好きなAriwaラヴァーズの隠れた名作☆Kofi『Black...with Sugar』
ブラック...ウィズ・シュガー(紙ジャケット仕様)
発表年:1989年
ez的ジャンル:熱中症ラヴァーズ・ロック系レゲエ
気分は... :クソ暑い、ダーッ!

だんだんクソ暑い日々が続き、レゲエ日和になってきたので、お気に入りのレゲエ・アルバムを1枚☆ということで、UKレゲエ/ダブ・シーンの第一人者Mad ProfessorのAriwaレーベルから1989年に発表されたラバーズロックの隠れたKofi『Black...with Sugar』を紹介しマス。

Mad Professor(マッド・プロフェッサー)と言えば、1979年に設立したレーベル/スタジオであるAriwaを拠点に活躍する世界屈指のレゲエ・プロデューサー/アーティストですよね。

そのフィールドはレゲエに止まらず、Massive Attack(ダブ・アルバム『No Protection』の仕事ぶりはサイコー)などの作品を通じて、マッド教授の仕事ぶりに触れた人も多いのでは?ちなみに、邦楽系でも浜崎あゆみやbirdのリミックスなんかをマッド教授が手掛けていまシタ。

マッド教授率いるAriwaには2つの顔がある。1つは今回紹介するKofiに代表されるラヴァーズロック・レーベルとしての側面(Lovers Rock:レゲエのラブソング)、もう1つは"Dub Me Crazy" シリーズに代表されるダブ・レーベルとしての側面(Dub:オリジナル曲をリメイクして新たに別の曲に仕立てること)である。

マッド教授がDub Masterの異名をとり、レゲエにおけるダブの手法が、Houseなど他のダンス・ミュージックに与えた影響を考えればダブ・レーベルとしてのAriwaの役割は大きかったのかもしれない。それでも、僕にとっては「Ariwa=ラバーズロック」である。

マッド教授が送り出すAriwaラヴァーズは極甘スウィートだけど和三盆(わさんぼん)のようなホンモノの味わいがあるんだよね(^¬^)

特に、本作Kofi『Black...With Sugar』は、神様Bob Marleyの作品を除けば、僕が一番聴いた回数が多いレゲエ・アルバムかもしれないし、今でも気分がレゲエ・モードの時にはこのアルバムの優先順位が最も高い。

本作の主人公であるUkラヴァーズの歌姫Kofiについて触れると、彼女は以前にCaron Wheeler(本ブログでも紹介したSoul II Soulの世界的大ヒット「Keep On Movin'」のリードボーカル)とBrown Sugarというグループを組んでいた女性ボーカリストっす。

そして、Kofi自身もSoul II Soulの3rdアルバム『Volume III Just Right』(1992年)にフューチャリング・ボーカリストとして参加している。特に、彼女のボーカルをフューチャーした、フリーソウル・クラシックとしても有名なDionne Warwick「Move Me No Mountain」のカヴァーは、Soul II Soulの全作品の中で一番のお気に入りデス。

大スイセン作ですが唯一の欠点が、CDに楽曲情報が殆どクレジットされていないこと。これには参りマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Black Pride」
前述のBrown Sugarのナンバーのリメイク。Brown Sugarバージョンよりも、さらにスウィートな仕上がりっす。CDショップでこの曲を試聴し、そのまま即レジへ向った記憶がありマス。マッド教授ならではのチープなんだけど、素敵なメロウネスに溢れるサウンドがたまらんデス。
http://www.youtube.com/watch?v=hFilXgf3PiQ

Brown Sugar - Black Pride
http://www.youtube.com/watch?v=L7ZWT3YkTVs

「There Must Be」
「Didn't I」
淡々としたヒンヤリ感がいいカンジのナンバー。キーボードの甘酸っぱいカンジの音色がサイコーだよね。
http://www.youtube.com/watch?v=uLoXiuxtu9Y

「Curious」
ご存知Midnight Starの超有名クラシックのカヴァー。僕の本作の一番のお気に入り。Midnight Starのオリジナルに迫る出来映えの名カヴァーだと思いマス。まさに、この名曲はレゲエ・カヴァーされるために存在する楽曲のように思えてくるくらいだよねぇ。

「Do You Really Want Me?」
軽快なリズム感が気持ちいいナンバー。ベタつかないサラッと感がいいですな。

「Looking over Love」
マッド教授らしい、甘く切ないトラックが印象的なシングルカットもされたナンバー。ビタースウィートなKofiのボーカルがピタッとハマっています。
http://www.youtube.com/watch?v=ogw6s-_ypUM

「Reggae Starship」
よくわからんけど、タイトルや歌詞の中でやたら♪エンタープライズ♪と連呼しているので、スタートレック絡みの歌か?

「Special Nation」
マッド教授のセンス溢れるナンバー。リズミカルながらもスウィートネスも忘れていない。こういう曲は何度リピートで聴いても全然飽きない。

なんと、Kofiは今年10年ぶりの新作『Eternally』をリリースしている。
Isaac HayesやLeon Wareあたりをカヴァーしているみたいデス。
ただし、レーベルもAriwaではなく、プロデュースもマッド教授ではありません。

本作以外のAriwaラヴァーズでは、Sandra Cross『Foundation Of Love』(1992年)、Carroll Thompson『The Other Side Of Love』(1992年)あたりが僕の愛聴盤デ〜ス(o^-`)b
posted by ez at 03:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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