発表年:1979年
ez的ジャンル:パパイヤ鈴木系(?)ブラジリアン・フュージョン
気分は... :まいう〜!
今回は夏の定番アイテムの1枚George Duke『A Brazilian Love Affair』デス。
ジャズ/フュージョン界で活躍するキーボード奏者//プロデューサーであるGeorge Dukeは、1966年に初リーダー作『George Duke Quartet』を発表、1970年代前半にはCannonball Adderley、Quincy Jonesのグループや、ロック界の鬼才Frank Zappaなどのサポートも行った。その後Billy Cobhamとの活動で注目を集め、70年代後半からはクロスオーバー/フュージョン路線の作品を発表する。
僕にとってGeorge Dukeと聞いて、真っ先に思い浮かべるのはダンス・クラシック「Shine On」(1982年)だ。学生時代の知人の女の子がこの曲が大スキで、よく♪シャイ〜ン、シャイ〜ン・オ〜ン♪と口ずさんでいたので、その影響で僕もこの曲が知らぬ間にスキになっていたなぁ。
本当は「Shine On」収録のアルバム『Dream On』(1982年)を紹介しようと思ったけど、夏なので彼の作品中もっともサマーな作品『A Brazilian Love Affair』をセレクト。
『A Brazilian Love Affair』は、George Dukeが1979年4月にがブラジルに乗り込み、ブラジルのミュージシャンとの共演の中で制作された作品である。
多くの人が何度も使っているネタだと思うけど、やぱりジャケ写真のイメージの通り、フュージョン界のパパイヤ鈴木と言いたくなるね!特に『Dream On』を持っている方は、あの裏ジャケの少しニヤけた表情は、まさにパパイヤが“まいう〜!”と言っている姿にソックリだよね。
ちなみに、もう一人の“まいう〜!”石ちゃんは、ウチの近所に住んでいて、よく見かける。近所のドトールで、たまたま石ちゃんが隣の席に座り、アイスコーヒーを瞬く間に一気飲みして立ち去っていった姿に、ミョ〜な感動を覚えた記憶がある。
肝心の『A Brazilian Love Affair』だが、今日のブラジリアン・グルーヴ人気を予感していたかのように、今聴いても全然古さを感じないし、Milton Nascimento、Airto Moreira、Simone、Flora Purim、Toninho等といったメンバーとの共演は、ブラジリアン・ムードをたっぷり満喫できる大満足作だと思いマス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Brazilian Love Affair」
Shakatak、The Latin Projectのカヴァーや様々なリミックスなどクラブ・シーンでお馴染みのブラジリアン・グルーヴですね。Earth,Wind & Fire好きの人にはピッタリの曲(本曲のギターはEW&FのRoland Bautista )。
Bob James「Take Me to the Mardi Gras」をもっと軽快にしたようなAirtoのパーカッションがイイ感じ。何より暑苦しい見た目と全然違う(?)Dukeの爽やかなPhilip Baileyばりのファルセット・ボーカルが魅力的です。
「Summer Breezin'」
アコースティックなボッサ・ナンバー。ToninhoのボッサなアコギとDukeのジャズ・ファンクなキーボードのバランス具合がなかなか絶妙デス。
「Cravo E Canela」
僕の一番のお気に入り曲。Milton Nascimentoの作品デ〜ス。Frola Purimをはじめとする至極のスキャット・コーラス部隊がサイコーっす。サウンドも、サッカーのブラジル代表ロビーニョのようなブラジル100%な感じがとっても好きっす。
「Brazilian Sugar」
コレもFlora Purimのボーカルをフューチャーしたナンバー。陽気で軽快なサウンドは、暑気払いにはピッタリな感じ。Raul De Souzaのトロンボーンが印象的デス。
「Sugar Loaf Mountain」
これはLAフュージョン+EW&Fといった感じのファンキーなナンバー。ここでもRoland Bautistaのギターがカッチョ良いし、ファンキーなホーン部隊も盛り上げてくれマス。そして、ティンバレスを担当するのは、後にPrince殿下のバックアップで人気者となったSheila E.っす。
「Love Reborn」
真夏のオアシスのようなヒンヤリ納涼ナンバー。こういったフュージョン・サウンドも夏らしいよね。George Dukeも参加したFlora Purim『Butterfly Dreams』(1973年)収録のヴォーカル・ヴァージョンもグッド!
「Up from the Sea It Arose and Ate Rio in One Swift Bite」
気分はリオの海岸?といった趣のサンバのリズムが実に気持ちいいブラジリアン・グルーヴ。「Cravo E Canela」と並んで好きなナンバー。Dukeのピアノ・ソロも実にゴキゲンですな。
「I Need You Now」
Simonneのボーカルをフューチャーした味わい深いMPB的ナンバー。Simonneのドスの効いた(?)ボーカルは懐かしいですな。一時期、彼女の『Corpo E Alma』(1985年)をよく聴いていた記憶がありマス。
「Ao Que Vai Nascer」
最後はMilton Nascimentoの作品。彼らしいブラジルの大地のような生命力溢れる歌を披露してくれマス。後半のドラマチックな展開もイイ感じです。
殆ど捨て曲ナシの夏の定番。ブラジリアン・グルーヴ好きのご家庭にはぜひ☆
私もこのアルバムは相当好きです。
ジョージ・デュークの1979年の3作は、
彼のアルバムの中でも特に好きです。
ありがとうございます。
『Follow The Rainbow』、『Master Of The Game』は
未聴なので、ぜひ聴いてみたいですね。
やっぱり一番好きです。
バイロンミラーもいいですね。
Follow the Rainbow もいいですから
是非!
ありがとうございます。
この時期のGeorge Dukeのブラジリアン路線はいいですね。
『Follow the Rainbow』は購入し、既に記事アップ済みなのでそちらをご参照下さい。