2011年06月23日

Teddy Rok Seven『Universal Four』

FCQのドラマーTeppo Makynenのプロジェクト☆Teddy Rok Seven『Universal Four』
ユニヴァーサル・フォー
発表年:2004年
ez的ジャンル:北欧クラブジャズ
気分は... :クラブジャズで涼む...

暑い日が続くみたいですね。
こんな時は北欧クラブジャズで涼むというのはいかがですか?

今回は北欧クラブジャズの逸品Teddy Rok Seven『Universal Four』(2004年)です。

Teddy Rok Sevenは、フィンランドの人気クラブジャズ・グループThe Five Corners Quintet(FCQ)のドラマーTeppo Makynenによるソロ・プロジェクト。

Nuspirit Helsinkiへの参加をきっかけにプログラミングによる音楽制作に興味を持つようになったTeppo Makynenは、"Teddy Rok"の名でDJを開始するようになります。

その後、Teddy RokことTeppo Makynen(ds、per、key、programming)を中心に、Timo Lassy(ts、fl)、Jukka Eskola(tp、flh)、Mikko Innanen(bs)、Timo Hirvonen (b)、Ville Riippa(key)、Abdissa Assefa(per)という7名によるプロジェクトTeddy Rok Sevenが結成されました。実体としてはTeppo Makynenのソロ・プロジェクトですが。

そのTeddy Rok Seven唯一のアルバムが『Universal Four』です。2004年にリリースされた本作はクラブ・ジャズ系DJに大絶賛され、世界中のクラブ・ジャズ・リスナーから高い支持を得ました。当初の7名のプロジェクト・メンバーのうち、Timo Hirvonen(b)はレコーディングに参加していない模様です。

上記に示しているのは国内盤のジャケです。オリジナルのジャケは下記の通りです。

Teddy Rok Seven『Universal Four』※輸入盤
Universal Four

The Five Corners Quintet(FCQ)メンバーの作品としては、Jukka Eskola『Jukka Eskola』(2005年)に続いでの紹介となります。本作『Universal Four』『Jukka Eskola』同様、70年代テイストのサウンドが楽しめます。

『Jukka Eskola』の記事でも書きましたが、60年代テイストのFCQ本隊よりも70年代テイストのTeddy Rok Sevenの方が僕の嗜好にマッチしています。特に本作はアナログ・シンセの響きとアフロ・ラテンなリズムが僕好みです。

全曲紹介しときやす。

「The Beginning」
オープニングはナレーション入りのスピリチュアル・ジャズ。崇高なイメージが漂います。

「Feel」
オススメその1。パリ在住の黒人女性ヴォーカリストOkouをフィーチャー。本作唯一のヴォーカル曲は、アフロ・ラテン・テイストの極上ソウル・ジャズ・チューン。Okouのシルキー&ソウルフルなヴォーカルがアフロ・ラテンなサウンドと実にマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=FLcUKfhtuoU

「Askaa!」
オススメその2。クラブ・ジャズらしいスリリングな疾走感を満喫できる1曲。60年代ではなく70年代のヴァイヴを感じるのが本作らしいですが。Ville Huolmanのダブル・ベースが格好良いです。
http://www.youtube.com/watch?v=Wh6LLwFboSg

「King Abdissa」
アフロ・ラテン・テイストの小曲。

「Spaces & Echoes」
オススメその3。本作の持つコズミック&スピリチュアルな音世界を最も堪能できる1曲。Jukka Eskolaのフリューゲル・ホーンがグッド!

「Damm Straight」
オススメその4。アナログ・シンセとホーン・アンサンブルが生み出すエレガントな雰囲気が素晴らしい1曲。

「Steady」
オススメその5。Hip-Hop調のビートを使ったジャジーHip-Hop調の仕上がり。

「Inujam」
インタールード的な1曲。アフロ・ビート調です。

「Around The Clock」
前曲流れを汲んだアフロ・ビート調の仕上がり。終盤はコズミック&スピリチュアルな展開に・・・

「Appreciation」
オススメその6。ポエトリー・リーディング調のナレーションが入ったワルツ調のコズミック・ジャズです。

本編はここまでですが、国内盤には「Sweetest Smile」「Olympic」「Steady (Domu Remix)」「Feel (Afterlife Remix)」の4曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。特に70年代テイストのクロスオーヴァー・チューン「Sweetest Smile」「Olympic」の2曲がグッド!

個人的には国内盤を強くオススメします。

Teppo Makynenの別プロジェクトThe Stance Brothers『Kind Soul』もチェックを!

The Stance Brothers『Kind Soul』(2007年)
Kind Soul

Jukka Eskola『Jukka Eskola』(2005年)
Jukka Eskola
posted by ez at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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