発表年:2006年
ez的ジャンル:キュート系アーバン・ゴスペル
気分は... :第2弾もいいよ!
今回は、日本独自編集アルバムKiki『Let Go』(2005年)でブレイクしたKiKiことKierra KiKi Sheard の2ndアルバム『This Is Me』デス。
とにかKiki『Let Go』は日本では思わぬ大人気となりましたよね。1月の記事投稿のあと、TVのCMでやたらシングル「Let Go」が流れているのには驚いたよね。僕の周囲でも、普段洋楽の新譜なんかノーチェックの女性が、しっかりこの曲だけは携帯にダウンロードしているのにはビックリしたね。
本ブログでも1月に『Let Go』の記事投稿をしたところ、瞬く間に大人気となり、本ブログの2006年1月-3月アクセス数Top10では、Pretty Ricky『Bluestars』(2005年)と並びダントツの人気でシタ。
日本では少しアイドルR&Bシンガー的な売れ方になってしまったが、本来、Kierra Kiki Sheardは、2004年に弱冠17歳でデビューアルバム『I Owe You』が全米ゴスペル・チャートで1位を記録した期待の若手ゴスペル・シンガーである。伝説的ゴスペル・グループClark Sistersのオリジナル・メンバーであり、ソロ・シンガーとしても活躍するKaren Clark Sheardを母親に持つ本格派なのだ。
そんなKiKi嬢の2ndアルバム『This Is Me』がリリースされまシタ。
『Let Go』に続く二匹目のドジョウを狙ってか、国内盤はジャケや曲順・曲目も変更して先行リリースされた。僕はキホン的に売る気満々のこうした国内盤の企画がキライなので、輸入盤でゲット。
国内盤のセクシーな雰囲気と比較すると、ずいぶん垢抜けない輸入盤のジャケだけど、この雰囲気こそが本来のKierra KiKi Sheardなのではと思う。実際の彼女は大学でエンターテイメント・ビジネスを学ぶ学生さんだ。
肝心の中身は、相変わらずのR&B路線。「Let Go」のような決め球には欠けるものの、作品はなかなか粒揃いだと思いマス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Yes」
アルバムからのリード・シングル。「Let Go」と同じWarren Campbellによる作品。Amerieの大ヒット「1Thing」にソックリと話題だけど、確かに似てるよね。若い女性が大好きそうなアゲアゲなナンバーっす。
「It Is What It Is」
個人的にはこの切ないメロウ・ナンバーがダントツで好き!僕の胸キュン・バロメータが一気に跳ね上がりまシタ。本曲を手掛けたFred Jerkinsを中心としたDarkchildがアルバム全体を通じて大活躍デス。
「You're The Only One」
Fred Jerkinsの息子Lil Freddieが制作にクレジットされ、Lil Freddieの妹Beyonceがイントロに登場するというFred Jerkinsファミリー総動員のアップ・ナンバー。
「Have What You Want」
Kikiが初ラップに挑戦したナンバー。一緒にラップするのはKikiの弟J.Drew。この曲でラップ以外にプロデュース、演奏もマルチにこなした、この16歳の弟も音楽一家の血筋でなかなかの才能の持ち主みたいです。
「You」
ファンの間では人気の高いナンバー。ラテン・フレイヴァーも効いていて夏向きのアゲアゲ・ナンバーだね。僕もアップものではコレが一番スキかも?Warren Campbellによる作品。
「This Is Me」
Darkchildが手掛けたタイトル・ナンバー。落ち着いた雰囲気のスロー。Kikiの場合、こうした歌唱力を堪能できるナンバーも外せないよね。
「Wrong Things」
前作にも参加していたPAJAMが手掛けたナンバー。聴き重ねるごとにクセになる曲。
「Why Me?」
これもDarkchildプロデュース曲。なかなかキャッチーなミディアム・チューン。
「No, Never」
弟J.Drewのプロデュース曲。実にアレンジがカッチョ良いミディアム。「It Is What It Is」、「You」と並ぶ僕の本アルバムBest3かな。この弟はやはり只者ではないね!
「Hear This」
しっとりとしたアコースティックなスロー。夏の夜にピッタリなメロウネス溢れる1曲。
日本でのアイドル的な扱いに惑わされず、次世代を担うゴスペル・シンガーの才能をご堪能あれ!