録音年:1968年
ez的ジャンル:名アレンジャー系ラウンジ・ポップス
気分は... :なでしこ奇跡を起こせ!
いよいよサッカー女子W杯決勝「日本対アメリカ」のキック・オフが数時間後に迫ってきました。
チャレンジャーの気持ちを忘れずに、王者アメリカに挑んで欲しいですね。
早い時間で失点せずにアメリカをイライラさせる展開に持ち込めば、かなりいい勝負になると思うのですが・・・
おそらくアメリカは日本の攻撃の起点となる澤、宮間の両選手を徹底マークすると思うので、逆に阪口、大野といった選手の動きが重要になると思います。あとは両サイドの攻防で、日本とアメリカどちらが主導権をとるかが試合のカギになる気がします。また、GK海堀選手には確実に大変な1日になると思いますが、何とか凌いで欲しいですね。
さて、今回は名アレンジャー/ヴァイヴ奏者Gary McFarlandの『Does the Sun Really Shine on the Moon』(1968年)です。
Gary McFarlandの紹介は、『Soft Samba』(1964年)に続き2回目です。
本作『Does the Sun Really Shine on the Moon』は、美しいジャケも含めてサバービア好きの人にはお馴染みの1枚ですね。
1968年にはヴァイヴ奏者のCal Tjader、ギタリストのGabor Szaboと共にSkye Recordsを設立したGary McFarlandですが、『Does the Sun Really Shine on the Moon』はMcFarlandのSkye第1弾アルバムです(Skye全体としてはCal Tjader『Solar Heat』に続く2作目)。
当ブログでは他にもSkye Records作品として、Cal Tjader『Sounds Out Burt Bacharach』、Wendy & Bonnie『Genesis』を紹介済みです。
本作のレコーディング・メンバーは、Gary McFarland(vibe)、Jerome Richardson(ss、fl)、Marvin Stamm(flh)、Sam Brown(g)、Richard Davis(b)、Chuck Rainey(el-b)、Donald MacDonald(ds)、Grady Tate(ds)、Warren Bernhardt(org)という編成です。
アルバム全体としてはSkye Recordsというレーベルを象徴するジャズ+ソフト・ボッサ+ラウンジ・ポップスなサウンドを満喫できます。とにかくMcFarlandのアレンジャーとしての才能を存分に満喫できる1枚です。
お馴染みのロック/ポップスの名曲カヴァーも多いので、聴きやすいし、McFarlandのアレンジ・センスもよくわかると思います。
ジャケにグッときた方はぜひゲットして下さい!
全曲紹介しときやす。
「God Only Knows」
オススメその1。The Beach Boysの名曲カヴァー(Brian Wilson/Tony Asher作)。Warren Bernhardtのオルガンが先導し、極上のラウンジ・ポップスが奏でられます。McFarlandのアレンジ・センスが光るオープニングです。
http://www.youtube.com/watch?v=oV-wHjn2_T4
「By the Time I Get to Phoenix」
Glen Campbellのヒットで知られるJimmy Webb作品。口笛と共にスタートするサンセット・モードのロマンティックな演奏です。ジャケのイメージそのままの紅色の演奏です。
「Sunday Will Never Be the Same」
オススメその2。Spanky & Our Gang、1967年のヒット曲をカヴァー(Terry Cashman/Gene Pistilli作)。グルーヴィーな演奏はかなりグッときます。
「Lady Jane」
オススメその3。The Rolling Stonesの名バラードをカヴァー(Mick Jagger/Keith Richards作)。オリジナルの持つ哀愁メロディを上手く生かした極上の紅色ラウンジ・ポップスに仕上がっています。
「Flamingo」
オススメその4。Edmund Anderson/Ted Grouya作。ボッサ・テイストの素敵なアレンジにグッときます。
「Flea Market」
オススメその5。本作唯一のGary McFarlandによるオリジナル。しかしながら、ビートの効いたアルバムで最もキャッチーな演奏を楽しむことができます。McFarlandの本領発揮といったアレンジ・センスに脱帽です。
「Here, There and Everywhere」
The Beatlesの名曲カヴァー。少し寂しげなスキャットと控えめな演奏が逆にいいですね。
「Three Years Ago」
レコーディングにも参加しているChuck Rainey作品。アルバム中、最もジャズを感じる演奏です。
「O Morro」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作の名曲。当ブログではLennie Dale/Sambalanco Trio、Sambalanco Trio、Tamba 4、Paul Winter With Carlos Lyraのカヴァーも紹介済みです。ここでは実に美しく品のあるソフト・ボッサを満喫できます。
「Melancholy Baby」
オススメその6。George Norton/Ernie Burnett作のスタンダード。ラブ・コメディ映画のサントラあたりにピッタリの小粋な演奏を満喫できます。Warren Bernhardtのオルガンがいい感じです。
「Up, Up and Away」
オススメその7。ラストはThe 5th Dimensionでお馴染みのJimmy Webb作品「ビートでジャンプ」をカヴァー。当ブログではRoman Andren、Bossa Rioのカヴァーも紹介済みです。ボッサ・テイストがお好きな人にはイチオシです。鼻歌のようなスキャットもマッチしています。
Gary McFarlandおよびSkye Records作品の過去記事もご参照下さい。
『Soft Samba』(1964年)
Cal Tjader『Sounds Out Burt Bacharach』(1968年)
Wendy & Bonnie『Genesis』(1969年)
かなわない夢などないのですね。
男もがんばらねば。
なでしこ感動的でしたね。
なでしこのような直向さ、団結力、勝負度胸を男子代表にも見習って欲しいですね。
タレントは揃いつつあるので期待します。
なでしこの躍進は指揮官ザックにもいい刺激になったのでは?