2011年07月24日

Rahsaan Patterson『Bleuphoria』

Prince殿下ライクな80年代シンセ・ファンクで攻めた新作☆Rahsaan Patterson『Bleuphoria』
Bleuphoria
発表年:2011年
ez的ジャンル:セクシー男性R&B
気分は... :殿下ライクなRahsaanを待っていた!

今回は大好きな男性ネオソウル・シンガーRahsaan Patterson、待望の新作『Bleuphoria』です。

これまで当ブログではRahsaan Pattersonの全オリジナル・アルバムを紹介してきました。

 『Rahsaan Patterson』(1997年)
 『Love In Stereo』(1999年)
 『After Hours』(2004年)
 『Wines & Spirits』(2007年)

本作『Bleuphoria』は、前作『Wines & Spirits』(2007年)以来の5thアルバムとなります。あまり気になりませんでしたが、前作から結構インターバルがあったんですね。

本作では、Rahsaan本人とKeith CrouchJamey JazというRahsaan作品でお馴染みのメンバーがプロデュースを手掛けています。そして、多くのトラックのベースはRahsaan本人がAppleの音楽制作ソフトGarage Bandで作られたものらしいです。

デビュー・アルバム『Rahsaan Patterson』(1997年)の時からPrince殿下の影響を感じたRahsaan Pattersonでしたが、本作では殿下ライクなヴォーカルが炸裂し、サウンド面でもそれに呼応するような80年代テイストのシンセ・サウンドが目立ちます。

彼のデビュー当時からのファンにとっては、この殿下ライクなRahsaanを待ち望んでいた人も多かったのでは?少なくとも僕はそんなファンの一人でした。

一方で、本作はそうした殿下ライクな楽曲以外に歌や歌詞を重視した切々と歌うバラードも印象的です。

ゲストには、Jody WatleyFaith Evans、Shanice Wilson、Lalah Hathaway等が参加しています。

全体としては守り入らず、攻めの作品になっている点を支持したいと思います。

全曲紹介しときやす。

「I Only Have Eyes for You」
オープニングはThe Flamingos等でお馴染みの名曲カヴァー(Harry Warren/Al Dubin作)。当ブログでもZappArt Garfunkelのカヴァーを紹介済みです。本作を象徴するな80年代テイストのキラキラしたシンセ・サウンドが印象的なカヴァーに仕上がっています。Prince殿下っぽいRahsaanのヴォーカルも絶好調です。
http://www.youtube.com/watch?v=YPLY3uu4WLw

「Ghost」
Jody Watleyがバック・コーラスで参加。ギターが響き渡る80年代テイストのシンセ・ファンクに仕上がっています。妖しいセクシー・ムードはPrince殿下に通じるものがありますね。
http://www.youtube.com/watch?v=C6MknK3xWuk

「Crazy (Baby)」
Faith Evansがバック・コーラス、途中のラップ調コーラスをShanice Wilsonが務める豪華ゲスト陣の1曲。ここでも80年代モードのセクシー・ミッド・ファンクが展開されます。
http://www.youtube.com/watch?v=uDMMPskl4jw

「Easier Said Than Done」
アルバムに先駆けて昨年シングル・リリースされた曲。エレクトロなトラックと巧みなヴォーカル・プロダクションが印象的です。この密室で生み出された音の小宇宙といった雰囲気は、殿下の傑作『Sign O' The Times』と似た感覚ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=8sKOLb1R1w0

「Stay With Me」
Prince殿下モードの楽曲が4曲続きましたが、ようやく女性ファンを虜にしそうなセクシー・ネオ・ソウルの登場です。Keith Crouchらしい巧みなサウンド・メイクが光ります。

「Miss You」
キーボード・サウンドをバックにRahsaanが切々と歌い上げるバラード。

「Goodbye」
ファルセット・ヴォーカルで歌い上げる感動バラード。美しく切ない雰囲気が印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=TY9C0BDJe18

「Bleuphoria」
タイトル曲はRahsaanらしいセクシーなミディアム・スロウ。3分にも満たない曲ですが、RahsaaとKeith Crouchの相性の良さを感じます。

「Mountain Top」
Andrae Crouchが自らの聖歌隊を従え、さらにTata Vegaもコーラスに参加しています。ゴスペル+アフリカン・コーラスといった雰囲気の壮大な仕上がりです。

「Makin' Love」
セクシーなRahsaan Pattersonに出会える1曲。終盤はミステリアス・ワールドへ誘われます。
http://www.youtube.com/watch?v=Q2S2BEv83vo

「6 AM」
Lalah Hathaway参加曲。「Easier Said Than Done」に続く2ndシングル。モロに80年代ブラコンしたシンセ・サウンドをバックにセクシー・モードで迫ってきます。
http://www.youtube.com/watch?v=74PGwP9XXKQ

「Insomia」
なかなかドラマチックな展開の1曲。個人的にはこのタイプの曲は苦手なのですが・・・

「God」
最後はRahsaanらしいセクシー&ミステリアスなミッド・チューンで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=5mQBWpb712I

Rahsaan Pattersonの過去記事もご参照下さい。

『Rahsaan Patterson』(1997年)
ラサーン・パターソン

『Love In Stereo』(1999年)
Love in Stereo

『After Hours』(2004年)
After Hours

『Wines & Spirits』(2007年)
Wines & Spirits
posted by ez at 01:34| Comment(4) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
プリンス節というか80年代テイスト絶好調ということでしょうか。
更には女性ゲスト陣の多数参加も興味ありです。
ホリディ作からかもしれないですが、ジャケが微妙になってきているような・・・。
Posted by YO-SUKE at 2011年07月26日 14:13
なかなかいいですね!
買っちゃおうかな〜 ・・・
Posted by けん at 2011年07月26日 15:22
☆YO-SUKEさん

ありがとうございます。

80年代テイストがお好きな人は気に入ると思います。女性ゲスト陣はフィーチャリングというよりサポート参加といったところでしょうか。

ジャケに関しては、アップされているのは実際のジャケではなく、ケースの紙カヴァーです。実際のジャケは僕が購入した輸入盤はドローイングのものです。国内盤はRahsaanの写真のものみたいですね。
Posted by ez at 2011年07月27日 02:08
☆けんさん

ありがとうございます。

Prince好きのけんさんにはフィットするかもしれませんね。ただし、80年代テイスト全開の曲とそうではない楽曲があるのでご留意ください。

NFLも新シーズンに入りますが、結局イルカ軍団は今シーズンも先発QBはヘニーなんですかね?R.ブラウン&リッキーの両RBの放出も噂され、ファンとしては不安ですね。
Posted by ez at 2011年07月27日 02:15
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