2011年07月27日

Ricardo Marrero & The Group『Time』

洗練されたアレンジ・センスにグッとくるラテン作品☆Ricardo Marrero & The Group『Time』
ricardo aarrero time.jpg
発表年:1977年
ez的ジャンル:N.Y.ラテン系レア・グルーヴ
気分は... :灼熱 or 爽快?

今回はRicardo Marrero & The Group『Time』(1977年)です。

1970年代後半のN.Y.ラテン・シーンを沸かせたRicardo Marrero & The Groupの紹介は、『A Taste』(1976年)に続き2回目となります。

近年再発された『A Taste』と異なり、まだまだ入手しづらい状況の『Time』(1977年)ですね。

僕の場合、偶然ブックオフの500円コーナーで本作を見つけてゲット!という幸運に恵まれました。見つけて手に取った瞬間、思わず「ラッキー」と声を上げてしまいました。これだからブックオフ通いは止められませんね。

さて、本作『Time』(1977年)ですが、全体としてはメロウなラテン・フュージョンといった仕上がりですね。僕自身はFaniaあたりのモロにラテン/サルサな作品も大好きですが、そうしたストレートなラテン/サルサが苦手な方でもスンナリ聴ける1枚です。ラテンらしさを保ちつつ、上手にフュージョンのライト&メロウなエッセンスを取り入れています。

洗練されたアレンジ・センスは他のラテン作品とは一線を画すると思います。David Valentinのフルートが涼しげでいいですよ。

コンピ・アルバムでもお馴染みの「Feel Like Making Love」をはじめ、メロウなラテン・グルーヴが満載です。

灼熱のラテン作品もグッときますが、爽快なラテン作品も涼しげでグッドですよ!

全曲紹介しときやす。

「Sin Ti」
時計の鐘の音と共にスタートするオープニング。美しいピアノのイントロに続き、ライトタッチの爽快メロウ・ラテン・グルーヴが展開されます。
http://www.youtube.com/watch?v=puGhcaPkFRY

「Con El Sentido De Ayer」
ロマンティックなイントロに続き、疾走するラテン・グルーヴにのってNancy O'Neillが艶やかな女性ヴォーカルを披露してくれます。ラテンが少し苦手な人でも十分楽しめるスタイリッシュなアレンジが素晴らしいですね。Michael Vinas作。
http://www.youtube.com/watch?v=-zAuzGheIq4

「Vida Vida (To My Sweet Lulubelle) 」
スウィートなラテン・ソウル。ラテンならでは哀愁メロディですが、ライト&メロウなテイストで聴きやすく仕上げているのがグッド!

「Land Of The Third Eye」
ラテン・リズムをバックに Marreroのシンセが鳴り響くラテン・フュージョン。終盤のRalphy De Jesusによるボンゴ・ソロが盛り上がります。Dave Valentin作。
http://www.youtube.com/watch?v=QwWttIzu70k

「Music In The Sun」
バイオリンやチェロも加わったエレガントなアレンジとスウィートなヴォーカルによるムーディーな仕上がりです。Bob Telson作。

「Southern Boulevard」
スタイリッシュに疾走するラテン・フュージョン。Marreroのヴァイヴが実に小粋です。アレンジ・センスの良さにウットリですね。

「Preparado」
『A Taste』に収録されていた「Vengo」と同じ曲です。本ヴァージョンはラテン/サルサのフレイヴァーを少し抑えて、より聴きやすいアレンジが施されています。
http://www.youtube.com/watch?v=mSJIA4up-CY

「A Taste Of Latin」
『A Taste』にも収録されていた曲ですが、本ヴァージョンの方が少しテンポを落としたように聴こえます。ラウンジ・テイストのラテン・メロウ・グルーヴといった雰囲気が魅力です。

「Tiny」
『A Taste』にも収録されていました。ほぼ同じヴァージョンだと思います。ドリーミーな魅力に溢れたラテン・チューンだと思います。

「Feel Like Making Love」
本作のハイライト。Roberta Flackによる大ヒットで有名なEugene McDaniels作品のカヴァー。Marlena ShawGeorge Bensonのカヴァー等でもお馴染みですね。当ブログではMarlena ShawMeta Roos & Nippe Sylwens Bandのカヴァーを紹介済みです。本ヴァージョンはAngela Bofillがアレンジを手掛けたスタイリッシュなメロウ・ラテン・フュージョンに仕上がっています。Nancy O'Neillの女性ヴォーカルも魅力的です。
http://www.youtube.com/watch?v=SuQ3xqZ9G6o

『A Taste』(1976年)
ア・テイスト(紙ジャケット仕様) [初回限定盤]
posted by ez at 01:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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