
発表年:1969年
ez的ジャンル:男女コーラス系フレンチ・ボッサ
気分は... :パリのボッサ!
今回は人気のフレンチ・ボッサ作品Les Masques『Brasilian Sound』 (1969年)です。
サバービア/フリーソウル好きの方にはお馴染みのアルバムですね。
Les Masquesはグループ名の通り、フランス人ミュージシャンによる男女コーラスの覆面ユニット。ブラジル音楽好きのフランス人ミュージシャンが集結し、さらにパリにいたブラジルのジャズ・ボッサ・トリオLe Trio Camaraが参加して制作されたのが本作『Brasilian Sound』 です。
Le Trio Camaraは、Edson Lobo(b)、Fernando Martins(p)、Nelson Serra(ds)によるトリオです。当時、当ブログでも紹介したブラジル人女性シンガーTita(Edson Loboの夫人)と共に渡仏していました。
さて『Brasilian Sound』 ですが、Francis Lemarqueプロデュースの下、全編にわたり小粋なフレンチ・ボッサを堪能できます。心地好いフレンチ・コーラスと、Le Trio Camaraによるジャズ・ボッサ・サウンドが見事に融合しています。フレンチ・ボッサならではの洗練された雰囲気がいいですね。
「Il Faut Tenir」、「Enfer」あたりがキラー・チューンとして人気だと思いますが、他の曲も充実しており、捨て曲ナシで楽しめる1枚だと思います。
本場のボッサ作品とは一味異なる至極のフレンチ・ボッサを満喫しましょう!
全曲紹介しときやす。
「Echo」
オススメその1。陽気なサンバ・サウンドと小粋なフレンチ・コーラスでフレンチ・ブラジリアンの魅力を存分に伝えてくれるオープニング。A. Herald/Claude Germain作。
http://www.youtube.com/watch?v=V4vx5uwy1YM
「Il Faut Tenir」
オススメその2。本作のハイライト。フレンチ・ボッサの最高峰として人気の高い曲ですね。Le Trio Camaraによるボッサ・サウンドがフレンチ・コーラスの魅力を引き立ててくれます。A. Herald/Claude Germain作。
http://www.youtube.com/watch?v=OaPHn5ZU6_E
「Un Regard... Un Sourire...」
G.Korm/Jose Bartel作。エレガント&ビューティフルなボッサ・チューン。フランス人デュオTom & Joyce(Tom & Joy)もカヴァーしています。
「Enfer」
オススメその3。A. Herald/Claude Germain作。「Il Faut Tenir」と並び人気の1曲。グルーヴィーなオルガン・サウンドで盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Q0ed_biVWhw
「Bal Chez Le Baron」
A. Herald/Claude Germain作。メリハリの効いたジャズ・ボッサ。フランス語の語感がサウンドとよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=YURQuSVFnYc
「La Grosse Bosse A Casanova」
C. Level/E. Marinho作。男女のコーラスワークの素晴らしさを満喫できる1曲。Le Trio Camaraによる演奏もセンス抜群です。
「Mais Un Jour...」
オススメその4。G.Korm/Jose Bartel作。弾けた男性ヴォーカルと優しい男女コーラスの組み合わせにグッときてしまいます。
「Invitation」
M. Vassiliu作。哀愁モードのボッサ・チューン。ここでも素晴らしいコーラスワークを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=PjYbNBZR5Jc
「Dis Nous Quel Est Le Chemin」
A. Herald/Christian Gaubert作。ソフトロック好きの方あたりも楽しめる1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=ixuoT7Qf1TI
「L'Oiseau」
オススメその5。A. Herald/Christian Gaubert作。個人的には一番のお気に入り。美しいイントロに続き、ソフトなサンバ・サウンドにのった優しい男女ヴォーカルが包み込んでくれます。Christian Gaubertによる素晴らしいストリングス・アレンジもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=D2JULdt3HRg
「Les Filles Et Les Garcons」
A. Herald/Claude Germain作。ラストはフレンチ・ボッサらしいボッサ・チューンで締め括ってくれます。
本作で大活躍しているLe Trio Camaraの作品もどうぞ!
Le Trio Camara『Le Trio Camara』(1970年)

ありがとうございます。
フレンチ・ボッサならではの魅力が詰まった1枚だと思います。また、男女コーラス作品としてもグッときますね。