2011年08月13日

Faith Pillow『Live 1981』

ソウルフルでエモーションな女性ジャズ・ヴォーカリストのライブ作品☆Faith Pillow『Live 1981』
Live 1981
発表年:1981年
ez的ジャンル:ソウルフル女性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :ライブならではの感動!

今回はソウルフルな女性ジャズ・ヴォーカリストFaith Pillowのライブ・アルバム『Live 1981』(1981年)です。

マイナーな自主制作盤でしたが、サバービアで紹介されるなど再評価が高まり、2001年にめでたく世界初CD化が実現したアルバムです。

Faith Pillowはケンタッキー州ルイヴィル出身の女性シンガー。

1981年に今日紹介する『Live 1981』をリリース。90年代に入るとオランダのアムステルダムへ渡り、『Sanity』(1995年)、『Run in the Sunshine』(1998年)という2枚のアルバムをリリースしています。

『Live 1981』はシカゴでのライブを収録した作品です。

ジャズとソウルのフィーリングを併せ持った素晴らしい女性ヴォーカル作品に仕上がっています。ソウルフルなエモーションの中にジャズ・ヴォーカリストらしい小粋なセンスが感じられるのがいいですね。また、そんなFaith Pillowの魅力を上手く引き出しているバックの好サポートも光ります。

全体的にDonny Hathawayの名盤『Live』を彷彿させるライブらしい臨場感に伝わってくるアルバムです。

ジャズ好きもソウル好きも歓喜する素敵なライブ作品です。

全曲紹介しときやす。

「Shady Lady」
MCの紹介、観客の拍手、それに応えるFaith Pillow・・・素敵なやりとりと共にライブが始まります。オープニングはFaith Pillowのソウルフルな魅力を満喫できるグルーヴィーなソウル・チューンです。ニューソウル・テイストですが、シンセ音色が聴こえてくると80年代作品だと感じます。
http://www.youtube.com/watch?v=2SOn8TbdZqk

「Winston」
僕の一番のお気に入り曲。Donny Hathaway『Live』の雰囲気を持った1曲。バックの演奏も含めて心揺さぶられるエモーションを感じます。
http://www.youtube.com/watch?v=ZhqHSlOUVOg

「Natural Woman」
Aretha Franklinのヒットでお馴染みの名曲をカヴァー(Carole King/Gerry Goffin/Jerry Wexlerの共作)。素晴らしいピアノのバッキングと共に、感動的な「Natural Woman」を堂々と歌い上げます。

「Sanity」
この曲も僕のお気に入り。曲調のせいかもしれませんが、Laura NyroCarole Kingといったソウル・フィーリングを持った白人女性シンガーに通じる魅力を感じます。
http://www.youtube.com/watch?v=tRQtIt8mF8E

「Love Me Right」
この曲はJoni Mitchellからの影響を感じますね。ソングライターとしてのFaith Pillowは前述のLaura NyroCarole Kingも含めて白人女性SSWからの影響が大きいのでは?

「Songbird」
Jesse Colin Youngのカヴァー。オリジナルは1975年のアルバム『Songbird』に収録されています。爽快なサンシャイン・モードのオリジナルも魅力的ですが、サンセット・モードの本ヴァージョンも感動的です。ジャズとソウルのフィーリングが融合したFaith Pillowらしいヴォーカルを満喫できます。

Jesse Colin Young「Songbird」
 http://www.youtube.com/watch?v=6ex_uKMhBwo

「Wave」
Antonio Carlos Jobimの名曲カヴァー。この選曲はジャズ・ヴォーカリストらしいですね。演奏もジャジーな雰囲気に包まれています。

「Blackbird」
ラストはBeatlesの名曲カヴァー。ただし、注意して聴かないと「Blackbird」だと気づかないかもしれません(笑)。このあたりがジャズ・ヴォーカリストらしいカヴァーに仕上げています。
http://www.youtube.com/watch?v=j4jS_mOMqSQ

女性ジャズ・ヴォーカリストによる「Blackbird」のカヴァーと言えば、プリンセス・オブ・ダークネスCassandra Wilsonも昨年リリースした『Silver Pony』で取り上げていましたね。こちらはFaith Pillowヴァージョンと比較して、かなりわかりやすいカヴァーに仕上がっています。

Cassandra Wilson「Blackbird」
 http://www.youtube.com/watch?v=kIcwLLevmdU

最後にサッカー・ネタをいろいろと・・・

欧州サッカーはイングランド・プレミアリーグが開幕になります。
暴動で「トットナム対エバートン」の開幕戦は延期になりましたが、それ以外の試合は予定通りに開催されるようですね。

何と言ってもアーセナルでの宮市のデビューが待ち遠しいですね(第2週以降になりますが)。
ドイツ・ブンデスリーガのバイエルンに移籍した宇佐美と共に、欧州ビッグクラブで活躍する日本の若手選手を観たいですね。

先日、韓国に完勝した日本代表に宇佐美、宮市も加わり、史上最強メンバーで2014ブラジルW杯へ・・・今からそんな妄想ばかりしてしまいます(笑)

攻撃陣のタレントはかなり揃ったので、あとは守備陣の整備とポスト遠藤の発掘・育成が代表の課題ですかね。

話をアーセナルに戻すと、ガナーズ・ファンとしてはセスクのバルサ移籍が心配ですね。ガナーズ・ファンであると同時にバルサ・ファンでもある僕ですが、セスクはバルサへ移籍してもシャビ、イニエスタとポジションが重なり、出場機会が減るように思えます。セスク自身の未来のためにもアーセナル残留の方が賢い選択に思えます。

セスクからパスでサイドを駆け上がる宮市!なんてシーンを観たいですね。
posted by ez at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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