2011年08月14日

Adam Dunning『Sunset Monkeys』

豪州出身SSWがリオで録音した至極のボッサ・アルバム☆Adam Dunning『Sunset Monkeys』
サンセット・モンキーズ
発表年:2011年
ez的ジャンル:オージー系メロウ・ボサノヴァ
気分は... :日本人好みのボッサ!

今回はこの夏イチオシのボサノヴァ新作Adam Dunning『Sunset Monkeys』です。

Adam Dunningはオーストラリア・メルボルン出身の男性シンガー・ソングライター。詳しいプロフィールはわかりませんが、本場ブラジルへ渡り、様々なミュージシャンと交流しながらブラジル音楽を本格的に習得してきた人のようです。

(多分)1stアルバムとなる本作にはRoberto MenescalJoao Donatoといったブラジル音楽界の大御所も参加しており、Adamに対する期待の大きさが窺えます。

アルバムにはRoberto MenescalJoao DonatoCarlos LyraAntonio Carlos Jobimといった大物のカヴァーも収録されていますが、それ以上にオリジナルがなかなか充実しています。

基本的にはロマンティック/メロウなボサノヴァですが、ブラジル人アーティストの作品では聴けないポップな感性でボサノヴァを聴かせてくれます。彼自身の甘いヴォーカルも魅力です。

プロデュースはAdam Dunning本人と彼の盟友Ronaldo Cotrimが務めています。

本作の音源が全くYouTubeにないので、2009年にリリースされたコンピ・アルバム『Michael Jackson In Bossa Vol. 2』に収録されていた「The Girl Is Mine」(MJとPaul McCartneyがデュエットしたヒット曲)のカヴァーを紹介しておきます。

Adam Dunning「The Girl Is Mine」
 http://www.youtube.com/watch?v=THN0EdQdWoQ

このカヴァーが気に入った方は、ぜひ本作『Sunset Monkeys』もチェックしてみて下さい。

ボサノヴァ・ファン以外の方が聴いても楽しめるアコースティック作品ですよ。
日本人好みの1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Leblon」
Adam Dunning作。爽快メロウ・ボッサなオープニングでKOされてしまいます!Adamの甘いヴォーカルにCarol Futuroによる女声バック・コーラスも加わり、ロマンティック・モードを高めてくれます。

「We And The Sea (Nos E O Mar)」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作の名曲「二人と海」のカヴァー。当ブログではRoberto Menescal本人のヴァージョンに加え、Tamba 4Sambalanco Trioのカヴァーも紹介済みです。ここではRoberto Menescal本人もヴォーカル&ギターで参加しています。英語ヴァージョンの「We And The Sea」もロマンティックでいいですよ!

「Sunset Monkeys」
Adam Dunning作。タイトル曲はサンセット・モードの素敵なボサノヴです。ヴォーカル、メロディ、コーラス、演奏全てがスウィートでたまりません!

「Jungle Flower (Flor do Mato)」
Joao Donato作品をカヴァー。Joao Donato本人がピアノ&ヴォーカルで参加しています。リラックスした雰囲気の寛げるカヴァーに仕上がっています。

「Mount Eliza」
Adam Dunning作。哀愁モードのボッサ・チューン。シンプルながらも味わい深い仕上がり。

「Green」
Adam Dunning作。Rodrigo Shaのフルートをフィーチャー。フルートが先導するジャズ・サンバ・チューン。哀愁モードの疾走感が印象的です。

「E Preciso Perdoar (One Must Forgive)」
Carlos Coqueijo/Alcivando Luz作。Joao Gilbertoのヴァージョンがお馴染みですね。当ブログではAmbitious Loversのカヴァーも紹介済みです。Cris Delannoのヴォーカルをフィーチャーし、大人のボッサ・デュエットに仕上がっています。

「Song of the Lagoon (Cancao da Lagoa)」
Adam Dunning作。アルバムの中でも特に美しいメロディを持った1曲。Adamのスキャットもいい感じです。

「You and Me (Voce e Eu)」
Carlos Lyra/Vinicius de Moraes作の名曲。当ブログではNara LeaoRoberto Menescal
Paul Winter With Carlos Lyraのヴァージョンを紹介済みです。この曲自体が大好きなので嬉しいカヴァーです。小粋なアレンジがグッド!

Paul Winter With Carlos Lyra「Voce E Eu (You And I)」
http://www.youtube.com/watch?v=jMW6HmQUfpk

「Summer Things」
Ronaldo Cotrim/Adam Dunning作。美しいストリングスと共に始まるロマンティック・ボッサ。途中で入る波音も含めて夏気分のどっぷり浸れます。

「Photograph (Fotografia)」
Antonio Carlos Jobimのカヴァー。当ブログでは以前にNara Leaoのカヴァーも紹介済みです。ここではDaniela Procopi(vo)、Roberto Menescal(g)をフィーチャーし、ゆったりとしたボッサ・チューンで聴かせてくれます。Daniela Procopiの女性ヴォーカルに惹かれます。

「Parabens Ao Meu Amigo」
Adam Dunning作。Rodrigo Shaのフルートをフィーチャー。Adamの甘い歌声を堪能できるソフト・サンバです。

「'S Wonderful」
Ira Gershwin/George Gershwin作のスタンダードをカヴァー。スウィンギーなジャズが似合うイメージが強い楽曲ですが、ボッサな「'S Wonderful」も悪くないですね。英語で歌うAdamに続いて、Manuel Guignardがフランス語で歌ってくれます。

「With You」
Ronaldo Cotrim/Matthew VanFossan作。Laura Lagub(vo)、Max Viana(el-g)をフィーチャー。時間がゆっくり流れるのどかな雰囲気がいいですね。

「Nunca Fui」
Adam Dunning作。ラストは洗練されたメロウ・サウンドがグッとくる小粋なボッサ・チューンで締め括ってくれます。

サッカーではバイエルンの宇佐美が遂にブンデスリーガ・デビューしましたね。
またアーセナルのセスクはバルサ移籍がほぼ決まったようですね。残念!
posted by ez at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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