2011年08月15日

Cyrus Faryar『Islands』

気分は島モード!優しい風に包まれるアイランド・アルバム☆Cyrus Faryar『Islands』
アイランズ
発表年:1973年
ez的ジャンル:アイランド系フォーキー
気分は... :ゆっくりと時間が流れていく

今回はお盆モードで聴きたい1枚Cyrus Faryar『Islands』(1973年)です。

Cyrus Faryarは193年イラン、テヘラン生まれの男性シンガー・ソングライター。

外交官の父の仕事の関係で世界各地を転々としていたようです。そうした中でCyrusの安住の地となったのがハワイ。ハワイにコーヒーショップをオープンし、この店でフォーク・ミュージシャンを志す仲間と交流するようになります。

そして、1962年にホノルルで伝説のフォーク・グループThe Modern Folk Quartet(MFQ)を結成します。

結成メンバーは、Cyrus FaryarChip DouglasHenry Diltz Jerry Yesterの4名です。MFQはフォーク・リヴァイバルの中で注目を浴びますが、『The Modern Folk Quartet』(1963年)、『Changes』(1964年)という2枚のアルバムをリリースして解散してしまいます。

MFQ解散後も勢力的に活動を続け、70年代に入ると『Cyrus』(1971年)、『Islands』(1973年)という2枚のソロ・アルバムをリリースしています。

今日紹介する2ndアルバム『Islands』(1973年)は、トロピカルな雰囲気のジャケからしていいですね。

内容は、ジャケのようなハワイのトロピカル感とミステリアスな雰囲気が交錯します。ゆっくりと時間が流れていく感じがたまりません。

John Simonがプロデュースが務めており、彼の素晴らしい仕事ぶりでも知られている作品です。

決してポップではないシブめの作品ですが、聴けば聴くほど味わいが増してきます。

全曲紹介しときやす。

「Bright Island & So We Sailed」
オープニングは「Bright Island」(Bill Martin作)、「So We Sailed」(Cyrus Faryar作)、「On The Sea」(Richard Rosmini作)という3曲のメドレーであり、9分超の大作です。海の雄大さと神秘に満ちています。少しアシッドな雰囲気があるのがいいですね。

「Dolphins」
Fred Neilのカヴァー。味わい深く、落ち着きのあるフォーキー・チューンに仕上がっています。小粋なエレピの音色もグッド!

「Good Feeling」
Cyrus Faryar作。フリーソウル好きの人が喜ぶ、まさにグッド・フィーリングな1曲。僕も一番のお気に入り曲です。口笛も入ったセンス抜群のグルーヴィー・サウンドに魅了されます。

「Livin' In A Land O' Sunshine」
John Simon作。John Simon自身のヴァージョンはアルバム『Journey』で聴くことができます。ジャズ・フィーリングのアレンジにグッときます。特にギア・チェンジして加速する中盤は盛り上がりますね。

「Ghosts」
Cyrusの奥方Renaisの作品です。彼女がピアノ、ヴォーカルでも参加しており、夫婦デュエットを聴くことができます。海の精霊について歌ったミステリアスな仕上がりです。

「Paradise」
Harry Nilsson作。The Ronettesもレコーディングしたことがある楽曲です。スティール・ドラムも入ったトロピカル・ムードも満喫できるドリーミーな仕上がりです。

「At Sunset」
Cyrus Faryar作。まさにサンセット・モードの仕上がり。大自然の神秘に身を委ねている気分になります。
http://www.youtube.com/watch?v=xZ9NArcPuFU

1st『Cyrus』(1971年)も大好きな作品です。セットでゲットしましょう!

『Cyrus』(1971年)
Cyrus
posted by ez at 02:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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