
発表年:1997年
ez的ジャンル:レジェンド系ソウルフル・ハウス
気分は... :今宵は楽しもう!
今回はハウス好きにはお馴染みのユニットBlazeの2ndアルバム『Basic Blaze』(1997年)です。
Kevin Hedge 、Josh MilanによるユニットBlazeの紹介は、Motownからリリースされたデビュー・アルバムにしてハウスの歴史的名盤『25 Years Later』(1990年)に続き2回目になります。
名作『25 Years Later』は男性シンガー Chris Herbert がグループに加わり3人組でしたが、本作ではKevin Hedge、Josh Milanの2人組に戻っています。
僕の場合、90年代前半までは歌モノ中心にハウス作品を熱心に追いかけていましたが。90年代後半はそれ程フォローしなくなっていました。それでも本作は7年ぶりのBlazeの新作という理由のみで購入した記憶があります。恥ずかしながら、当時は購入したものの適当に聴いていたので、本作の素晴らしさに気付いたのは後年のことなのですが・・・
前作『25 Years Later』はハウスらしからぬコンセプト・アルバムでしたが、本作『Basic Blaze』はハウスらしいダンス・アルバムに仕上がっています。
本作にはゲスト・ヴォーカルなどアルバム参加メンバーのクレジットが全くありません。まぁ、ハウス自体が元々参加メンバーで云々で聴くものではない匿名性の高い音楽なのでいいのかもしれませんが・・・
久しぶりに聴いたアルバムですが、Blazeらしい洗練されたサウンド・センスを満喫できる1枚です。歌モノとインストがバランス良く構成されているのがいいですね。今聴いても全く古さを感じさせないのも魅力です。
どうしても『25 Years Later』の印象が強いBlazeですが、純粋にハウス作品として聴けば、本作『Basic Blaze』の方が粒揃いかもしれません。
ハウスをそれ程聴かない人も楽しめる聴きやすい1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「My Beat」
オススメその1。シングルにもなったクラシック。Palmer Brownのヴォーカルをフィーチャー。パーカッシヴでキャッチーなソウルフル・ハウスに仕上がっています。マリンバ(?)の音色が大地の鼓動のようでいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=du-QXQOTSjM
「Cult Of Soul」
一直線に駆け抜けるハウスらしいインストですが、そんな中にもメロディアスなギターの音色から"歌心"が伝わってきます。
「Wishing You Were Here」
オススメその3。「My Beat」と並ぶ人気曲。Blazeらしさを満喫できるソウルフル・ハウス。最近のソウルフル・ハウスと一緒に聴いても遜色ない1曲に仕上がっていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=wWJ28i8wRww
「Sacred Sex」
11分強と本作では一番長尺の曲。ハウスらしい反復するビートを聴いているうちに脳内が覚醒してきます。大音量で聴くと立体的な音空間を楽しめる曲だと思います。
「The Garden」
オススメその3。ビューティフルなソウルフル・ハウス。Blazeらしい美学が貫かれています。R&B好きの人が聴いても楽しめると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=kK1OS_LnIqk
「Klubtrance」
オススメその4。インストものでは一番好きな曲。クロスオーヴァーなテイストが心地好いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=m0JinaCvm_c
「Never Can Get Away」
オススメその5。僕の一番のお気に入り。男性歌モノ・ハウスらしいセクシー&アーバンなテイストにグッときます。Blazeのセンスの良さを満喫できる1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=gqmOIP60uNo
「Threshold」
軽くトライバル感のあるリズムでグイグイ突き進みます。
「Another Dae」
オススメその6。サックスが先導するクロスオーヴァー・チューン。水音の効果音が涼しげです。
http://www.youtube.com/watch?v=dQCskC2p5ag
僕が保有する輸入CDは上記のオリジナル9曲のみですが、輸入CDによってはシングル「Lovelee Dae」が収録された10曲構成のものもあるようです。
『25 Years Later』(1990年)
