2011年09月06日

Astrud Gilberto『Beach Samba』

Don Sebesky、Eumir Deodatoのアレンジが冴えています!☆Astrud Gilberto『Beach Samba』
ビーチ・サンバ(紙ジャケット仕様)
発表年:1967年
ez的ジャンル:ボサノヴァの女王
気分は... :心は雨模様・・・

ここ数日は哀悼モードで心があまり晴れやかではありません。
記事投稿するのもやっとの思いです・・・

こんな時には少し寂しげなボサノヴァ作品でも・・・
今回は"ボサノヴァの女王"Astrud Gilbertoの5thアルバム『Beach Samba』(1967年)です。

これまで当ブログで紹介したAstrud Gilberto作品は以下の3枚。

 『The Shadow Of Your Smile』(1965年)
 『A Certain Smile A Certain Sadness』(1966年) ※Walter Wanderley Trioとの共演
 『Talkin' Verve』 ※Verve時代のベスト盤

本作『Beach Samba』は、アレンジを務めたDon Sebesky、Eumir Deodatoのサウンド・センスが冴えている1枚です。Astrudのヴォーカルの魅力を見事に引き出しています。プロデューサーはCreed Taylor。

レコーディングにはToots Thielemans(harmonica、whistle)、Grady Tate(ds)、Ron Carter(b)、Hubert Laws(fl)、Marcos Valle(g)等が参加しています。

ブラジル人コンポーザーの作品、アメリカ人アーティストのカヴァー、スタンダード曲などがバランス良く配された良質なボサノヴァ作品です。

Astrudのヴォーカルが雨模様の心を優しく包み込んでくれます。

全曲を紹介しときやす。

「Stay」
オススメその1。Gayle Caldwell作。オープニングはクールに疾走するボッサ・チューン。涼しげなフルートがAstrudのクール・ヴォーカルを先導します。Eumir Deodatoのアレンジ・センスが光ります。
http://www.youtube.com/watch?v=JdDLfp1THTs

「Misty Roses」
オススメその2。シンガー・ソングライターTim Hardinの名曲カヴァー。ここではDon Sebeskyによるエレガントなストリングス・アレンジで聴かせてくれます。少し寂しげなAstrudのヴォーカルにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=VhHU_YS0SlQ

「The Face I Love」
オススメその3。Marcos Valle作。Marcos自身のヴァージョンは当ブログでも紹介した『Samba '68』で聴くことができます。そう言えば、Marcosヴァージョンも本ヴァージョンと同じくEumir Deodatoのアレンジでした。ワルツ調リズムがエレガントな雰囲気を醸し出すのがいいですね!

「A Banda (Parade) 」
Chico Buarqueの名曲カヴァー。当ブログではQuarteto Em Cyのヴァージョンも紹介済みです。マーチ調のアレンジが印象的です。

「Oba Oba」
オススメその5。Luiz Bonfa作。Astrudのキュートな魅力を満喫できるボッサ・チューン。小粋なアレンジもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=J5pf7qAMyfc

「Canoeiro」
Eumir Deodato作。ミュージカル曲のような軽やかさ印象的です。

「I Had The Craziest Dream」
オススメその6。1942年の映画『Springtime in the Rockies(邦題:ロッキーの春風)』で歌われたスタンダード(Mack Gordon作詞、Harry Warren作曲)。当ブログではジャズ・トランペッターKenny Dorhamのカヴァーを紹介済みです。ハープシコードの音色がいいアクセントになっています!

「Beach Samba」
タイトル曲はGeraldo Cunha/Pery Ribeiro作。ダバダバ・スキャットが印象的なボッサ・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=0ysZ1q1hjEw

「My Foolish Heart」
オススメその7。作詞Ned Washinton、作曲Victor Youngによるスタンダード。映画『My Foolish Heart』(1949年)の主題歌です。当ブログではBill Evans TrioRoman Andrenのカヴァーを紹介済みです。Don Sebeskyらしい美しいストリングスとしっとりとしたAstrudのヴォーカルの相性が抜群です。
http://www.youtube.com/watch?v=PE0237N9jJA

「Dia Das Rosas (I Think of You) 」
Luiz Bonfa作品。哀愁モードの美しい仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=xsXeDqlHIII

「You Didn't Have To Be So Nice」
オススメその8。Lovin' Spoonfulのカヴァー(John Sebastian/Steve Boone作)。当時6歳であった息子Marcello君のデュエットが微笑ましいです。以前に紹介したTriste Janeroのカヴァーも本ヴァージョンを意識したものなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=Hv7VSbYkjDo

「Nao Bate O Corocao」
オススメその9。Eumir Deodato作。キュートなダバダバ・スキャットに悩殺される小粋なボッサ・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=Y-my4HxK7RE

他のVerve時代のアルバムもチェックを!

『The Astrud Gilberto Album』(1965年)
おいしい水

『The Shadow Of Your Smile』(1965年)
いそしぎ

『Look To The Rainbow』(1966年)
ルック・トゥ・ザ・レインボウ

『A Certain Smile A Certain Sadness』(1966年)
A Certain Smile, A Certain Sadness

『Windy』(1968年)
ウィンディ(紙ジャケット仕様)

『September 17, 1969』(1969年)
ジルベルト・イン・セプテンバー

『I Haven't Got Anything Better To Do』(1970年)
あなたと夜を
posted by ez at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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