発表年:1992年
ez的ジャンル:フレンチ・ジャジー・ポップ/ボッサ
気分は...:ピーターパン・シンドローム
男子サッカーのロンドン五輪最終予選「日本対マレーシア」は日本が2対0で勝利しました。優勢に試合を進めていた割には得点が入りませんでしたね。
課題もさらけ出しましたが、さらなる成長の可能性も感じられた試合だった気がします。
海外サッカーでは、長友所属のインテルが森本所属のノヴァーラに敗れ、ガスペリーニ監督が解任されました。現在、ザック・ジャパンでは攻撃のオプションとして3-4-3システムを模索しており、その1つの比較対象としてガスペリーニが取り組んでいた3-4-3システムを興味深く見ていたので残念です。今季はバルサも試合によって3-4-3システムを用いており、3-4-3システムの威力と落とし穴に着目しています。
他のスポーツではラグビーW杯がNZで開催されていますが、日本ではイマイチ盛り上がっていませんね。ラグビーは強豪国とその他の国の実力差がありすぎて、予選プールがワンサイド・ゲームになりがちなのが見ていてつまらないです。あとは日本代表の試合を観ていても、外国出身の選手ばかりで日本代表に見えないですね(笑)
今回はIsabelle Antena『Carpe Diem』(1992年)です。
このジャケが今日の僕の気分にピッタリです。秋の訪れっぽくていいでしょ!
フランス出身の女性シンガーIsabelle Antena(Antena)の紹介は、『En Cavalle』(1986年)に続き2回目となります。
本作でもIsabelle Antenaらしい小粋でオシャレなジャジー・ポップ/ボッサ・ポップを聴くことができます。ただし、Isabelleの恋人であったベルギー人ミュージシャンDirk Schoufs(Vaya Con Diosのメンバー)が急死した後に制作されたアルバムということで、亡き恋人への想いを連想される楽曲も多く収録されています。少し憂いのある表情のジャケには、そんな事情があったんですね・・・
Isabelle Antenaは、Clementine、Swing Out Sister等と同じく、コアな音楽ファンからは敬遠されがちなアーティストかもしれません。
それでもたまにこういう作品が聴きたくなります。
基本的に僕も含めて日本人は、こういうサウンド、作品が好きなんでしょうね(笑)
先入観なしで素直に楽しみたいと思います。
全曲紹介しときやす。
「Le Syndrome De Peter Pan」
邦題「ピーターパン・シンドローム」。小粋なラテン・ジャズ・チューン。ピーターパン・シンドロームを題材に、思い出にしがみつきたいIsabelleの気持ちを歌ったのかもしれませんね。♪忘れてはいけないレッスン♪それは大人になるのを忘れること♪・・・ピーターパンおやじの僕にはグッとくる歌詞です(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=2OSozY9pjfY
「Instant De Trac」
邦題「とまどいの瞬間」。しっとりとした大人のジャジー・ポップ。フレンチの語感がジャジー・サウンドとよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=PBuCSN6rBgQ
「L'Amour Eternel」
妖しく迫るジャジー・ポップ。Isabelleのセクシー・ヴォーカルにヤラれてしまいます。あえてフェイク・ジャズっぽさが漂う感じもいいですね。
「Sous Les Baobabs」
邦題「バオバブの樹の下で」。エレガントな雰囲気にグッとくるワルツ調のジャズ・チューン。Isabelle Antenaにオシャレな音を求める人であれば気に入ると思います。
「Deux Enfants」
邦題「子供たちへ」。しっとりとしたボッサ調のフレンチ・ジャズ。終盤には子供たちの声を聞こえる微笑ましいコーラスが入っています。
「Calife Blues」
ブルージーな哀愁ポップ。当時のIsabelleの心情を重ね合わせると、情熱的な愛の歌詞も少し痛々しい気がしてきます。
「No Puedo Sin Ti」
ラテン・ハウス調のダンス・チューン。アルバムの中では異質な曲ですが、クラブ・ミューシック好きの人であれば楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=F5gOyh76-Io
「E Preciso Perdoar」
Carlos Coqueijo & Alcivando Luz作のボサノヴァ名曲。ブラジル音楽ファンの方は、Joao Gilbertoのヴァージョンでお馴染みですね。当ブログではAmbitious Lovers、Adam Dunningのカヴァーも紹介済みです。Isabelleの憂いを持ったヴォーカルがこの曲にマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=kixKqj08e8A
「Corto Prend Le Large」
邦題「コルトの出航」。秋の訪れを感じさせる哀愁フレンチ・ポップ。見事なオーケストレーションが切ない思いを募らせます。
「Inspire-moi」
エキゾチック・ポップ。途中レゲエ調のリズムも飛び出します。
「L'Inconnu Vers L'Infini」
邦題「時の彼方の異邦人」。この曲だけはサウンドがイマイチ。チープなシンセ・ポップに聴こえてしまいます。
「Quand Les Amants...」
恋人たちの時。寂しい思いがひしひしと伝わってくるバラード。
「Corto Tu Te Vas」
「Corto Prend Le Large」のスペイン語ヴァージョン。フレンチ・ヴァージョンとは異なる味わいがあります。
『En Cavalle』(1986年)
アンテナのライブに彼が演奏してくれた事が忘れられません。
アンテナが彼をステージに呼んだ時、私だけが絶叫しました。
会えるなんて思ってもいませんでしたから・・・。
今でも嬉しい。
ありがとうございます。
良き思い出の回想の助けになったのであれば幸いです。