発表年:1981年
ez的ジャンル:メロウ・フレンチ・ポップ
気分は... :伝説のセクシーポーズ(笑)
先程、タモリ倶楽部で「伝説のセクシーポーズBEST10」という、くだらないけどエロ面白い企画を観ていたら、Jane Birkin、Brigitte Bardotのセクシーポーズが出てきたので、その影響でフランス人女性シンガーの作品が聴きたくなりました(笑)
そこで、フランス人女性シンガー・ソングライターFrancoise Hardyが1980年にリリースした『Gin Tonic』をセレクト。
Francoise Hardyは1944年生まれのパリ・ジェンヌ。
1962年にリリースしたデビュー・シングル『Tous Les Garcons Et Les Filles(男の子女の子)』が大ヒットし、一躍人気アイドルとなります。その活動は音楽に止まらず、モデル、映画女優としても活躍するようになります。
その後も「Ma Jeunesse Fout Le Camp(もう森へなんか行かない)」(1967年)、「Comment Te Dire Adieu(さよならを教えて)」(1968年)などのヒット曲をリリースし、人気を不動のものにしていきます。
1988年には歌手引退を宣言しましたが、90年代にはカムバックしています。
ニューミュージック好きには、ユーミンの名曲「私のフランソワーズ」の"フランソワーズ"としてもお馴染みですね。
正直、Francoise Hardyのディスコグラフィはちゃんと把握できていません。
とりあえず僕が保有しているHardyのアルバムは、『Ma Jeunesse Fout Le Camp』(1967年)、『Soleil』(1970年)、『Et Si Je M'En Vais Avant Toi』(1972年)、『Gin Tonic』(1980年)の4枚です。あと『Francoise Hardy』(1962年)、『Comment Te Dire Adieu』(1968年)あたりはマイ・コレクションに加えたいと思っています。
今日紹介する『Gin Tonic』(1980年)はサバービアにも掲載された再評価の高い1枚です。
わかりづらいですが、ジャケに写るHardyが腰掛けているのは冷蔵庫の中・・・
大半の曲がMichel Jonasz、Gabriel Yaredの作品です(両者の共作も含む)。Michel Jonaszはハイファイセットでお馴染み「海辺の避暑地」の原曲の作者として知られていますね。
サウンド的にはジャズ/フュージョン系メロウ・サウンドが目立ちます。
メロウ・サウンドとフレンチ・ポップらしい哀愁メロディが上手く融合しているのが魅力です。
フレンチ・ポップらしい曲とフレンチ・ポップの枠を超えた曲のバランスもいいですね。
秋の夜にジントニックでも飲みながら、聴いて欲しい1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Jazzy Retro Satanas」
オススメその1。Bernard Ilous/Gabriel Yared作。某ショップのサイトで本曲を"ヤサグレ・キャバレー・スウィング・ディスコ"と評していましたが、まさにそんな仕上がりです。Elbow Bones & The Racketeersなんかとセットで聴くと良いのでは?
「Branche Cassee」
Jean-Claude Vannier作。秋らしい哀愁バラード。折れた小枝に例えて 些細なことで亀裂が生じた二人の関係を歌っています。
「Ame S'Trame Drame」
邦題「自作自演のドラマ」。Alain Goldstein作。派手さはありませんが、パリの秋といった雰囲気があるアレンジが好きです。
「Si C'Est Vraiment Vraiment Vrai」
オススメその2。Michel Jonasz作。本作らしいエレピ・サウンドが印象的な哀愁メロウ・チューン。切ない女心を歌うHardyの抑えたヴォーカルもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=4dxz-ZhI64c
「Bosse Bossez Bossa」
オススメその3。Michel Jonasz/Gabriel Yared作。本作のハイライト。サバービアでも人気のボッサ・テイストのアーバン・メロウ。エレピが実に心地好く響きます。AOR作品とセットで聴くのもいいですね。
「Gin Tonic」
Francoise Hardy/Gabriel Yared作。タイトル曲はHardy自身の作詞。まさに深夜にジントニックでも飲みながら聴きたいバラードです。
「Juke Box」
オススメその4。Michel Jonasz/Gabriel Yared作。♪Stevie Wonderのように歌ってみたい〜♪と歌われるStevie賛歌。サウンドも曲調も「Superstition」風です!
「Seule Comme Une Pomme」
オススメその5。邦題「林檎のような孤独」。Alain Goldstein作。マンドリンを巧みに取り入れたフレンチ・ポップらしいアレンジがいいですね。やはり秋には哀愁フレンチ・サウンドがマッチします。
「Chanson Ouverte」
オススメその6。邦題「まだ見ぬ人へのシャンソン」。Alain Goldstein/Gabriel Yared作。個人的には一番のお気に入り曲。メロウで小粋なジャズ・サウンドと哀愁ヴォーカルが実にマッチしています。
「Minuit Minuit」
オススメその7。邦題「午前0時の女」。Michel Jonasz/Gabriel Yared作。ファンキーなエッセンスを取り入れた軽快なグルーヴ感が魅力です。
「Que Tu M'Enterres」
邦題「でも明日」。ラストはジャジーな哀愁バラードでしっとり締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=IyDQsd3w0gM
他のFrancoise Hardy作品もチェックを!
『Francoise Hardy』(1962年)
『Ma Jeunesse Fout Le Camp』(1967年)
『Comment Te Dire Adieu』(1968年)
『Soleil』(1970年)
『Et Si Je M'En Vais Avant Toi』(1972年)