2011年09月25日

Dahiqi『Dahiqi』

Victor Davies全面バックアップによる女性R&Bシンガーのデビュー作☆Dahiqi『Dahiqi』
Victor Davies Presents Dahiqi
発表年:2011年
ez的ジャンル:アーバン・メロウ・ファンク系UKソウル
気分は... :想像とは異なりましたが・・・

今回は新作R&Bの中から、UKの黒人シンガー・ソングライターVictor Daviesが全面バックアップした期待の女性シンガーDahiqiのデビュー・アルバム『Dahiqi』です。

勿論、Victor Daviesが主宰するレーベルAfro Gigolo Recordsからのリリースです。

クラブ・ミュージック好きから高い人気を誇るVictor Daviesですが、最近リリースされた新作『Stop』は評判はイマイチですね。

その理由は明らかで、『Stop』では殆どの楽曲が60年代モータウンへのオマージュといった雰囲気で、それまでのクラブ・テイスト&ブラジリアン・フレイヴァーのアコースティック・ソウルが全く影を潜めてしまったためだと思われます。

そんな流れの中で、Victor Daviesが全面バックアップした本作『Dahiqi』を知りました。

僕が本作に興味を持ったのは、Victor Davies関連ということに加え、"ニューAOR"や"Linda LewisMinnie Riperton的なテイスト"という謳い文句があったためです。

上記の謳い文句から、僕は勝手にVictor Daviesらしいアコースティック・テイストのキュートなオーガニック・ソウルをイメージしたのですが・・・

実際に聴いてみると、80年代エッセンスを上手く取り入れたアーバン・メロウ・ファンク作品という印象です。数曲アコースティック・ソウルも含まれていますが、"ニューAOR"や"Linda LewisMinnie Riperton的なテイスト"という印象が受けませんでした。

想像していたサウンドとは異なりましたが、結果として本作のアーバン・メロウなファンク・サウンドを結構気に入っています。Victor本人の新作も、60年代モータウン路線にするくらいであれば、本作のような80年代アーバン・ファンク路線にすれば良かったのに・・・と思ってしまいます。本音では従来のブラジリアン・フレイヴァーのアコースティック・ソウルが一番好きですが・・・

主役のDahiqiに殆ど触れていませんが、彼女のキュート&セクシーなヴォーカルはアーバン・メロウなファンク・サウンドと相性バッチリだと思います。

プロデュース&ソングライティング(2曲のカヴァーを除く)は全てVictor Daviesが務め、ホーン・セクション以外の全ての楽器も彼が演奏しています。

Slaveの人気ダンス・クラシック「Just A Touch Of Love」のカヴァーもあります。

Amazonのカスタマー・レビューでは叩かれたいますが、僕はかなり楽しんでいます。まずはご自身の耳でチェックしてみて下さい。

全曲紹介しときやす。

「Alibi」
オープニングは、Dahiqiのヴォーカルが微風のような爽快感をもたらすアコースティック・ソウルです。

「Lost In Your Mind」
オススメその1。Victor Daviesプロデュースらしいアコースティック・グルーヴを満喫できます。キュート&セクシーなDahiqiのヴォーカルもグッド!「Alibi」、「Lost In Your Mind」の冒頭2曲は従来からのVictor Daviesファンも納得する仕上がりだと思います。

「Give It All You Got」
重くうねるリズムとファンキー・ホーン、さらにはスクラッチも入ったファンク・チューン。

「Do What You Do」
80年代テイストのエレクトリック・ファンク。ポップな味わいもあるキャッチーな仕上がりです。エレクトリック・サウンドの中にアコースティックな味わいを隠し味で効かせているのはVictor Daviesらしいです。
http://www.youtube.com/watch?v=176GafBGTX0

「Promise」
オススメその2。都会的なサウンドと艶やかなDahiqiのヴォーカルがマッチした80年代テイストのアーバン・メロウ。サウンド的にJeff Hendrickあたりと一緒に聴きたくなりますね。

「Just A Touch Of Love」
オススメその3。Slaveの人気ダンス・クラシックをカヴァー。キュート&セクシーなDahiqiのヴォーカルを活かしたアーバン・ダンサーに仕上がっています。

「I'll Be Loving You」
オススメその4。疾走するメロウ・ダンサー。Victor Daviesのサウンド・センスが光ります。80年代テイスト+αって感じがいいですね。最近のiPodヘビロテ曲です。

「Angie Baby」
Helen Reddyが大ヒットさせたAlan O'Day作品をカヴァー。オリジナル自体をそれ程良い曲だとは思わないのでビミョーなカヴァーなのですが・・・

「Sweet Love」
スウィート・メロディとファンキー・リズムの組み合わせが印象的です。

「Ease The Clutch」
オススメその5。妖しくセクシーな雰囲気が漂うアーバン・ファンク。80年代ブラコン的なテイストにグッときます。

「High Rollin'」
ラストもアーバン・ナイトなファンク・チューンで押し切ります。

未聴の方は、これを機にVictor Davies作品もチェックを!

Victor Davies『Victor Davies』(2001年)
Victor Davies

Victor Davies『Hoxton Popstars』(2003年)
Hoxton Popstars

Victor Davies『Hear The Sound』(2006年)
HEAR THE SOUND

Victor Davies『Stop』(2011年)
ストップ!
posted by ez at 00:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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