発表年:1968年
ez的ジャンル:国民的歌手系MPB
気分は... :ドルフィンズ開幕3連敗(泣)
NFLでは我が愛するドルフィンズが開幕3連敗。
今季もやはりダメなのか・・・と既に諦めモードです。
ドルフィンズがいるAFC東地区では、今季もペイトリオッツとジェッツの2強だと予想していたのですが、意外にもビルズが開幕3連勝、しかも今週はペイトリオッツに勝利しました。3強1弱でドルフィンズのみ蚊帳の外という状況にならなければいいのですが・・・
あとはコルツの開幕3連敗も目立ちますね。エースQBマニング不在の影響は大きく、逆にマニングの偉大さを認めざるを得ない状況ですね。
今年のNFLは各地区の勢力図がかなり変わりそうな予感がします。
さて、今回はElis Reginaの1968年作品『Elis Especial』です。
これまで当ブログで紹介してきたブラジルの国民的歌手Elis Reginaの作品は以下の7枚。
『Elis, Como e Porque(Como & Porque)』(1969年)
『Aquarela Do Brasil』(1969年) ※Toots Thielemansとの共演
『Elis Regina in London』(1969年)
『Em Pleno Verao』(1970年)
『Ela』(1971年)
『Elis』(1974年)
『Essa Mulher』(1978年)
本作はElisがヨーロッパに進出した1968年にレコーディングされた作品であり、Elisが新しいステージに入っていったことを確認できる1枚です。本作を契機に、『Elis, Como e Porque(Como & Porque)』(1969年)、『Aquarela Do Brasil』(1969年)、『Elis Regina in London』(1969年)、『Em Pleno Verao』(1970年)と素晴らしいアルバムを連発していくことになります。
本作『Elis Especial』では、Baden Powell、Antonio Carlos Jobim、Dori Caymmi、Chico Buarque、Bororo、Edu Lobo、Roberto Menescal、Gilberto Gilといった新旧コンポーザーの作品が取り上げられています。
「Corrida De Jangada」、「Upa, Neguinho」といった曲は、本作以降のアルバムでも取り上げられ、Elisを代表する人気曲となっていきます。
この時期のElis作品の中では目立たないアルバムですが、『Elis, Como e Porque(Como & Porque)』、『Elis Regina in London』、『Em Pleno Verao』あたりがお好きな人であれば、ぜひチェックして欲しい1枚です。
ジャケは地味ですが、内容はスペシャル仕様ですよ!
全曲紹介しときやす。
「Samba Do Perdao」
Paulo Cesar Pinheiro/Baden Powell作。オープニングは悲しみを乗り越えようとする哀愁のジャズ・サンバ。ここでのElisは少し抑えたトーンのヴォーカルを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=9uXJiwcI01k
「Tributo A Tom Jobim:Vou Te Contar/Fotografia/Outra Vez/Vou Te Contar」
Tom Jobim(Antonio Carlos Jobim)作品のメドレー。最初の「Vou Te Contar」は「Wave」のことです。さまざまなテンポでJobim作品を歌ってくれます。この時期のElisはJobimとの不仲も伝えられていたにも関わらず、こうしたメドレーを扱っているのが興味深いですね(笑)
「De Onde Vens」
Nelson Motta/Dori Caymmi作。恋の悲しみを嘆く、憂いのあるボサノヴァに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=YHPzskFDBlA
「Bom Tempo」
Chico Buarque作。サッカー好きにはリオの名門クラブ、フルミネンセを応援する掛け声も聴くことができます。
「Da Cor Do Pecado」
Bororo作。ブラジル歌謡の古典作品だそうです。哀愁バラードをしっとりと聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=oWxc9_S4beU
「Corrida De Jangada」
Edu Lobo/Capinan作。この時期のElisを代表する1曲。本作のみならず、『Aquarela Do Brasil』、『Elis Regina in London』でも取り上げられています。この曲を聴くと、"元気一杯のElisを聴いているなぁ"という気分にどっぷり浸れます。Elisの歌唱スタイルにマッチした名曲ですね。当ブログではTatiana Parra & Andres Beeuwsaertのカヴァーも紹介済みです。
http://www.youtube.com/watch?v=EvlfUQtRHeU
「Carta Ao Mar」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作。美しいピアノとオーケストレーションをバックに、情感たっぷりの素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=xnoxwvVXx-g
「Vira-Mundo」
Gilberto Gil/Capinan作。Sergio Mendes & Brasil '66のカヴァーでも知られていますね。Elisヴァージョンは1分30秒強ですが、も少し長尺で聴きたいですね。
「Upa, Neguinho」
Edu Lobo/Gianfrancesco Guarnieri作。クラブ世代からの支持も高いEdu Loboの人気曲をカヴァー。当ブログではEdu Lobo & Maria Bethaniaヴァージョンや、Elisの『Elis Regina in London』ヴァージョンも紹介済みです。リズムを変幻自在に操るElisのヴォーカルがサイコーです。
http://www.youtube.com/watch?v=KFkunCDNxs0
「Tributo A Mangueira:Mangueira/Fala, Mangueira/Exaltacao a Magueira/Levanta, Mangueira/Despedida De Mangueira/Pra Machucar Meu Coracao」
ラストはリオの老舗サンバ・チームであるマンゲイラを歌った楽曲のメドレー。サンバ・リズムにのってElisがエネルギッシュなヴォーカルを聴かせてくれます。
Elis Regina作品の過去記事もご参照下さい。
『Elis, Como e Porque(Como & Porque)』(1969年)
『Aquarela Do Brasil』(1969年)
『Elis Regina in London』(1969年)
『Em Pleno Verao』(1970年)
『Ela』(1971年)
『Elis』(1974年)
『Essa Mulher』(1978年)