2011年09月30日

Slave『Just A Touch of Love』

ダンス・クラシック「Just A Touch Of Love」収録☆Slave『Just a Touch of Love』
JUST A TOUCH OF LOVE
発表年:1979年
ez的ジャンル:オハイオ系アーバン・ファンク
気分は... :やはりこのベースは凄い!

オハイオ出身のファンク・グループSlaveの3回目の紹介です。

『Stone Jam』(1980年)、『Slave』(1977年)に続き紹介するのは、4thアルバム『Just a Touch of Love』(1979年)です。

先日紹介した期待のUKソウル・シンガーDahiqiのデビュー・アルバム『Dahiqi』に収録の大人気ダンス・クラシックのカヴァー「Just A Touch Of Love」を繰り返し聴いていたら、本家Slaveのオリジナルが収録された『Just a Touch of Love』を未紹介であったことを思い出し、取り上げた次第です。

本作では、Steve Washington(tp)、Tom Lockett(ts、as)、Floyd Miller(tp、tb)、Danny Webster(g、vo)、Mark Hicks(g)、Mark Adams(b)、Raye Turner(key)といったメンバーに加え、後にSlaveの別プロジェクト的なグループとして結成したソウル/ファンクグループAurra に参加するSteve Arrington(vo、ds)、Starlena Young(vo)、Curt Jones(vo)も参加しています。Starlena Young、Curt Jonesの二人はAurraに続き、Dejaというデュオも組んでいました。

そんな体制で制作された本作『Just a Touch of Love』は、従来の重量級ファンク路線にアーバンなテイストが加わり、より洗練されたファンク・グループへと進化したアルバムです。

人気曲「Just A Touch Of Love」が出色の出来栄えであることは間違いありませんが、他の楽曲もなかなか楽しめます。

そう言えば、本作でも圧巻のベース・プレイを聴かせてくれているMark Adamsが今年亡くなりました。残念な限りです。

Mark Adamsを偲びつつ、アーバンなテイストが加わったSlaveのファンク・サウンドを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Just A Touch Of Love」
アルバムのハイライトは大人気ダンス・クラシックのタイトル曲ですね。Mark Adamsのうねるベースが生み出すグルーヴ、粘着系のSteve ArringtonとキュートなStarlena Youngの男女ヴォーカルが絡み、至極のアーバン・ファンクを聴かせてくれます。グループを代表する永遠のファンク名曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=5kIruyYi8w0

Keith Sweat「Just A Touch」のタイトルでカヴァーしましたが、粘りのあるヴォーカルがSteve Arringtonっぽいですよね。また、前述のように先日紹介した期待のUKソウル・シンガーDahiqiもカヴァーしています。

さらにHip-Hopファンは、De La Soul「Keepin' the Faith」、Kris Kross「Alright」、Das EFX「Shine」、Isis「The Power Of Myself Is Moving」等のサンプリング・ソースにもなっています。本作で紹介した作品で言えば、Estelle「Wait A Minute (Just a Touch)」も「Just A Touch Of Love」ネタですね。

Keith Sweat「Just A Touch」
 http://www.youtube.com/watch?v=gUMHCIOJZOk
De La Soul「Keepin' the Faith」
 http://www.youtube.com/watch?v=SSOxle8AsHU
Kris Kross「Alright」
 http://www.youtube.com/watch?v=x7-bI8dj_sk
Das EFX「Shine」
 http://www.youtube.com/watch?v=1LDYsPr-TB0

「Are You Ready For Love?」
ポップな味わいのダンス・チューン。ロック調のギター・サウンドも聴かれますが、全体的にはアーバンな仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=j0OEKcdrwxU

「Funky Lady (Foxy Lady)」
妖しげな雰囲気が漂う哀愁モードのミッド・グルーヴ。
http://www.youtube.com/watch?v=FamUUFu-Htg

「Roots」
開放的でキャッチーなダンス・チューン。軽くラテン・フレイヴァーの効いた感じがいいですね。

「Painted Pictures」
インタールード。

「Thank You」
本作唯一のスロウ。素晴らしい出来栄えだけに、こうしたアーバン系のスロウがあと1、2曲あっても良かったような気がします。
http://www.youtube.com/watch?v=YfjtBw16XEI

「Shine」
仰々しいイントロに続き、Mark Adamsのベースが暴れまくるディスコ・チューンが展開されます。
http://www.youtube.com/watch?v=QLtbRReQgk0

「Warning」
ラストはP-Funk調のコミカルなSF感のあるファンク・チューン。Parliamentと一緒に聴くと良いのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=_jpd9OVsEi4

Slaveの過去記事もご参照下さい。

『Slave』(1977年)
Slave

『Stone Jam』(1980年)
Stone Jam

ご興味がある方はAurraの作品もチェックを!

Aurra『Aurra』(1980年)
Aurra

Aurra『Send Your Love』(1981年)
Send Your Love

Aurra『A Little Love』(1982年)
A Little Love

Aurra『Live and Let Live』(1983年)
Live and Let Live
posted by ez at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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