発表年:1983年
ez的ジャンル:ブラジリアン&AOR系女性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :ハーフナーやったね!
サッカーW杯アジア3次予選「日本対タジキスタン」は日本代表の完勝でした。
あまりに相手が弱かったと言えども、W杯予選で8得点は評価すべきと思います。
特にハーフナーの先制点を含む2得点が目立ちました。このままレギュラー定着を願うばかりです。個人的には、代表のFWはハーフナー&森本の2人を主軸で使って欲しいですね。
今回はデトロイト出身の女性ジャズ・シンガーSheila Landisの4thアルバム『Singer/Songwriter』(1983年)です。
Sheila Landisの紹介は、2nd『Guess I'll Call It Love』(1981年)に続き2回目となります。
本作でSheilaは、"Techno-pop/Jazz ensemble"と名付けた新バンドを結成し、レコーディングに臨んでいます。メンバーはSheila Landis(vo)、Gary“Synth”Schunk(key、syn)、Alex Rogowski(g、b)、George Bennett(ds、per)の4名。
ただし、バンド名にあるようなテクノ・ポップなサウンドではなく、基本はSheilaらしいブラジリアン&AORテイストのメロウな女性ジャズ・ヴォーカル作品に仕上がっています。
楽曲は全てSheila Landisのオリジナルです。
『Singer/Songwriter』というタイトルのように、Sheilaのシンガー&ソングライターとしての魅力を満喫できる1枚です。彼女がリスペクトするアーティストの影響が見え隠れするのも興味深いです。その意味では、あまりジャズ・ヴォーカル作品と意識しすぎないで聴いた方が楽しめると思います。
ピュアな魅力が伝わってくる女性ジャズ・ヴォーカル作品です。
全曲紹介しときやす。
「Smiles in the Dark」
オススメその1。ラブリー&スマイリーなオープニング。Sheilaのフレッシュなジャズ・ヴォーカルとAORテイストのジャジー・サウンドがよくマッチしています。終盤の小粋なジャズ・フィーリングもグッド!
「A Certain Way」
ライト・タッチのジャズ・ファンク・チューン。SheilaのスキャットはAl Jarreauを意識したもののようです。
「Angel Says」
オススメその2。しっとりとした味わいにグッとくるエレガントな大人のメロウ・ボッサ。Gary Schunkの美しいピアノも雰囲気があっていいですね。
「Once Again」
本作のタイトル通り、シンガー・ソングライターらしい仕上がり。Sheilaのアイドルの一人がLaura Nyroらしいですが、そんな雰囲気も感じさせる1曲です。
「Jeff's Bossa」
本作唯一のインスト。タイトルの通り、ボッサ・テイストのフュージョンです。
「Terry Do You Understand?」
オススメその3。Deniece Williamsのジャズ・ヴォーカル版といった趣のソウルフルなメロウ・チューン。Sheilaのキュートなヴォーカルがいいですね。
「In a Place in My Heart」
オススメその4。「Souviens-Toi」と並ぶ本作の人気曲。フェンダー・ローズのメロウな響きとサンバ・リズムが心地好い軽快なサンバ・フュージョンです。
「Holly Would」
本作唯一の共作曲(Eric Harabadian作詞)。レゲエ調サウンドとスウィンギー・サウンドがブレンドしたユニークな仕上がり。
「Souviens-Toi」
オススメその5。本作のハイライト。AORファンもグッとくるアーバン・ナイトなボッサ・グルーヴ。やはり、Sheilaにはこういう曲が一番似合いますね。
http://www.youtube.com/watch?v=HGBkrq5eoWA
「My Brief Career as Countess」
オススメその6。CD化に際してのボーナス・トラック。次作『G-Gosh!』(1985年)収録されていた楽曲です。聴いていると、励まされている気分になる小粋なジャズ・グルーヴです。
『Guess I'll Call It Love』(1981年)
『Bebop Angel』(1982年)
『Colors Of Brazil』(2001年)