発表年:1976年
ez的ジャンル:ミナス系ブラジリアン・メロウ
気分は... :今日から出直し・・・
昨日は悔しいことがありました。
でも気分は何故かスッキリ!というか新たな闘志が湧いてきました・・・
今回は遂に世界初CD化したSambacanaの4thアルバム『IV Sambacana』(1976年)です。
Sambacanaは、ブラジル、ミナス・ジェライス出身の作曲家Pacifico Mascarenhas(1935年生まれ)が率いるグループ。多少名義は変わっていますが、『Sambacana』(1964年)、『Muito Pra Frente』(1965年)、『Conjunto Sambacana Vol.3』(1969年)、『IV Sambacana』(1976年)、『Sambacana』(1981年)、『VI Sambacana/Canto e Musicas』(1988年)といったアルバムをリリースしているようです。
1st『Sambacana』(1964年)には、JoyceとRoberto Menescalが参加し、2nd『Muito Pra Frente』(1965年)にはMilton Nascimentoが参加しています。
4thとなる本作は、3rd『Conjunto Sambacana Vol.3』でプロデビューしたBob Tostes(vo)、Suzana Tostes(vo)の兄妹がリード・ヴォーカルを担当しています。
それ以外にもWagner Tiso(p)、Toninho Horta(g)、Novelli(b)、Nivaldo Ornelas(sax、fl)といったミナス系ミュージシャンがレコーディングに参加しています。
全体としては、Bob & Suzanaの美しいコーラスとWagner Tisoがアレンジしたメロウ・サウンドが冴え渡る、至極のブラジリアン・メロウ作品となっています。
全曲Pacifico Mascarenhasのオリジナルです(共作1曲含む)。
ブラジリアン・メロウ好きはぜひ!
全曲紹介しときやす。
「Num Desses Dias」
朝のお目覚めにピッタリな雰囲気のオープニング。Bob & SuzanaのコーラスとWagner TisoのエレピとNivaldo Ornelasのフルートで爽快モード×3といった感じです。
「O Vento Que Soprou」
ロマンティック・ムード満点のメロウ・チューン。こちらはサンセット・モードでどうぞ!
「Tardinha」
ワルツ調のメロウ・サウンドとBob Tostesのジェントル・ヴォーカルはよくマッチしています。
「Minha Ex-Namorada」
気分は夏に逆戻りといった雰囲気です。ハワイアンAORなんかと一緒に聴きたくなりますね。Toninho Hortaが素敵なギターで盛り上げてくれます。
「Via」
エレガント・サウンドをバックにSuzana Tostesの素敵なヴォーカルを満喫できます。
「Programa De Domingo」
本作らしいメロウネスを満喫できる1曲。Wagner TisoのエレピとBob & Suzanaによる息の合った兄妹コーラスが晴れやかな気分にさせてくれます。
「Pouca Duracao」
小粋なコーラス&アレンジ・センスにグッときます。こんな曲を聴きながら、のんびりと過ごしたい!
「Amar Pra Que」
ビューティフル&エレガントなメロウ・チューン。Nivaldo Ornelasのサックス・ソロで盛り上げてくれます。
「Saudade Da Rua」
Bob & Suzanaのコーラスワークが絶妙です。美しいコーラスを聴きながらサウダージ・モードへ・・・
「Tom De Cancao」
聴いていると和んできます。Nivaldo Ornelasのフルートが涼しげ・・・
「Prezada Amada」
このあたりになってくると、少しワンパターンの感もありますが、それでも心地好いです。
「Minha Cidade」
ラストはジャズ・テイストで小粋に締め括ってくれます。
ご興味がある方は他のSambacana作品もチェックを!
『Sambacana』(1964年)
『Muito Pra Frente』(1965年)
『Conjunto Sambacana Vol.3』(1969年)