2011年10月18日

Curtis Mayfield『Roots』

Curtisらしいサウンド&メッセージを満喫できるニューソウル作品☆Curtis Mayfield『Roots』
Roots
発表年:1971年
ez的ジャンル:ニューソウル・カーティス
気分は... :We Got to Have Peace!

1年ぶりにCurtis Mayfieldです。
これまで当ブログで紹介したCurtis作品は以下の7枚。

 『Curtis』(1970年)
 『Curtis/Live!』(1971年)
 『Superfly』(1972年)
 『Back To The World』(1973年)
 『Got To Find A Way』(1974年)
 『Give, Get, Take And Have』(1976年)
 『Something To Believe In』(1980年)

8枚目に紹介するCurtis作品は『Roots』(1971年)です。

『Roots』は、『Curtis』(1970年)、『Curtis/Live!』(1971年)に続くソロ第3作となるアルバムです。

今日でも人気の高い『Curtis』『Curtis/Live!』や、大ヒットした次作『Superfly』(1972年)と比べられると地味なアルバムかもしれません。まぁ、ジャケ自体が地味ですが(笑)

しかしながら、本作『Roots』にはサウンド&メッセージの両面において、Curtisの揺るぎない自信を実感できる充実の内容に仕上がっています。

『Roots』と名付けられたタイトルの通り、自らのルーツを振り返り、覚醒するグルーヴィー・サウンドにのってブラック・プライドやブラックパワーの連帯といった鋭い社会メッセージを投げ掛けます。一方で、優しい歌声で明日への希望や永遠の愛を訴えるラブ&ピースな楽曲も印象的です。

レコーディングには、Craig McMullen(g)、Joseph "Lucky" Scott(b)、Tyrone McCullen(ds)、Henry Gibson(per)、Leroy Hutson(back vo)、Michael Hawkins(back vo)といったメンバーが参加しています。また、John PateRiley Hamptonがアレンジを担当しています。

Curtis入門作品ではありませんが、5〜6枚目あたりにはゲットしておきたいアルバムという気がします。

全曲紹介しときやす。

「Get Down」
オープニングはグルーヴィーなファンク・チューン。ハングリーな心に点火されたソウル魂のテンションがジワジワとヒートアップしてきます。派手さはありませんが格好良いです!
http://www.youtube.com/watch?v=efHG1wGWBwM

「Keep On Keeping On」
シカゴらしいテンダー・ソウル。♪俺達は進み続ける♪俺達は進み続ける♪Curtisの熱きメッセージが腹の奥まで染み渡ります。Freeway「Still Got Love」の元ネタです。
http://www.youtube.com/watch?v=t-l91O9VxN0

Freeway「Still Got Love」
 http://www.youtube.com/watch?v=_YYqf7bgbXc

「Underground」
濃密なグルーヴでブラックパワーの連帯を訴えるゲットー・ファンク。『Superfly』を予感させる危険な香りのする音です。
http://www.youtube.com/watch?v=WkkI9FKhXB0

「We Got to Have Peace」
Curtisを代表する名曲の1つ。タイトルの通り、平和を訴えるメッセージ・ソング。開放的なノーザン・ソウル風サウンドと希望に満ちたメッセージで、世の中から戦争をなくそうとするCurtisの心意気にグッときます。ピース!ピース!ピース!
http://www.youtube.com/watch?v=jZeKT0UctOQ

「Beautiful Brother of Mine」
Curtisファンならば鉄板のファンク・グルーヴ。強靭なハートでブラック・プライドの顕示を呼び掛けます!♪俺達には愛がある♪俺達には愛がある♪
http://www.youtube.com/watch?v=oMK_E4m1HGI

「Now You're Gone」
本作のみJoseph Scottとの共作。Tyrone McCullenのドラム・ブレイクと共に始まるブルージー・ソウル。不穏な空気を醸し出すストリングス・アレンジがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=s1iXRcrZJ_8

「Love to Keep You in My Mind」
ラストはラブ&ピースなビューティフル・ソウル。優しいCurtisの歌声が聴く者に希望を与えてくれます。9th Wonder「Brooklyn In My Mind」 ネタにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=CgGvgMFlS-4

9th Wonder「Brooklyn In My Mind」
 http://www.youtube.com/watch?v=jsD513OhbJs

Curtisの過去記事もご参照下さい。

『Curtis』(1970年)
Curtis

『Curtis/Live!』(1971年)
Curtis/Live!

『Superfly』(1972年)
Superfly (1972 Film)

『Back To The World』(1973年)
Back to the World

『Got To Find A Way』(1974年)
Got to Find a Way

『Give, Get, Take And Have』(1976年)
ギヴ・ゲット・テイク・アンド・ハヴ+1(紙ジャケット仕様)

『Something To Believe In』(1980年)
サムシング・トゥ・ビリーヴ・イン+1(紙ジャケット仕様)
posted by ez at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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