2011年10月27日

The Quantic Soul Orchestra『Stampede』

Will Holland(Quantic)による生演奏ファンク・プロジェクト第1弾作品☆The Quantic Soul Orchestra『Stampede』
Stampede
発表年:2003年
ez的ジャンル:クラブ経由UKファンク
気分は... :なかなかの迫力!

今回はUKファンク作品からThe Quantic Soul Orchestra『Stampede』(2003年)です。

The Quantic Soul Orchestraは、QuanticことWill Hollandによるファンク・プロジェクトです。

Will HollandはUKのミュージシャン、DJ、プロデューサー。Quantic名義での1stアルバム『The 5th Exotic』(2001年)をリリースしたの皮切りに、The Quantic Soul OrchestraThe Limp Twinsといったプロジェクトも含めてコンスタントに作品をリリースしています。

2007年にはコロンビアへ移住し、ラテン音楽、カリビアン・ミュージック、レゲエ/ダブへのアプローチした作品をQuantic & His Combo BarbaroFlowering Inferno名義でリリースしています。

今日紹介する『Stampede』は、The Quantic Soul Orchestra名義の第1弾アルバムです。

本作に続き、『Pushin' On』(2005年)、『I'm Thankful』(2006年、USのベテラン女性ソウル/ジャズ・シンガーSpanky Wilsonとの共演)、『Tropidelico』(2007年)といったアルバムをThe Quantic Soul Orchestra名義でリリースしています。

それまでQuantic名義ではエレクトリック/ブレイクビーツなクラブ・ミュージックを展開してきましたが、ライブ・プロジェクトであるThe Quantic Soul Orchestraは生演奏を主体としたファンク・ミュージックを追求しています。

本作の参加メンバーはWill Holland(g、b、per)以下、Lucy Holland(s)、Richard Gibbs(ds)、Dave Woodhouse(key、tp)、Damian Bell(tb)、Alice Russell(vo)、John Hughes(vo、g、fl)、Antonia Pheulatos(violin)という編成です。

クラブ・ミュージック・ファンにはお馴染みBah Sambaのリード・ヴォーカルAlice Russell が3曲でヴォーカルを務めています。

全体としてはオールドスクールなファンクからインスパイアされていますが、出来上がったものはクラブ経由のファンク・ミュージックになっているのがいいですね。

最初聴いた時のインパクトはなかなかのものでした。
ハマる人はかなりハマってしまう作品なのでは?

全曲紹介しときやす。

「Stampede」
スピーディーに疾走するタイトル曲に惹き込まれた人は本作にハマること間違いなし!ジャケのように動物たちが一気に押し寄せてくるような迫力があります。
http://www.youtube.com/watch?v=Sf2MwUlT3TI

「Raw Ingredients」
ノスタルジックなトロンボーンとシャープなリズムのコントラストが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=WpPaErPcYrA

「Walking Through Tomorrow (Super 8 Part 3)」
The Quantic Soul Orchestra名義の最初のシングル「Super 8」のPart 3。ここではJohn Hughesがリード・ヴォーカル&リード・ギター&フルートと大活躍です。
http://www.youtube.com/watch?v=xLHn3mmwFUQ

「South Coastin'」
Will Hollandのアフリカ/中南米志向を感じさせるファンク・チューン。駆け巡るフルートの音色が印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=Vovc5MgRo-Q

「Something That's Real」
Alice Russellをフィーチャー。そのせいかエレガント&スタイリッシュな仕上がりです。Antonia Pheulatosのバイオリンもいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=w8kD3UWarxs

「Hold It Down」
4 Heroのカヴァー。Lady Almaをフィーチャーした4 Heroのオリジナルは『Creating Patterns』(2001年)に収録されています。ここではAlice Russellをフィーチャーし、オリジナルとは一味異なる生音ファンクに仕上がっています。オリジナルと比べるのは酷かもしれませんが、これはこれで面白いのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=OEiGPL0dzJE

「Assassin」
この曲はシングルにもなりました。個人的にも一番のお気に入りです。タイトル曲と並びWill Hollandのこのプロジェクトでやりたい音がダイレクトに伝わってくる仕上がりだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=0HqKfaAbmbE

「Terrapin」
音空間的には一番面白い曲です。揺らめくファンクといった感じがクセになります。
http://www.youtube.com/watch?v=nlCjr7Oz8i8

「Babarabatiri」
キューバ人シンガーBeny MoreやTito Puente等でお馴染みのマンボ名曲のカヴァー(Antar Daly作)。この頃から中南米音楽に対する関心が高かったのでしょうね。ただし、何も知らなければマンボのカヴァーとは気付かないかも?
http://www.youtube.com/watch?v=O8pIn20yusc

「Take Your Time, Change Your Mind」
ラストはAlice Russellをフィーチャー。クラブジャズ・テイストな仕上がり。本作らしくはありませんが、個人的にはこういうのも好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=10wGadCQG4I

The Quantic Soul Orchestra名義の他作品やQuantic関連の他作品もチェックを!

The Quantic Soul Orchestra『Pushin' On』(2005年)
Pushin on

The Quantic Soul Orchestra with Spanky Wilson『I'm Thankful』(2006年)
I'm Thankful

The Quantic Soul Orchestra『Tropidelico』(2007年)
Tropidelico (TRUCD139)

Quantic『The 5th Exotic』(2001年)
The 5th Exotic

Quantic『Apricot Morning』(2002年)
Apricot Morning (TRUCD034)

Quantic『Mishaps Happening』(2004年)
Mishaps Happening

Quantic『An Announcement to Answer』(2006年)
An Announcement to Answer (TRUCD100)

The Limp Twins『Tales From Beyond the Groove 』(2003年)
Tales from Beyond the Groove (TRUCD057)

Quantic & His Combo Barbaro『Tradition in Transition』(2009年)
Tradition in Transition (TRUCD190)

Quantic Presenta Flowering Inferno『Death of the Revolution』(2008年)
Death Of The Revolution [日本語解説付き国内盤] (BRTRU163)

Quantic Presenta Flowering Inferno『Dog With a Rope』(2010年)
Dog With A Rope [ボーナストラック2曲・日本語解説付き国内盤] (BRC-262)
posted by ez at 01:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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