発表年:1984年
ez的ジャンル:オシャレ&硬派系スタイリッシュ・ポップ
気分は... :カフェ・ランチ...
最近カフェ・ランチするのが結構好きだったりする。
カフェ・メシを食べていると、気分爽快で急にいいビジネス・アイデアが思い浮かんだりするんだよね!特に自由が丘へ行くことが多いかな。基本的に自由が丘は女性の街なので、平日の昼間に野郎がランチしているのは似合わないんだけどね(笑)
ということでカフェといえば、『Cafe Bleu』でしょ!ってことでStyle Councilっす。
Style Councilの紹介は、本ブログ立ち上げ間もない頃に紹介した『Our Favorite Shop』以来ですね。
モッズ・ヒーローPaul WellerがJam解散後にMick Talbotと組んで結成したStyle Council(通称スタカン)。Jam大好きだった僕が最初Style Councilのデビューシングル「Speak Like A Child」を聴いた時には、このモータウン風サウンドに肩透かしを食らった気分だったね。やっぱりビート感溢れるモッズ・サウンドが聴きたい!ってカンジだったかな。
その後、「Money-Go-Round」、「Long Hot Summer」、「A Solid Bond In Your Heart」と立て続けに出されたシングルを聴いて、スタカンにJam的なものを期待しても無駄だと観念し、Soul/R&B、Funk、Jazz、Latin、Bossa Novaなど様々な音楽スタイルをクールに取り込んだPaul Wellerの新機軸についていくことにした。
そんな中でスタカンの5thシングル「My Ever Changing Moods」が届いた。この曲を聴いて正直安堵&歓喜した記憶がある。Jamとは違うかたちではあるが、Paul兄貴のカッチョ良さを再認識できて嬉しかったね。当時、こんな思いだった人は案外多かったのでは?Paul兄貴とMickがひたすらサイクリングするPVも何かインパクトあったよね!
そんな期待の中で発表されたStyle Councilの1stアルバムが『Cafe Bleu』(1983年)だった(日本では、その前にシングルを集めたミニ・アルバム『Introducing The Style Council』が発表されていたけど)。ジャケ写真も含めて、グループ名(Style Council=スタイル討議会)の通り、クールなスタイルで貫かれたアルバムだ。
「My Ever Changing Moods」をはじめとする既発表のシングルやシングルB面曲が別バーションで収録されていたため、個人的にはシングルとアルバムへの二重投資が必要だったのは金銭的には痛かった(笑)ただ、それだけアルバム全体の統一感にこだわっていたんだろうね。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Mick's Blessings」
Mickのピアノをフューチャーしたインストで幕開けするあたりが、このグループらしいかもね。この曲って、佐藤藍子が司会をしているNHK-BS『BSスタイル』のオープニング・テーマにもなっていますよね。
「Whole Point of No Return」
実はアルバムで一番スキなボッサ・ナンバー。Tracey Thorn、Ben Watt、Everything But the Girl(EBTG)あたりと一緒に聴きたい曲ですね。いや〜カッチョ良いね。
「Blue Cafe」
ムードたっぷりのインスト。まさにカフェにピッタリな1曲ですな。気分はパリの昼下がりってカンジでしょうか?
「Paris Match」
Paul兄貴のボーカルでパリ・モードのアレンジで発表されていたシングル・バーションとは別バーション。本バージョンではボーカルにTracey Thorn、ギターにBen WattというEBTGを全面フューチャーし、かなりジャジーな雰囲気に仕上がっていマス。個人的には、シングル・バージョンの方が好きだけど。
「My Ever Changing Moods」
前述のシングルの別バーション。キャッチーなシングルを聴き慣れていると、ピアノの弾き語りの本バージョンに多少物足りなさも感じるけど、これはこれで楽しめばいいのではと思いマス。
「Dropping Bombs on the White House」
よく読むと、物凄いタイトルのインスト・ナンバー。本ブログの50年代カテゴリーのジャズ・アルバムを彷彿させる1曲。
「Gospel」
Dizzy HiteのラップをフューチャーしたHip-Hopナンバー。正直、今聴くとショボい曲だけど、Paul兄貴がHip-Hopに取り組んだこと自体に意味があると思う。
「Strength of Your Nature」
スタカン流Pファンク。スタカン時代、このPファンク・パターンをPaul兄貴は結構好んで多用していたよね。
「You're the Best Thing」
スタカンの代表曲の1つと言えるアコースティック・ナンバー。本作のハイライト曲かもね。みんなが期待するオシャレなスタカン像が凝縮された1曲なのでは。
「Here's One That Got Away」
わりとシブめの曲が多い中で、ストリングスのアレンジが印象的なやけにポップな1曲。
「Headstart for Happiness」
既に発表されていたシングル・バーションとは別バーション。シングルのアコースティック・ギターの弾き語りもメチャメチャ好きなんだけど、D.C.Leeをフューチャーしたソウルフルな本バーションも甲乙付け難いくらいいいね。
「Council Meetin'」
Booker T. & The MG's風のインスト・ナンバー。インスト曲の中ではコレが一番スキかな!
アルバム単独で言えば、前に紹介した2ndアルバム『Our Favorite Shop』(1985年)の方が聴き応えがあるかもしれないけど、Style Councilらしさという点では本作かもね。このアルバムは単独で聴くよりも、収録曲のシングル・バージョンと合わせて聴くと、楽しさ倍増になりますよ!