発表年:1971年
ez的ジャンル:ジャーマン・ジャズ/ジャズ・ロック
気分は... :やっとドルフィンズ初勝利!
NFLは第9週にして、我がマイアミ・ドルフィンズが今シーズン初勝利を飾りました。しかも、完勝と呼べる勝ちっぷりにようやく胸の支えが取れた思いです。
それにしても今シーズンは各地区かなりの混戦模様ですね。
NFCは唯一全勝を守っている昨シーズンの王者パッカーズのいるNFC北地区と、2位以下を大きく引き離している49ersのいるNFC西地区以外は、どのチームが優勝するのか全く予想できません。これからも楽しみです。
今回はドイツ人ギタリストVolker Kriegelのソロ・アルバム『Spectrum』(1971年)です。
Volker Kriegelは1943年、ドイツ、ダルムシュタット生まれ。
1969年にVolker Kriegel Trio名義でアルバム『With a Little Help From My Friends』をリリースしたのをきっかけに、Volker Kriegel、Volker Kriegel & Spectrum、Volker Kriegel & Mild Maniac Orches等の名義でリーダー作をリリースしています。
さらに、The Dave Pike Set、The Kuhn Brothers & The Mad Rockers、Curt Cress Clan、The United Jazz+Rock Ensembleのメンバーとしてもアルバムをリリースしています。
2003年にスペインにて死去。
僕の場合、The Dave Pike Setのシタール・グルーヴ人気曲「Mathar」でVolker Kriegelの存在を知ったので、シタールのイメージが強い人ですが、基本的には(ジャズ・サイドからの)ジャズ・ロック系ギタリストという位置づけの人なのでしょうね。
The Dave Pike Set「Mathar」
http://www.youtube.com/watch?v=hOgysRqbLDY
本作『Spectrum』(1971年)は、シタール・グルーヴ、ジャズ・ロック、ジャズを楽しめる作品です。
レコーディング・メンバーは、Volker Kriegel(g、sitar)、John Taylor(el-p)、Peter Trunk(b、cello)、Cees See(per)、Peter Baumeister(ds、per)です。
本作のハイライトは、何と言ってもThe Dave Pike Set「Mathar」と双璧を成すシタール・グルーヴ人気曲「Zoom」になります。僕も「Zoom」1曲狙いで本作をゲットしました。
「Zoom」以外の曲は、ジャズ/ジャズ・ロックな仕上がりで、このあたりは好みが分かれるかもしれませんが・・・
まぁ、「Zoom」狙いでゲットする手もアリなのでは?
全曲紹介しときやす。
「Zoom」
前述のように本作のハイライトとなるシタール・グルーヴ。シタール系のグルーヴィー・サウンドがお好きな人でれば、「Mathar」とセットで揃えておきたい1曲ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=gFFL7M4IChg
「So Long, For Now」
ジャズ・ギタリストらしいKriegelの演奏を楽しめます。なかなか小粋な仕上がりです。
「More About D」
フリー・ジャズな仕上がり。テンション高いインプロヴィゼーションがスリリングです。
「Suspicious Child, Growing Up」
アーシーな味わいのジャズ(何じゃそりゃ?)といった雰囲気です。
「Instant Judgement」
超高速で突っ走るジャズ・ロック・チューン。フリーキーなKriegelのギターと全体のスピード感にグッときます。
「Ach Kina」
前半は美しいバラード、後半は軽やかなテンポで聴かせてくれます。
「Strings Revisited」
「Zoom」に続く僕のお気に入り。サイケな雰囲気も漂うスリリングかつパーカッシヴな演奏に惹かれます。
ご興味のある方は他のVolker Kriegel作品やThe Dave Pike Set時代の作品もチェックを!
Volker Kriegel『Inside/Missing Link』(1972年)
Volker Kriegel『Lift!』(1973年)
Volker Kriegel『Topical Harvest』(1976年)
The Dave Pike Set『Noisy Silence-Gentle Noise』(1969年)