2006年09月11日

Ce Ce Peniston『Finally』

「Finally」、「We Got a Love Thang」という2大クラシックを含むボカール・ハウスの名盤☆Ce Ce Peniston『Finally』
Finally
発表年:1992年
ez的ジャンル:元気系House Diva
気分は... :明るく!華やかに!

本ブログを始めてから、紹介したい作品がたくさんあるのに、どれも廃盤だらけで残念(; ;)と一番思うジャンルが80年代後半〜90年代前半のガラージ系ボーカル・ハウス作品である。

Frankie Knuckles、David Morales、Satoshi TomiieといったDef Mix勢や、Tony Humphries、Marshall Jefferson、Steve "Silk" Hurley、E-Smoove、Larry Heard (Mr. Fingers) 、Masters at Work (MAW)、Basement Boysといったプロデューサー名を見ただけでトキメキ、Fingers Inc.、Blaze、Lil' Louis、Ten City、Adeva、Robert Owensといったアーティストの作品を聴きまくっていた時代が懐かしい。

以前に大好きなCrystal Waters『Storyteller』をエントリーしたが、驚くほどに人気がなかった(笑)何故こんなに素晴らしいダンス・ミュージックが不人気なのか、僕には理由がよくわからない。僕の紹介文が悪かったのかな??

それにもめげずにボーカル系ハウスを!ということで、お気に入りだったHouse Divaの一人Ce Ce Penistonの大ヒット・デビュー・アルバム『Finally』(1992年)です。

Crystal Watersのエントリーでも書いたけど、当時僕はCe Ce Peniston、Crystal Waters、Ultra Nateという3人のDivaが特にお気に入りでシタ。

Ce Ce Penistonは、全米のディーバ・コンテストで見事優勝し、デビューしたラッキーレディーである。そのデビューにあたっては有名プロデューサーが集結し、万全の体制を敷いた。そして出来上がったデビューアルバムが本作である。

僕の場合、アルバム発表に先駆けた「Finally」、「We Got a Love Thang」という2大クラシック・シングルを先に購入していたので、アルバムまではいいかなぁとも思っていたが、いざアルバムが発売されると即購入していた。ハウス系の作品って、“シングルだけにしときゃ良かった”ってケースも少なくなかったんだけど、このアルバムは全体としても楽しめる内容に仕上がっていマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Finally」
まずはDavid Moralesによるリミックスが人気のこのデビュー・シングルですよね。Def Mixサウンドにはやや不釣合いな明るさを持つPenistonのボーカルが、逆に不思議なケミストリーを起こしてイイ感じっす。このピアノが当時のハウスらしくて大好きっす。見事米英で大ヒットを記録しまシタ。

「We Got a Love Thang」
「Finally」に続き、大ヒットした2ndシングル。個人的には「Finally」以上にインパクトがあったね。思わず飛び跳ねたくなるアゲアゲなんだけど、とっても健康的なハウスに仕上がっています。こちらは当時大人気だったシカゴ・ハウスのパイオニアSteve "Silk" Hurleyがプロデュース。

個人的にはシングルのSteve "Silk" HurleyによるSilky house Thangというリミックスが一番のお気に入りっす。シングルにはE-Smooveによるリミックスにも入っていてそちらも結構スキ☆

「Keep on Walkin'」
これもSteve "Silk" Hurleyプロデュースによるヒット・ナンバー。タイトルも含めて、Soul II Soul「Keep on Movin'」あたりのグラウンド・ビートの雰囲気も漂うナンバー。久々に本作を聴いたら、かなりこの曲がグッときたね!

「Crazy Love」
Alison LimerickあたりのUKハウス/クラブ・ミュージックのテイストに近いナンバー。本作はこのアルバム・バーションよりも、シングルのMasters at Workによるリミックスの方が人気かもね?

「Inside That I Cried」
R&Bテイストのバラード。ディーバ・コンテストで優勝した見事な歌唱力を堪能できマス。僕みたいなR&B好きにとっては、こういった正統派バラードも悪くない。

「Lifeline」
David MoralesプロデュースによるDef Mixの王道をいくようなナンバー。このパーカッシブなリズムと哀愁のピアノだけで僕は卒倒しそうデス。密かなお気に入りの1曲。

「It Should Have Been You」
なんかこの曲を聴いていたら、イタロ・ハウスBlack Boxのヒット曲「Strike It Up」を思い出した(懐かしい!)。

「You Win, I Win, We Lose」
美しいバラード。ハウスとして意識せずに聴けば、実に感動的なナンバー。

最近、本作と同じ1992年のハウス・ヒットSandy B「Feel Like Singin'」(Nervousレコード☆)をiPodに入れてよく聴いている。当時でさえマイナーな存在だったので、今この曲を取り上げても反応してくれる方は少ないかな????
posted by ez at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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