2006年09月17日

Des'ree『I Ain't Moving』

これからの季節にピッタリなフォーキー・ソウル☆Des'ree『I Ain't Moving』
アイ・エイント・ムーヴィン
発表年:1994年
ez的ジャンル:フォーキーUK黒人シンガーソングライター
気分は... :自然体で行こう...

“等身大に生きる”、“自然体に生きる”、“自分らしく生きる”...
若い頃は、そんなこと当たり前だと思っていた。でも、社会人として長く生きていると、これらの生き方が案外難しくなってくる。時々、そんな生き方を自問自答しながら、現実との葛藤の中でブルーになることもある。

そんな時、Des'reeを聴くとホッとするかもね!
僕に限らず、自然体なDes'reeのスーパーナチュラルな歌に安堵する人は多いんじゃないかなぁと思う。

ロンドン生まれのDes'reeは、1992年にシングル「Feel So High」でデビュー。同年デビューアルバム『Mind Adventures』を発表した。そして、シングル「You Gotta Be」の大ヒットと共に彼女がブレイクした作品が2ndアルバムとなる本作『I Ain't Moving』(1994年)である。

UKソウル、オーガニック・ソウルの文脈で語られることが多いDes'reeだが、僕はソウルと言うよりも黒人シンガーソングライターのイメージが強い。その意味では、黒人シンガーソングライターの先駆けJoan Armatradingあたりと重なる。実際、Des'reeもJoan Armatradingからの影響を認めているらしい。

本作『I Ain't Moving』の制作には元ImaginationのAshley IngramやFamily Stand(懐かしい!)のメンバーも関わっていマス。

エントリーにあたり、ネットで軽くリサーチしていたら、You Tubeで「You Gotta Be」のPVを久々に観た。真っ白の背景の中で黒ずくめのDes'reeが歌うというシンプルなものだが、彼女の太極拳のような舞い(?)が実にしなやかで、改めてホッとしてしまった。

オススメ曲を紹介しときやす。

「You Gotta Be」
前述の彼女の代表曲というか名曲だね。優しく、力強いフォーキー・グルーヴ。淡々と♪You Gotta Be〜♪と歌うサビの部分に心癒されるよねぇ。人間の強さと弱さを歌った歌詞もシンプルだけど説得力がある。このオリジナルもいいけど、Isley Brothers好きの僕にとっては、お馴染み「Between The Sheets」ネタのリミックスであるBlacksmith Mixも聴き逃せませんね。

この名曲に惹かれた人は、2 Worldz「U Gotta Be」、C.J.Lewis「You Body(You Gotta Be Cover)」、KEN-Uなどによるカヴァーもどうぞ!

「I Ain't Movin'」
黒人シンガーソングライターというイメージにピッタリの優しく包み込まれるようなフォーキーなアコースティック・バラード。とってもホッとします。個人的には、僕のお気に入り日本人アーティストLavaの最新作『HUG music』の中でGaldston Gallizaをフィーチャーした本作のカヴァーをこの夏ずっと愛聴していまシタ。

「Living in the City」
「You Gotta Be」の次に好きなナンバー。軽くグラウンド・ビートしてマス。こうやって聴いていると、フォーキー・グルーヴなナンバーって、グラウンド・ビートとのマッチングがバッチリな気がするね!

「Little Child」
曇り空の日に聴きたい哀愁のギターが印象的なバラード。

「Crazy Maze」
美しいピアノと共に力強いDes'reeのボーカルが堪能できるナンバー。Des'reeの歌って、ホント、誠実で、ピュアな感じがするよね。

「Strong Enough」
「Trip on Love」
UKソウルと表現した方がいいナンバー2曲。Caron Wheeler、Mica Parisといった僕の大好きなUKソウルの歌姫たちの作品と聴いても違和感ないっす。

「In My Dreams」
グラウンド・ビート・テイストの心地良いグルーヴ。まぁ、この時期のUKクラブ・ミュージックの流行の音ですな。

「I Ain't Movin'(Percussion Reprise)」
アルバムの最後はタイトル曲が再度登場!Percussion Repriseとあるように、パーカッションとボーカルのみのシンプルなトラック。アフリカの大地へ歌いかけているような雰囲気で、オリジナルとは違った味わいがありマス。

個人的には1998年に発表された人気曲「I'm Kissing You」、「Life」を含む3rdアルバム『Supernatural』もオススメっす。
posted by ez at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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