2006年09月18日

The Gap Band『Gap Band IV』

超定番サンプリング・ネタ「Outstanding」を含むGap Bandの最盛期☆The Gap Band『Gap Band IV』
Gap Band IV
発表年:1982年
ez的ジャンル:3兄弟ファンク
気分は... :ファンク・オヤG見事復活...

The Gap Bandと言えば、70年代後半から80年代前半にかけて活躍したファンク・バンド♪

今回紹介する『Gap Band IV』のイモ臭いジャケ写真を見れば、どう見てもオヤG向けファンク・バンドにしか見えない。でも、今やGap Bandという名前を聞いて、ピピッと反応するのは、オヤGリスナーよりも、Hip-Hop/R&B好きの若いリスナーの方かもね。

何せ、「Outstanding」、「Yearning For Your Love」といったかつてのヒット曲は、今やサンプリングの超定番ネタだし、Snoop DoggやTeddy RileyAaron HallR.Kellyをはじめ、多くの有名Hip-Hop/R&BアーティストがGap Bandへのリスペクトを証明している。

最も象徴的だったのは、Gap Bandの中心人物だったCharlie Wilsonが昨年発表したソロ・アルバム『Charlie, Last Name Wilson』だ。

Charlieの5年ぶり3枚目のソロ作に、長年蜜月関係にあるSnoop Doggをはじめ、Black Eyed PeasのWill.I.Am、Twista、Justin Timberlakeといったゲスト陣に、R.Kelly、Dre & Vidal、Underdogs、Kay Geeといったプロデュース陣という、まさに豪華メンバーが顔を揃えた。

これだけでGap Bandへのリスペクトぶりが窺えるよね。ちなみに同作では、Teddy Riley、Aaron Hallが泣いて喜ぶであろう、Guyの永遠の名バラード「Let's Chill」がカヴァーされていマス。

Charlieが1992年に出した最初のソロ・アルバム『You Turn My Life Around』を持っているが、その頃は正直かなり落ち目な感じが否めなかったので、今日の復活ぶりにはただただ驚くばかりだ。

Gap Bandは、Ronnie、Charlie、RobertのWilson3兄弟からなるグループだ(一時期は7人の大所帯だった)。グループ名のGapとは出身地のオクラホマ州タルサの3つの通り(Greenwood、Archer、Pine)の頭文字からとったものである。

Wilson3兄弟は、オクラホマ州タルサの教会で小さい頃からゴスペルに親しんできたらしい(彼らの父は牧師である)。そんなゴスペルの影響が作品にも反映されており、グループの魅力の1つになっている。Aaron HallをはじめとするGuyがGap Bandからの影響が大きいのもこのあたり要因が大きいのかもしれない。

そんな作品の中から今回はメジャー契約後の4thアルバム『Gap Band IV』(1982年)をセレクト☆
R&Bチャートで大ヒットした彼らの代表作であり、「Early in the Morning」、「Outstanding」という2大ヒット・シングルも生み出しまシタ。

何より、このアルバムにはクラシック・ナンバー「Outstanding」が収録されていマス。

全曲紹介しときヤス。

「Early in the Morning」
「Outstanding」と並ぶ彼らの代表曲の1つ。シングルカットされ、R&Bチャートで大ヒットし、ポップチャートでもスマッシュヒットを記録したファンク・ナンバー。僕も「Outstanding」をリアルタイムで聴いた記憶はないが、ニワトリの鳴き声で始まるこのポップ・ファンクは全米Top40で聴いたことを憶えている。ただ、当時高校生の僕はGap BandとDazz Bandの区別もできない、お恥ずかしい状況でしたが(笑)

「Season's No Reason to Change」
このグループのもう1つの魅力である胸キュン・スローな1曲。ボーカル・グループとしてのコーラスワークもしっかりしているところがウレシイですな。

「Lonely Like Me」
こみ上げ系のミディアム・グルーヴ。80年代前半らしい懐かしいムード一杯っす。

「Outstanding」
説明不要の超クラシック。とにかく気持ちイイ、メロウ&グルーヴだよね。Blackstreetがネタ使いした♪You Blow My Mind〜♪部分が何とも気持ちイイですな。あとは、Hi-Hopファンは12インチ・バージョンも必聴ですね。オリジナルにはないパーカッシヴなグルーヴが堪能できマス。こちらのバージョンをサンプリングしている作品も多いのでは?

Da Brat faet.Notorious B.I.G「Dirty B Side」、Kenny Thomas「Outstanding」、Blackstreet「U Blow My Mind」、Ice Cube 「True to the Game」、Soul For Real「Every Little Thing I Do」、Rob Base「Outstanding」、R.Kelly「Summer Bunnies」、Redman「Blow Your Mind」、Lori Gold「I Likes It(Remix)」、Ashanti「Happy」などサンプリング、カヴァーは多数存在しマス。

「Stay With Me」
美メロのミディアム・ポップ・チューン。なんか真っ青な青空の下で聴きたい曲だね。

「You Dropped a Bomb on Me」
これは80年代前半らしい初期エレクトリック・ファンク・チューン。このチープなカンジが何ともスキ☆

「I Can't Get over You」
ムードたっぷりのホーンが印象的なスロー。スローの中ではこの曲が一番スキかなぁ!

「Talkin' Back」
P-Funkテイストのゴキゲンな狡猾ファンク・ナンバー。続けてParliament「Flash Light」を聴きたくなりマス☆この手の曲がもっとあるとウレシイかもね?

「Yearning For Your Love」を含む『Gap Band III』(1980年)もオススメっす。
posted by ez at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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