発表年:1999年
ez的ジャンル:コンテンポラリー・ゴスペル
気分は... :第3世代
12月らしくゴスペル・アルバムでも紹介します。
有名なゴスペル・ファミリーWinans一家のグループWinans Phase 2のアルバム『We Got Next』(1999年)です。
Winans Phase 2のメンバーは、Marvin Winans Jr.、Carvin Winans Jr.、Michael Winans Jr.、Juan Winansの4名。4人はMarvin Winans、Carvin Winans、Michael WinansというThe Winansのメンバー3名の息子達です。Marvin Winans Jr.は2004年の大ヒット・シングル「I Don't Wanna Know」(P. Diddyをフィーチャー)を放ったMario Winansと異父兄弟です。
父Pop(2009年逝去)、母Momとその子供達(The Winans、BeBe Winans、CeCe Winans等)で有名なWinansファミリーですが、Winans Phase 2はWinansファミリーの第3世代グループとなります。
本作『We Got Next』(1999年)は、Rodney Jerkins、Fred Jerkins III、Narada Michael Walden、J. Moss、Cedric Caldwell、Victor Caldwelらがプロデュースを務めており、
ソングライティングにはBabyfaceも参加しています。ということでR&Bファンも楽しめるコンテンポラリー・ゴスペル作品に仕上がっています。
個人的には、Bee Geesの大ヒット曲カヴァー「Too Much Heaven」を目当てに購入した記憶があります。
結局、グループがリリースしたアルバムは本作1枚になってしまいましたが、この時点の旬なR&Bサウンドを上手く採りこんだ上質かつ親しみやすいコンテンポラリー・ゴスペル作品に仕上がっていると思います。
進化したWinansファミリーを楽しんでください。
全曲紹介しときやす。
「I'm A Winans Too」
Cedric & Victor Caldwelプロデュース。Winansファミリーとしての名乗りに続き、いきなりレゲエ調のHip-Hopトラックにラップが絡む展開に・・・"本当にWinansファミリー?"と驚かないで下さい。
「Let Him In」
Narada Michael Waldenプロデュース。男性R&B好きの人はグッとくるセクシー&ビューティフルなミッド・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=WYi50Voj9cw
「It's Alright (Send Me)」
Rodney Jerkins/Loren Dawsonプロデュース。Brandy、Destiny's Child等を手掛けて絶好調であったこの時期のRodney Jerkinsの充実ぶりが窺えるミッド・グルーヴに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=L45VePSyH3s
「Everyday Away」
Gen Rubinプロデュース。グループの美しいヴォーカル・ワークを堪能できるWinansファミリーらしい仕上がり。
「Real Love」
Fred Jerkins III/Rodney Jerkinsプロデュース。Darkchild Productionらしい哀愁モードのR&Bチューンに仕上がっています。
「Always For You」
Narada Michael Waldenプロデュース。美しいメロディと優しいヴォーカル&ハーモニー・・・心が温まるビューティフル・ソングです。
「Come On Over」
Narada Michael Waldenプロデュース。前曲から一転し、90年代後半らしいリズムのR&Bチューンに仕上がっています。
「Just For A Day」
Gen Rubinプロデュース。Babyfaceソングライティング曲です。この時期のBabyface作品がお好きな人であれば気に入るであろう、美しいアコースティック・ソウルに仕上がっています。
「Too Much Heaven (Phase 2)」
前述のようにBee Geesの大ヒット曲カヴァー。オリジナルの素晴らしさを受け継いだビューティフル・カヴァーです。これぞWinansファミリーという感じですね!Cedric & Victor Caldwelプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=eCeAGbXQxIg
「Who Do You Love」
J. Moss/Paul D. Hallenプロデュース。Bernard Wrightのカヴァー(Lenny White/Bernard Wright作)。オリジナルはアルバム『Mr. Wright』(1985年)に収録されています。意外なカヴァーですが、誰の選曲なんですかね(笑)。
「Thank You Lord」
Rodney Jerkins/Loren Dawsonプロデュース。ラストはWinans第3世代らしいコンテンポラリー感覚のゴスペル・チューンで締め括ってくれます。
ご興味のある方は、父親たちのグループThe Winansの作品もチェックを!
The Winans『Introducing The Winans』(1981年)
The Winans『Long Time Comin'』(1983年)
The Winans『Tomorrow』(1984年)
The Winans『Let My People Go』(1986年)
The Winans『Decisions』(1987年)